湯治をするなら最低期間はどれくらい? |浴場の小ネタ(35)


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更新日:2024年10月21日

この記事を書いた人

湯あがり ぽか子

温泉大好き40年のベテラン。「一湯一会」を逃さないために、常に手ぬぐいを持ち歩いています。長年の経験で、お湯を触っただけで大体の泉質がわかる特技を持ちます。温泉が好きが高じて、温泉ソムリエ・温泉観光アドバイザーの資格を取得。日本の宝である「温泉文化」を皆さんにお伝えできることが喜びです!

温泉は、日本では湯治という形で古くから利用されてきました。

湯治の最大の利点は、自然治癒力が高まり、生体リズムが正常化されていくことです。自然治癒力は、温泉浴をすることによって自律神経のバランスが整うことで高まるのだそうです。その高まった自然治癒力によって、免疫系の中枢である白血球の機能が強化されたり、傷ついた細胞が修復されたりします。

病院に通ったり、薬を飲んでも治らない慢性の病気に対して、湯治が効果的な場合も少なくありません。

そこで問題です。湯治をするなら最低期間はどれくらい必要でしょうか?

 

浴場の小ネタは3択クイズ。正解はどれ?

浴場の小ネタ「湯治をするなら最低期間はどれくらい?」の答えはこちら。


出典:photoAC(少なくとも1週間、原則として3週間行なうのが効果的)

正解は、「 ① 1週間 」でした。

人間の生体リズムはほぼ1週間サイクルであると言われています。また、このリズムの乱れが温泉療法をすることによって、正常に戻るには4週間程度が必要であることも確認されています。湯治という昔からの療法は、医学的にも理にかなっています。

そのため、湯治は少なくとも1週間、原則として3週間行なうのが効果的なのです。

湯治は、昔から「一巡り7日、三巡り21日」などと言われているそうです。忙しい毎日、これだけの日数を湯治に確保するのは難しいと思いますが、病気で困っている場合、一つの方法として考えてみても良いですね。