【草津温泉】源泉かけ流し|西の河原露天風呂と湯畑めぐり


出典:草津観光協会
更新日:2025年11月10日

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湯あがり ぽか子

温泉大好き40年のベテラン。「一湯一会」を逃さないために、常に手ぬぐいを持ち歩いています。長年の経験で、お湯を触っただけで大体の泉質がわかる特技を持ちます。温泉好きが高じて、温泉ソムリエ・温泉観光アドバイザーの資格を取得。日本の宝である「温泉文化」を皆さんにお伝えできることが喜びです!

群馬県吾妻郡に位置する草津温泉は日本三名泉のひとつとして古くから名高い温泉地です。

毎分32,300リットル以上という日本一の自然湧出量を誇り、多くの施設で源泉かけ流しの温泉を楽しめます。

泉質はpH2.0〜2.1の強酸性で、古くから神経痛や筋肉痛、慢性皮膚病などに効能があると伝えられ、「恋の病以外なんでも治る」とも称されてきました。

温泉街の中心にある湯畑からは白い湯けむりが立ち上り、硫黄の香りが漂います。

500平方メートルの広大な西の河原露天風呂や、江戸時代の風情を再現した御座之湯など、草津温泉ならではの源泉かけ流しを満喫できる施設が充実。

伝統の湯もみショーや温泉街散策とともに、自然湧出量日本一の源泉かけ流し温泉を心ゆくまで堪能できます。

湯畑の湯けむりと西の河原露天風呂で味わう源泉かけ流し


出典:草津観光協会

草津温泉のシンボルである湯畑は温泉街の中心に位置し、毎分約4,000リットルもの温泉が湧き出しています。

湧き出た高温の源泉は木樋を通ることで外気に触れ、自然に冷却される仕組みです。

湯滝を流れ落ちた後共同浴場や旅館の内湯へと運ばれ、水で薄めることなくピュアな源泉かけ流しを楽しめます。

湯畑周辺は散策を楽しめる公園として整備され、白い湯けむりと硫黄の香りが漂う幻想的な景観が広がっています。

また、西の河原公園の奥には西の河原露天風呂があり、男女合わせて約500平方メートルという広さを誇る日本有数の露天風呂を堪能できます。

新緑や紅葉、雪見など四季折々の自然を360度感じながら源泉かけ流しの湯に浸かれば、草津ならではの湯と自然の恵みを同時に堪能できます。

草津温泉で源泉かけ流しを堪能できる温泉宿


出典:草津観光協会

草津温泉には源泉かけ流しの温泉を提供する旅館やホテルが数多くあります。

湯畑源泉、万代鉱源泉、白旗源泉、西の河原源泉など、それぞれ異なる源泉を引いており、泉質や湯あたりの違いを楽しめるのが魅力です。

湯畑周辺には老舗旅館が立ち並び、白旗源泉を引く宿や自家源泉を100%使用している宿もあります。

また、草津温泉では「源泉主義」を掲げる宿が多く、できる限り加水や循環を行わず自然の湯をそのまま提供しています。

大浴場や露天風呂、貸切風呂のほか、客室露天風呂付きの宿もあり、プライベートな空間で源泉かけ流しを楽しむことができます。

上州和牛や上州やまと豚など、地元食材を使った料理とともに、草津温泉の豊かな湯の恵みを満喫しましょう。

御座之湯・大滝乃湯・西の河原露天風呂の草津三湯めぐり


出典:草津観光協会

草津温泉を代表する日帰り温泉施設が「草津三湯」と呼ばれる御座之湯・大滝乃湯・西の河原露天風呂です。

御座之湯は湯畑のすぐ隣にあり、江戸から明治時代の建物を再現した木造施設。

湯畑源泉と万代鉱源泉の2種類の湯を楽しめ、「木之湯」「石之湯」で湯の感触の違いを体感できます。

大滝乃湯は「美人の湯」として知られる煮川源泉を使用し、湯滝のある露天風呂や伝統的な「合わせ湯」が特徴。

ぬる湯から高温の浴槽へと順に入ることで、体を徐々に温める草津ならではの入浴法を楽しめます。

西の河原露天風呂と合わせて三湯めぐり入湯手形を利用すれば、それぞれ異なる源泉の源泉かけ流し温泉をお得に堪能できます。

季節ごとに異なる表情を見せる草津温泉と周辺観光


出典:草津観光協会

標高1,200メートルに位置する草津温泉は四季を通してさまざまな表情を見せます。

春は西の河原公園のつつじが咲き誇り、新緑の中での散策と源泉かけ流し温泉の組み合わせが心地よい季節。

夏は避暑地として人気で、涼しい高原の風を感じながら湯浴みを楽しめます。

秋には紅葉が山々を彩り、西の河原露天風呂から眺める紅葉は格別。

冬は雪見風呂が人気で、草津温泉スキー場ではウィンタースポーツも満喫できます。

温泉街では熱乃湯の湯もみショーや温泉らくごなど、伝統文化体験も楽しめます。

さらに、西の河原通りには草津温泉プリンや温泉たまご、草津ガラス蔵など、食べ歩きやお土産探しができる店舗が並び散策の楽しみを一層深めてくれます。

草津温泉の源泉かけ流し温泉とは

出典:草津観光協会

草津温泉は室町時代に万里集九が有馬温泉や下呂温泉とともに「三名泉」とし、江戸時代には林羅山も「天下の三名泉」と記した日本三名泉のひとつです。

毎分32300リットル以上の自然湧出量は日本一を誇り、草津温泉の全ての温泉が源泉かけ流しで提供されています。

主要な源泉は、湯畑源泉、万代鉱源泉、白旗源泉、地蔵源泉、西の河原源泉、煮川源泉の6つで、それぞれ異なる特徴を持っています。

草津温泉は「源泉主義」を貫いており、源泉に加水や水増しをすることなく浴槽へ湯を送り、浴槽の中でも沸かし直しや湯の循環を一切しない手法を守り続けています。

このこだわりにより、源泉の効果をそのまま実感でき、温泉の適応症がさらに効果的になります。

 

項目 詳細
泉質 酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物温泉(硫化水素型)(酸性低張性高温泉)※湯畑源泉
効能 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、慢性皮膚病、冷え性、疲労回復、健康増進、慢性婦人病、糖尿病、高血圧症など(一般的適応症)
源泉温度 約50℃〜94.5℃(源泉により異なる)
pH値 約2.0〜2.1(強酸性)
湧出量 毎分32,300リットル以上(日本一の自然湧出量)
特徴 強酸性で殺菌力が高く、硫黄の香りが漂う。加水・循環を行わず源泉かけ流しを実現する施設が多い。1円玉が約1週間、5寸釘が約10日で溶けるほどの酸性度とも言われる。
参考 草津温泉観光協会公式サイト

草津温泉の魅力


出典:草津観光協会

草津温泉は日本三名泉のひとつに数えられ、日本一の自然湧出量を誇る温泉地です。

pH約2.0〜2.1の強酸性泉は神経痛や筋肉痛、慢性皮膚病などに効能があると伝えられ、「恋の病以外なんでも治る」との言い伝えも残ります。

湯畑の湯けむりと約500平方メートルの西の河原露天風呂では、四季折々の自然を感じながら源泉かけ流し温泉を満喫。

御座之湯・大滝乃湯・西の河原露天風呂の「草津三湯めぐり」では、それぞれ異なる源泉を体感でき、草津の湯の多様な魅力に触れられます。

湯もみショーや食べ歩きグルメ、季節ごとの絶景とともに、自然湧出量日本一の草津温泉で源泉かけ流しの贅沢な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。