食事は地産地消の食材にこだわった料理を提供していると伺いました。

◆永田さん:熊本を火の国と呼ぶことはよくご存知かと思いますが、水の国とも呼ばれ豊かな水資源があります。阿蘇の周辺にいくつも湧いている水は、環境省が認定する名水百選も選ばれています。

名水の湧く豊穣な地で育つ新鮮な野菜や、阿蘇の広大な草原に放牧されるあか牛、川魚のヤマメなど、阿蘇の恵みをご提供することを心がけて、食材の仕入れ先は生産者がわかることを基準に選んでいます。

提供:蘇山郷

◇編集部:食事でも阿蘇を堪能できますね。地元食材をふんだんに取り入れるほかにこだわっていることはありますか?

◆永田さん:当館では、安心して食べていただける旬の素材を使ってお料理をご提供しています。

有機無農薬の採れたての野菜を並べたサラダバーは、ドレッシングがなくても美味しくいただけますし、豊かな水源で育った阿蘇高原コシヒカリも、昔ながらのかまどと羽釜で炊き上げています。他にも地元産の大豆で作った納豆やざる豆腐など、従来の和食スタイルをベースにお客様に安心して食べていただける朝食をご用意しています。

熊本地震で大きな影響もあったかと思いますが、現在の内牧温泉へのアクセスはどのようになっていますでしょうか?

◆永田さん:熊本空港から車で約40分、電車ではJR阿蘇駅からバスで15分ほどのところにあります。2016年の熊本地震の影響で道路の通行規制がかかったり、電車が運休することもありました。しかし、地域一丸となって復興にあたり、現在では開通することができました。

今では、飛行機や電車を利用して日本全国から、老若男女の方がご滞在にいらっしゃいます。

阿蘇の大自然を体験する目的で、海外から来られる方も全体の3割くらいいらっしゃいます。

阿蘇内牧温泉 蘇山郷 永田さんがおすすめする温泉宿

◇編集部:「らくらく湯旅」ではリレー形式で温泉宿を紹介していきます。永田さんがおすすめする一度は泊まりたい温泉宿をご紹介いただけないでしょうか。

◆永田さん:どこも色々な魅力があり、ひとつに決めるのは難しいのですが、あえて言うなら別府温泉の「悠彩(ゆうさい)の宿 望海(ぼうかい)」をおすすめします。

◇編集部:そちらの旅館がなぜ、おすすめなのでしょうか。おすすめするポイントをお伺いできますか?

◆永田さん:「望海」は、別府湾に面したオーシャンビューのロケーションにあります。山に囲まれた景観の蘇山郷と全く正反対なところに惹かれますね。

それから、料理が本当に素晴らしいのです。豊後水道で獲れる関あじ・関さばやふぐといった高級魚を食材としたお宿の料理は、一度は味わう価値があると思います。

<施設情報>
別府温泉 「悠彩の宿 望海」
住所:大分県別府市北浜3-8-7
電話:0977-22-1241
アクセス:
<電車>JR別府駅より約15分、タクシー約4分
<車>別府I.Cより約15分

温泉好き「らくらく湯旅」ユーザーへのコメント

◇編集部:最後に、「らくらく湯旅」ユーザーへ一言おねがいします。

◆永田さん:3〜4月の阿蘇は、一面が野焼きで一旦は黒くなります。そこからすぐに、新緑が芽吹き一年でもっとも美しくなる季節になります。

阿蘇地震で被災した阿蘇周辺も同じように一旦は交通やライフラインまでが分断しましたが、地域が一丸となり復興しています。アクセスも以前のように便利となりました。阿蘇の自然のように新たに生まれ変わったこの阿蘇内牧温泉は、以前にも増して皆様をおもてなしさせていただきますので、この機会に是非ともお越ししていただければと思います。

◇編集部:本日はお忙しい中、お時間を頂戴いたしましてありがとうございました。

雄大な大自然のなか、本物を提供することに徹底してこだわり、震災という大きな困難を乗り越えるには言葉に尽くせない苦難があったことと思います。

地元の方々の復興へ向けたみなぎる活力と、古来より変わらない阿蘇の大自然の息吹を触れに、この地を訪れてみてはいかがでしょうか。

<基本情報>
阿蘇内牧温泉 蘇山郷
住所:熊本県阿蘇市内牧145-1
電話:0967-32-0515
ホームページ:http://www.sozankyo.jp/
アクセス:
<バス>
JR阿蘇駅より内牧温泉行きバスで商工会前バス停にて下車(約15分)、バス停より徒歩2分
<車>
熊本ICよりR57を阿蘇方面へ70分(ミルクロード経由)