千と千尋の神隠しのモデルが伊香保温泉に!ジブリファン必見のスポットとは?


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更新日:2024年2月12日

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ともきち

温泉が好きで、年に数回は友人や家族と国内旅行を計画し、色々な温泉地へ出かけています。温泉の中でも、濁り湯の露天風呂が特に好みです。旅先では、有名観光地や絶景スポットをひと通りまわり、地元の名物料理やお菓子の食べ歩きも欠かしません。旅好きならではの視点で、温泉地の情報や温泉にまつわる知識など、魅力あふれる記事をお届けします。

ジブリファンなら気になって仕方がないであろう「千と千尋の神隠し」のモデルとなった場所。群馬県の「伊香保(いかほ)温泉」には、ファンなら抑えておきたい、「千と千尋の神隠し」のモデルではないかという説があるスポットや宿があります。今回は、その3つの場所についてご紹介します。

「千と千尋の神隠し」のモデルがあると噂される伊香保温泉とは?

伊香保温泉は群馬の名湯の一つ

提供:ググっとぐんま写真館

群馬県の名湯の一つ、伊香保温泉は、万葉集でも詠まれている歴史ある温泉。

榛名山(はるなさん)二ッ岳の火山活動により温泉が湧出したものが、約1900年前の第11代垂仁(すいにん)天皇の時代に発見されたことが始まりであるという説と、行基(ぎょうき)によって見つけられたという説の2つが伝えられています。

江戸時代に、伊香保温泉にある「五徳山 水澤(みずさわ)観世音寺」が関東の十六番札所に選定されたことで、巡礼者が多く訪れるようになりました。

町の中心にある有名な石段街は、天正4年(1576年)頃に形成されたと伝えられ、独特の温泉情緒を漂わせています。

伊香保温泉の泉質や効能

伊香保温泉の源泉は、金の湯と白銀の湯の2つです。

◇金の湯(硫酸塩泉)

湧出時は無色透明ですが、鉄分が含まれるため空気に触れると茶褐色に変わります。効能は、皮膚乾燥症、胃腸機能低下、軽い喘息または肺気腫などです。

◇白銀の湯(メタけい酸)

含有成分が微量の源泉で、無色透明で無味無臭です。高齢者や病後の方にも優しい湯で、病後回復期、疲労回復、健康増進などに良いとされています。


「千と千尋の神隠し」のモデルとされる3つのスポット

1. 油屋を彷彿とする、特徴的な外観の美しさ「横手館」

◇「千と千尋の神隠し」の油屋のモデルと話題に。「横手館」とは?

提供:横手館

「横手館」の本館は、大正9年(1920年)に建築された、総桧造り4階建ての美しい建物です。その特徴的な外観の美しさが「千と千尋の神隠し」の油屋のモデルでないかとの説があります。

「横手館」は「ぐんま地産地消優良店」にも指定されているほど、食材にこだわりを持って料理を提供している旅館です。

◇「横手館」の温泉

提供:横手館

「横手館」には、伊香保温泉の効能豊かな黄金の湯を、源泉かけ流しで楽しめる「月光の湯」と「折鶴の湯」があり、男女入れ替え制なので、宿泊客は両方の湯船に浸かれます。

日帰り入浴の利用もできますので、どちらの湯に浸かれるか気になる方は事前にご確認ください。また、宿泊客は「3種の貸切家族風呂 壱・弐・参」を事前予約さえすれば、無料で利用できます。

<施設詳細>
・施設名:横手館
・住所:群馬県渋川市伊香保町伊香保11
・電話番号:0279-72-3244
・営業時間:15:00~19:00 ※日帰り入浴利用
・定休日:不定休 ※日帰り入浴利用の際は要事前問合せ
・宿泊料金:(1泊2日2食付き、2名利用時)9,900円~
・日帰り入浴の料金:大人1,130円、小人756円

 

2. 油屋の前の赤い吊り橋のモデル「河鹿橋」

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「千と千尋の神隠し」に登場する印象的な、油屋の前の神々の赤い橋。そのモデルになったと言われているのが伊香保温泉の「河鹿(かじか)橋」です。

「河鹿橋」は、伊香保温泉のシンボル「伊香保石段街」の365段の石段を登りきった場所にある「伊香保神社」から、徒歩5分ほどの湯元通りにある、朱色が綺麗な木造の短い橋です。

周りにはモミジの木が生い茂っていて、秋の紅葉はもちろんのこと、夏も青もみじが美しく、朱色と緑色のコントラストの絶景を楽しめます。

提供:ググっとぐんま写真館

紅葉の見頃を迎えた時期にはライトアップが行われ、一層幻想的な風景に酔いしれます(例年10月下旬から11月中旬)。

<スポット詳細>
・スポット名:河鹿橋
・住所:群馬県渋川市伊香保町伊香保 湯元

3. 提灯が連なる夜の温泉街は映画の世界のよう「温泉街の石段」

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歌人・詩人としてしられる与謝野晶子の詩が刻まれてる、伊香保温泉の石段は、1980年からの大改修でみかげ石が敷かれたもの。現在の石段は、「温泉街が1年365日、賑わうようになってほしい」という繁栄の願いを込め365段になっています。

石段の脇には、旅館や土産屋、飲食店などがずらり並び、夜には、石段を柔らかな提灯の明かりが照らします。この様子が、「千と千尋の神隠し」の世界を感じるという話題になっています。

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それもそのはず。伊香保温泉の灯によるライトアップは、台湾の九份(きゅうふん)をイメージして始められたもの。九份は「千と千尋の神隠し」のモデルとなったと言われる町で、石畳の狭い路地や赤提灯が連なる街の雰囲気はまるで映画そのもののように見えます。

<スポット詳細>
・スポット名:温泉街の石段
・住所:群馬県渋川市伊香保町伊香保76‐5