草津温泉の真髄「湯もみ」を見て、体験しよう!おすすめ宿も5つ厳選してお届け


出典:PIXTA
更新日:2024年4月1日

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ともきち

温泉が好きで、年に数回は友人や家族と国内旅行を計画し、色々な温泉地へ出かけています。温泉の中でも、濁り湯の露天風呂が特に好みです。旅先では、有名観光地や絶景スポットをひと通りまわり、地元の名物料理やお菓子の食べ歩きも欠かしません。旅好きならではの視点で、温泉地の情報や温泉にまつわる知識など、魅力あふれる記事をお届けします。

日本屈指の温泉地、群馬県の「草津(くさつ)温泉」には、湯畑を中心にザ・温泉街という風情ある街並みが広がります。草津の湯は、Ph2の酸性で、皮膚病・神経痛・糖尿病ほか多くの症状の効能を持ちますが、その源泉は、50から90度とそのまま入浴するには、非常に高い温度です。そのため、草津温泉では、加水・加温をせずに源泉かけ流しで効能を余すとこなく得られるよう、古くから「湯もみ」が行われてきました。今回は、その「湯もみ」についてご紹介します。

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湯もみとは

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湯もみ

湯もみは、熱い源泉の温度を入浴できる程度まで下げるために、お湯の中に約180cmの板を入れて湯をもむようにして冷ますことで、湯が柔らかくなるというメリットもあります。湯もみを行う際に、調子を取るために歌われるのが「草津湯もみ唄」です。

時間湯

時間湯とは、湯長(入浴指導をする責任者)の号令で、時間を区切りつつ湯に浸かったり、湯からあがったりを繰り返す入浴法です。

時間湯では、まず入浴前に全員で湯もみを行います。湯もみは準備運動にもなります。

その後、のぼせを防ぐため手桶で頭に30杯以上の湯をかぶり、湯長の号令で一斉に入湯し、3分間湯に浸かります。再び湯長の号令で一斉に湯からあがったら、その後も、号令に合わせて入浴と湯からあがる流れを4回繰り返します。

草津温泉では、最盛期には6か所の浴場で時間湯が行われていましたが、現在行える場所は、2ヶ所のみです。


湯もみの歴史

提供:(一社)草津温泉観光協会

湯もみが本格的に始まったのは、明治の初期。その後、全国的に湯もみを有名にしたのは、詩人の平井晩村(ひらいばんそん)で、草津を訪れた紀行を著した「湯けむり」を大正7年(1918年)に発表し、草津節の原型と言われている詩を書き残しました。

草津節は、湯もみをする際の添え歌として、温泉地草津というイメージを広く知らしめました。


湯もみ唄

草津温泉を代表する民謡「湯もみ唄」は、草津節、草津湯もみ唄、草津小唄の3種類です。

当初、草津節はその時々によりさまざま歌詞で歌われていましたが、先にご紹介したように平井晩村によって今の歌詞の原形が作られました。

チョイナチョイナやドッコイショのお囃子が入ります。原曲は,埼玉県の「機織(はたおり)歌」、または茨城県の「ゲンタカ節」とも言われています。

<歌詞>
草津(くさつ)よいとこ 一度はお出いで(ア ドッコイショ)

お湯の中にも(コーリャ)花が咲くヨ(チョイナ チョイナー)

草津よいとこ白根の麓暑さ知らずの風が吹く

草津よいとこ里への土産袖に湯花の香が残る

お医者様でも草津の湯でも惚れた病は治りゃせぬ

惚れた病も治せば治る好いたお方と添(そ)や治る

神奈川県の「ダンチョネ節ぶし」が起源と言われている草津湯もみ唄は、昭和3年(1928年)に相馬御風(そうまぎょふう)作詞、中山晋平(なかやましんぺい)作曲で作られたもので、ヨホホイのお囃子が入ります。草津小唄は、ヨイトサノサのお囃子です。

伝統の湯もみを知り・体験できる「熱乃湯」

提供:(一社)草津温泉観光協会

湯畑前にある「熱乃湯(ねつのゆ)」では、昭和35年(1960年)から開始した「湯もみと踊りショー」を見たり、体験ができたりします。

提供:(一社)草津温泉観光協会

平成27年(2015年)に大正ロマン風の建物へ建て変わり、陽の光あふれる施設内は2階建ての吹き抜けで、木の香りが漂います。

 

湯もみと踊りショー

提供:ググっとぐんま写真館

熱乃湯のショーは、毎朝9:30から16:30までの間、1日6公演に渡り、オープニングムービーの上映後、草津節・草津湯もみ唄の踊りや湯もみが見られます。

 

湯もみ体験

提供:ググっとぐんま写真館

毎週土・日・祝日の11:30から14:00までは、湯もみガールズの指導を受けながら湯もみを体験できます。

湯もみ板を持っての記念撮影も可能です。

 

特別公演、ゆもみくんショー

提供:(一社)草津温泉観光協会

特別公演として、草津温泉のさまざまな場所で働きながらプロサッカー選手を目指す、ザスパ草津チャレンジャーズの選手達「ゆもみくんたち」による湯もみショー。

日頃からサッカーで鍛えているゆもみくんたちによる湯もみは迫力満点です。

<施設詳細>
・施設名:熱乃湯
・住所:群馬県吾妻郡草津町草津414
・電話番号:0279-88-3613


草津温泉の湯を堪能できる温泉施設や宿おすすめ5つ

1. 湯畑のある温泉旅情に浸る「湯けむり亭」

湯畑の傍にある「湯けむり亭」は、江戸時代にこの場所にあった共同浴場「松乃湯」を再現した総檜(ひのき)造りの東屋です。湯畑を見ながら湯畑から引いた温泉を足湯で堪能できます。

<施設詳細>
・施設名:湯けむり亭
・住所:群馬県吾妻郡草津町草津117-1
・利用料:無料

 

2. 共同浴場で貴重な地蔵源泉の湯を「地蔵の湯」

提供:(一社)草津温泉観光協会

草津温泉には、たくさんの共同浴場がありますが、そのうち3つは観光客も利用できます。

その一つ「地蔵の湯」のある地蔵広場に湧く温泉は「地蔵源泉」と名付けられており、草津の主力源泉の中では一番湧出量が少ない貴重な泉質です。

地蔵の湯に浸かって温泉にハマったという人が続出するほどの良質な源泉かけ流しが堪能できます。

<施設詳細>
・施設名:地蔵の湯
・住所:群馬県吾妻郡草津町大字草津
・電話番号:0279-88-0800
・営業時間:8:00~22:00
・定休日:なし
・日帰り温泉利用料:無料

 

3. 日本最大級の露天風呂で360度の自然を満喫「西の河原公園」

湯畑から西へ徒歩5分ほどにある「西の河原(さいのかわら)公園」。四季折々の植物を見ながらの散策に、露天風呂・足湯などの温泉が楽しめます。

露天風呂は、男湯女湯合わせると500平方mと日本でも最大級の広さを誇り、圧倒的な開放感がありゆったりできると人気です。

通年、ライトアップ(日没~20:00)では、露天風呂の前方にある丸山がほのかに光るのを見られ、昼間とは違う幻想的で美しい世界を作り出します。

<施設詳細>
・施設名:西の河原公園
・住所:群馬県吾妻郡草津町草津521-3
・電話番号:0279-88-6167
・営業時間:(4月~11月)7:00~20:00(最終入館は19:30)、(12月~3月)9:00~20:00(最終入館は19:30)
・定休日:なし
・日帰り温泉の利用料:大人600円、子供300円

 

4. 館内で和太鼓演奏と湯もみショーが楽しめる「ホテル櫻井」

 

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熱乃湯まで徒歩9分の温泉街の中心にある「ホテル櫻井」では、夜に館内のお祭り広場で開催される和太鼓演奏と湯もみショーを楽しむことができます。

 

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温泉大浴場の浴槽はどれも広々として、開放感たっぷり。岩造りの露天風呂は風情があり、草津の湯をゆっくりと味わえます。

<施設詳細>
・施設名:ホテル櫻井
・住所:群馬県吾妻郡草津町465-4
・電話番号:0279-88-3211
・宿泊料:(1泊2食付き2名時)大人16,500円~

 

5. 湯もみや時間湯の貴重な体験ができる「ホテルヴィレッジ・テルメテルメ」

 

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湯畑源泉の温泉の日帰り利用ができる「ホテルヴィレッジ」の隣には、プール・日帰り温泉のための「テルメテルメ」という施設があります。

テルメテルメの湯は、比較的刺激の強い万代鉱源泉、乳白色で肌あたりの柔らかな優しいわたの湯源泉の2つ。3種のサウナ・寝湯・打たせ湯・湯蒸しを満喫できます。

 

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わたの湯源泉の湯船では、今では貴重な「時間湯」(1日3回、25分)の体験に参加できます。

<施設詳細>
・施設名:ホテルヴィレッジ・テルメテルメ
・住所:群馬県吾妻郡草津町草津618
・電話番号:0279-88-3232
・営業時間:(月〜金曜日)11:00~20:00(最終入館は19:30)、(土・日・繁忙期)10:00~20:00(最終入館は19:30) ※11:00〜14:30は清掃時間
・定休日:不定休
・日帰り温泉の利用料:(ホテルヴィレッジ)大人1,000円〜、小人 440円〜、(テルメテルメ)大人930円〜、小人(3歳以上)440円〜
・時間湯体験:990円


草津温泉へ湯もみを体験し、効能を得る旅へ出かけませんか?

提供:草津温泉観光協会

温泉地草津の知恵が詰まった湯もみを見たり体験したりしたあとは、国内随一と言われる良質な温泉の効能をたっぷり得ましょう。草津温泉を色々な角度から知ることで、ファンになること間違いありません。