【栃木】鬼怒川渓谷沿いの自然に囲まれた大型温泉地「鬼怒川温泉街」

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4つ目におすすめなのは、江戸時代に発見され、当時は日光詣の僧侶や大名のみが入ることを許されたという正しき由緒を持つ栃木県の「鬼怒川(きぬがわ)温泉」です。

鬼怒川渓谷沿いに旅館やホテルが並ぶ、雄大な渓谷美に彩られた関東有数の大型温泉地です。飲食店・土産処は鬼怒川温泉駅を中心に広がっています。

鬼怒川温泉街は豊かな自然に囲まれており、散策スポットも多数。また、江戸ワンダーランドなどのテーマパークもあります。

世界遺産の日光までは車で30分ほどと、日光市内観光の拠点にもぴったりの温泉地です。

鬼怒川温泉の湯

鬼怒川温泉の泉質はアルカリ性単純温泉で、神経痛や五十肩、疲労回復や健康増進に良いとされています。

無味無臭でくせがない湯は、肌にも優しいため、高齢者や子供も安心のお湯です。

鬼怒川温泉ならではの雄大な渓谷美を臨みながら温泉を堪能できます。

鬼怒川温泉のグルメ

駅を中心として広がる鬼怒川温泉街には、そばや餃子などのご当地グルメをはじめ、とちぎ牛やとちおとめなど地元産の食材を用いた飲食処や食べ歩きグルメが立ち並びます。

もちろん温泉まんじゅうもありますが、鬼怒川温泉キャラクター「鬼怒太くん」の形をした「きぬ太焼き」がおすすめです。

【群馬】ノスタルジーな雰囲気漂う「四万温泉街」

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5つ目におすすめするのは、群馬県にある「四万(しま)温泉」。

四万もの病に効く名湯として1200年もの古くから愛され、上州三名湯、群馬四大温泉の一つにも数えられている温泉地です。

ノスタルジーな雰囲気が漂う温泉街を流れる四万川の水は澄み渡り、美しいコバルトブルーに輝きます。

四万温泉の象徴的な旅館「積善館(せきぜんかん)」は、「千と千尋の神隠し」の油屋のモデルとなったと噂があります。その美しい佇まいは、一見の価値があります。

四万温泉の湯

四万温泉のお湯は、飲めば胃腸によく、浸かれば肌に良いといわれ、老若男女に愛されています。

泉質はナトリウム・カルシウム塩化物・硫酸塩泉で、きりきず・神経痛・疲労回復などに、特に良い効能があると言われています。気軽に四万温泉の湯を愉しめる共同湯もいくつかあります。

四万温泉のグルメ

四万温泉の温泉街には、食事処や食べ歩きグルメなど、群馬の美味しいものが揃います。

長寿そば、上州豚のとんかつに、四万川で獲れた岩魚、ヤマメ料理も見逃せません。

食べ歩きグルメには、上州名物の焼きまんじゅうがおすすめです。

【栃木】山腹にある豊かな自然に囲まれた「那須温泉街」

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6つ目には、茶臼岳(ちゃうすだけ)の山腹にあり豊かな自然に囲まれ、夏は避暑地として、秋は紅葉の名所として人気のある、栃木県の「那須(なす)温泉」をおすすめします。

那須温泉は、舒明(じょめい)天皇の御代である640年に開湯したといわれていて、全国的にみても古湯として知られます。

その後、長く人々を癒し続けている那須温泉は、江戸時代には俳人の松尾芭蕉が訪れ、「湯を結ぶ 誓いも同じ 石清水」、「いしの香や なつ草あかく 露あつし」などの句を残しています。

那須街道沿いに栄える温泉街の一角には「九尾の狐伝説」で有名な「殺生石(せっしょうせき)」があります。

九尾の狐伝説とは、9本の尻尾をもつ、狐の妖怪が陰陽師により姿を見破られ、那須の地で退治されるも、今度は姿を石に変え毒を放ち、多くの村人の命を奪い続けていたという伝説です。

那須温泉の湯

那須温泉は、栃木県内第一の湧出量を誇る温泉郷です。

それぞれの温泉で効能や泉質が異なるので、日帰り温泉施設や宿の立ち寄り湯でいろいろな湯を堪能するのもおすすめです。

那須温泉の象徴とも言える共同浴場「鹿の湯」は、県内最古の温泉とされており、白濁した効能あふれる湯を堪能できます。

那須温泉のグルメ

那須温泉街には、老舗のそばや和食店から、栃木のブランド牛や高原の綺麗な空気と水で育った野菜が堪能できるおしゃれな今風のお店まで、幅広い食事処が並びます。

食べ歩きスイーツも、温泉まんじゅうやバームクーヘンなどさまざまな種類からお気に入りを選べます。

魅力が詰まった関東の温泉街で、その地ならではの温泉やグルメを楽しみませんか?

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今回は、都心からもアクセスのしやすい、関東にある温泉街を選りすぐって紹介しました。

それぞれに異なる魅力が詰まった温泉街ばかりです。気になる温泉地があれば足を運び、その地ならではの温泉や料理、食べ歩きグルメを楽しんではいかがでしょうか。