源泉かけ流し【那須温泉郷】の硫黄泉で湯めぐり|ロープウェイの絶景を満喫


出典:那須町観光ガイド
更新日:2025年11月6日

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湯あがり ぽか子

温泉大好き40年のベテラン。「一湯一会」を逃さないために、常に手ぬぐいを持ち歩いています。長年の経験で、お湯を触っただけで大体の泉質がわかる特技を持ちます。温泉好きが高じて、温泉ソムリエ・温泉観光アドバイザーの資格を取得。日本の宝である「温泉文化」を皆さんにお伝えできることが喜びです!

栃木県那須町に広がる「那須温泉郷」は1,300年以上の歴史を持つ関東屈指の温泉地です。

那須岳の山麓に位置する那須七湯を中心に、多彩な泉質の源泉かけ流し温泉を楽しむことができます。

中でも那須温泉郷最古の温泉「鹿の湯」は白濁した硫黄泉が特徴で、酸性の強い湯が持つ殺菌作用や美肌効果が期待でき、温泉愛好家に親しまれています。

豊富な湧出量により、多くの温泉宿で加水や循環をしない源泉かけ流しの温泉を堪能できます。

那須ロープウェイは標高1,390mの山麓駅から1,684mの山頂駅を約4分で結び、山頂駅から茶臼岳(1,915m)山頂へ登山できます。

那須どうぶつ王国やチーズガーデンなどの観光施設も充実しており、温泉と自然、グルメを満喫できる温泉旅行に最適なエリアです。

那須ロープウェイと那須高原の観光名所|絶景と自然を満喫


出典:那須町観光ガイド

那須温泉郷を訪れるなら周辺の那須高原の自然や観光スポットもぜひ楽しみたいところです。

那須ロープウェイに乗れば、標高1,390mから1,684mの山頂まで約4分。

茶臼岳を間近に眺めながら、迫力ある山岳風景を手軽に体感できます。

山頂駅からの登山道を進めば関東平野や日光連山を一望でき、特に9月下旬〜10月上旬の紅葉シーズンは山肌が赤や金に染まり圧巻の美しさです。

家族連れにはカピバラやアルパカと触れ合える「那須どうぶつ王国」や、車で回れる「那須サファリパーク」、湖畔のアクティビティが充実した「那須りんどう湖ファミリー牧場」なども人気。

さらに「那須野が原博物館」では、この地の自然や開拓の歴史を学ぶことができます。

雄大な自然と多彩なレジャー、そして名湯がそろう那須温泉郷は心も体も満たされる高原リゾートです。

なぜ那須温泉郷の源泉かけ流しが温泉好きに支持されるのか

出典:芦野温泉公式ホームページ

那須温泉郷の源泉かけ流しが温泉愛好家から高い評価を得ている理由は、その歴史の深さと泉質の多様性にあります。

那須温泉郷は伝承によれば約1,300年前の飛鳥時代に発見されたとされ、那須七湯と呼ばれる7つの温泉地を中心に発展してきました。

鹿の湯、大丸温泉、北温泉、弁天温泉、高雄温泉、八幡温泉、三斗小屋温泉は、それぞれ泉質が異なり、温泉巡りの楽しさを味わうことができます。

豊富な湧出量により、多くの温泉施設で加水や循環をせずに源泉をそのまま浴槽に注ぎ続けることが可能です。

特に鹿の湯に代表される硫黄泉は白濁した湯と硫黄の香りが特徴で、酸性が強く殺菌作用に優れています。

源泉かけ流しの温泉は温泉成分が薄まることなく体に作用するため、効能を最大限に実感できます。

また、那須高原の標高700~1,000m付近に位置する温泉地は清涼な空気と豊かな自然に囲まれ、都心からのアクセスも良好です。

本物の温泉を求める温泉好きにとって那須温泉郷は理想的な温泉地です。

那須温泉郷最古の「鹿の湯」で源泉かけ流しの白濁した硫黄泉を体験


出典:とちぎ旅ネット

那須温泉郷を代表する温泉が約1,300年の歴史を持つ「鹿の湯」です。

飛鳥時代、傷ついた鹿がこの湯で傷を癒しているのを狩人が発見したという伝説が名前の由来とされています。

鹿の湯は那須温泉元湯とも呼ばれ、那須温泉郷最古の温泉として多くの温泉愛好家に親しまれてきました。

泉質は酸性硫黄泉で、白濁した湯と硫黄の香りが特徴です。

pH値は2.4と強い酸性を示し、殺菌作用や美肌効果が期待できます。

浴場には41℃、42℃、43℃、44℃、46℃、48℃と6つの温度の異なる浴槽があり、自分の好みに合わせて入浴できます。

鹿の湯独特の入浴方法として、温泉効果を高めるために入浴前に200回かぶり湯をする伝統的な作法があります。

営業時間は8時から18時まで、大人500円という手頃な料金で本格的な源泉かけ流し温泉を体験できます。

硫黄泉で泡立ちにくく場内が滑りやすくなる危険性があるため、シャンプーや石鹸の使用は禁止されています。