岩盤に使われる天然石による効用

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これまでご紹介した効用に加えて、岩盤に使われる天然石によって特に得られる効用もあります。

次に、岩盤施設でよく見かける天然石の効用の特徴を説明します。

ゲルマニウム

多くの岩盤施設で見かける、一般的な天然石です。

ゲルマニウムは、遠赤外線の放射率が高い点が特徴で、その作用で、血行が促進されリンパの働きが活性化するといわれています。

トルマリン

トルマリンの結晶は、温められると微弱電流を永久的に発生するという性質があり、別名「電気石」とも言われます。

微弱電流は血流や筋肉を活性化させ本来持っている自己回復能力を助けてくれる効能が期待できます。

また、トルマリンは、マイナスイオンも放出するので、健康増進に良い働きを期待できます。

麦飯(ばくはん)石

麦飯のような大きさの結晶が見られることから名付けられた麦飯石は、中国古来より「薬の石」として重宝されてきました。

浄化や遠赤外線、マイナスイオン、ミネラルなどの作用が高く、美肌にも良いと言われています。

セラミックボール

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粉末状のゲルマニウムを使って球状に整えたのが「セラミックボール」です。ゲルマニウムと同様に、高い遠赤外線の効果が期待できます。

岩盤施設では、足浴(水なしの足湯)で利用しているところが多くあります。

木紋石(きもんせき)

木目のような模様のある天然石で、洋名はグレイ二ネスといいます。

ゲルマニウムを含む石なので、ゲルマニウムと同じ効用があり、また、脱臭・殺菌や細胞の活性化などの作用も期待できます。

パワーストーン(ある種の特殊な力が宿っていると考えられている石のこと)として、数珠やブレスレットなどのアクセサリーにも使われます。

薬宝玉石(やくほうぎょくせき)

「奇跡の健康石」とも呼ばれる古来より知られる天然石・パワーストーンです。

ミネラル成分を多く含み、代謝機能を促進したり体内への酸素供給を増加したりする効果が期待できます。

不眠にも良い作用をもたらすと言われています。

参考:ぬくい温泉|岩盤浴

岩盤浴の基本的な入り方

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岩盤浴の入り方は、どの施設でもほとんど同じです。

基本的な入り方をご紹介するので、参考にしてください。

1.体に付着している汚れや汗を落とす

岩盤施設にシャワーや風呂がある場合は、体に付着している汚れや汗を落としましょう。

毛穴につまった汚れなどがない状態で岩盤浴をすると、より効果的に発汗作用を促すことができます。

2.岩盤浴衣に着替える

貸し出される専用の岩盤浴衣に着替えます。その際には、下着はつけない方が良いでしょう。

岩盤浴ではたっぷり汗をかきますし、下着で体を締め付けない方がよりリラックスできます。

一般的に岩盤浴衣は、ゆったりしていて厚手の生地でできているので、下着なしでも体のラインが出たり、汗が出ても透けたりすることを心配しなくても大丈夫です。

着替えたら、十分な水分補給をしておきましょう。

3.岩盤にうつ伏せる

岩盤浴室へ入り、空いている岩盤に、貸し出されたバスタオルを敷きます。

その上に、最初はうつ伏せになって5から10分過ごします。

4.岩盤に仰向ける

時間が経ったら、仰向けになります。10から15分が目安です。

5.涼しい部屋で休憩する

岩盤浴室を出て、涼しい別部屋で5から10分休憩します。

バスタオルは、置いたままで構いません。この際に、十分な水分補給を行いましょう。

この後は、説明した3から5のうつ伏せ寝・仰向け寝・休憩のセットを2から3回行います。

ただし、初めて岩盤浴を体験する場合や体調があまりすぐれない場合は、時間を縮める、回数を減らすなど、無理をしないことが大事です。

また、次の方が気持ちよく使えるよう、岩盤の上に垂れてしまった汗は、最後にバスタオルで拭い、バスタオルの返却場所に返すのが良いマナーです。

岩盤浴の注意点

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次に、岩盤浴に入る際の注意点を紹介します。

水分補給はしっかりと

まず気をつけたいことは、水分補給をしっかりと行うことです。

岩盤浴は、大量に汗をかくので、岩盤浴前、休憩中、岩盤浴後にこまめに水分を取りましょう。飲む水の量は、全体を通して1L以上が目安です。

また、せっかく岩盤浴で温めた体を冷やさないよう冷たい水ではなく、常温の水の方が適しています。

汗をかくとミネラルが失われるので、ミネラルの吸収がしやすいスポーツドリンクもおすすめです。

3セットを限度に

大量に汗をかくため何セットも入りたいと思う方もいるかもしれませんが、無理は禁物です。

岩盤浴はゆっくりと体を温めるため比較的体に負担はかかりにくいといわれていますが、やり過ぎてしまうと良くありません。

また、岩盤浴室の室温は40度前後あるので、無理して滞在すると気分が悪くなる場合もありますのでご注意ください。

週に2・3回をめどに

長時間の岩盤浴だけでなく、岩盤浴に毎日入ることも体に負担がかかってしまいます。適度なのは、週に2から3回程度です。

週に2・3回入ることができない場合は、週1回でも続けると良いとされています。

汗は洗い流さなくて良い

岩盤浴で出た汗には、肌を保湿する役目のある新鮮な皮脂が含まれています。

この皮脂は、乾燥を防いだり、細菌から皮膚を守ってくれる身体によい汗なので、岩盤浴後にシャワーなどで洗い流す必要はありません。

汗が自然に乾くのを待ったり、優しく拭き取る程度がおすすめです。

汗であることは間違いないので、そのままにしておくことが嫌な方は、シャワーやお風呂に浸かって落としてしまっても構いません。

持病がある方や妊娠中の方は医師に相談を

体に負担が少ない岩盤浴ではありますが、持病がある方や妊娠中の方は、岩盤浴をする前に、かかりつけの医師に相談をすることをおすすめします。

参考:EPARK|岩盤浴でスッキリ!おすすめの入り方と注意点