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酸性泉は酸性度によって肌への影響が違う?!泉質の特徴と肌への効果とは

更新日:2021年4月8日

日本国内に数多くある温泉は、10種類の泉質に分けられています。しかし、どの温泉も成分の含有量は異なり、一つとして同じものは存在しません。今回は、酸性泉の酸性度が異なる際のお湯の特長と効果、入浴するうえでの注意点をご紹介します。ご自身の肌に合った酸性度の酸性泉に浸かって、美肌を手に入れましょう。

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酸性泉とは

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酸性泉の定義

酸性泉は、その名の通り、お湯が酸性に傾いている泉質の温泉です。

水素イオンを多く含んだお湯で、温泉水1kgの中に水素イオンが1mg以上含まれているものが酸性泉に分類されます。

酸性泉には3つの液性がある

酸性泉は、ph値により大きく「酸性」「中性」「アルカリ性」の液性に分けられます。

さらに具体的に見ていくと、以下5つに分けられます。

・pH2.9以下:酸性
・pH3〜5.9:弱酸性
・pH6〜7.4:中性
・pH7.5〜8.4:弱アルカリ性
・pH8.5以上:アルカリ性

酸性泉の特長

温泉のお湯は、泉質によって臭いや色などさまざまな特長を持っています。

酸性泉の特長は下記の通りです。

・においは、気づくか気づかない程度のにおい(中には独特の刺激臭を持つお湯もある)
・色はは無色透明
・味は、酸味が強く刺激的

においや色は特に問題ありませんが、酸性泉のお湯を味見するのは注意が必要です。

酸性泉をそのまま飲んでしまうと、胃をただれさせてしまう恐れがあるため、飲用はおすすめできません。

酸性度別にみるお湯の特徴と肌への効果

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酸性泉は、高い殺菌効果を持っているため、ニキビや水虫、皮膚の疾患、切り傷などによいとされています。

その他の肌への効果については、液性によって得られる効果が異なります。

酸性

液性が「酸性」のお湯は、ややピリピリするような肌触りが特長で、入浴後の肌はつるつるします。

酸性のお湯には、皮膚表面にある古い角質を柔らかくし溶かす作用があるため、ピーリング効果が期待できます。

身体の新陳代謝も促してくれため、昔から慢性的な皮膚病などの治療にも使われきたとされています。

ただし、肌が弱い場合は効果が効き過ぎることがあるため、注意が必要です。

中性

液性が「中性」のお湯は、肌への刺激が少なく、肌が弱い方や敏感肌の方でも安心して浸かることができます。

アルカリ性

液性が「アルカリ性」のお湯は、ぬめりのあるお湯が特徴です。

アルカリ性のお湯には、脂の汚れや油分を落としてくれる作用があるため、クレンジング効果が期待できます。

ただし、アルカリ性が強いお湯の場合、油分を落としすぎてしまい、肌を乾燥させてしまう可能性があります。入浴後は、アルカリ性ではないお湯(真湯)で洗い流し、湯上がりには入念に保湿ケアを行うようにしてください。

美肌効果が期待できる温泉地3選

全国にある酸性度温泉の中で美肌効果が期待できる有名温泉地を3つ紹介します。

1. 玉川温泉(秋田県)

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秋田県にある「玉川(たまがわ)温泉」は、ph1.2と日本一の強酸性の温泉です。その酸性度の強さは、包丁を1日温泉に入れているだけで溶けてしまうほどとされています。

酸性泉による肌への効果はもちろん、リウマチを含む神経系統の疾患への効用や、細胞の活発化と若返りなどさまざまな効果を得られます。

2. 草津温泉(群馬県)

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群馬県にある「草津(くさつ)温泉」は、日本を代表する明泉の一つです。

辺り一面を覆う湯煙から、強烈な硫黄臭が漂うのも草津温泉の見どころと言えるでしょう。

草津温泉のお湯はph2.05を誇り、やわらかなぬめりがあると同時に、ピリピリとした感覚があります。

また草津温泉のお湯は、切り傷、火傷などの肌への効果をはじめ、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩など20以上の効用があることも特筆すべき点です。

3. 蔵王温泉(山形県)

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山形県山形市の南東部に位置する「蔵王(ざおう)温泉」は、自然湧出の温泉で47の源泉から1日8700トンもの温泉が湧き出ています。

泉質は強酸性の硫黄泉。phは1.9とされており、切り傷ややけど、慢性皮膚炎などに効果的とされています。

蔵王温泉のお湯は、湯の成分が肌の脂分を洗い流すことから「石鹸いらずの湯」とも呼ばれます。