単純温泉とは?効用とおすすめの温泉地を3つご紹介!


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更新日:2024年5月9日

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はなこ

キャンプや山登りが趣味です。山登りの後に温泉でほっこりしたり美味しいものを食べたりするのも大好きです。最近は、サウナにもはまっていて、週末になったら色々なサウナ探検に出かけています。旅が楽しくなるような情報がお伝えできると嬉しいです!

国内にある温泉の約40%を占めると言われる「単純温泉」。単純温泉には、どのような特長や効用があるのでしょうか。この記事では、単純温泉とはどのような温泉かわかりやすく解説するとともに、単純温泉を持つおすすめの温泉地をご紹介します。

単純温泉はどのような温泉?

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単純温泉とは

溶存成分(ガス成分を除く)が1kg当たり1,000mg未満で、泉温は 25℃以上の温泉のことを言います。

環境省が発表している「温泉療法のイ・ロ・ハ」によると、下記の悩みを軽減する効能があります。

<浴用>
・自律神経不安定症
・不眠症
・うつ状態

<飲用>
・慢性胃腸病
・関節痛
・慢性便秘
・リューマチ

単純温泉の多くは、無色無臭で刺激が少ない泉質です。

単純温泉の中でもpH8.5以上の温泉は、「アルカリ性単純温泉」に分類され、肌の角質をとりなめらかになる「美肌の湯」として有名です。

参考:温泉療養のイ・ロ・ハ
参考:Glip|10種類の泉質はどんな効果がある?
参考:温泉部|泉質と効果効能一覧まとめ

「単純温泉」と「銭湯のお湯」の違い

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◇温泉とは

「単純温泉」と「銭湯のお湯」の違いを知る上で、まず押さえておきたいのが「温泉」の定義です。

環境省によると、温泉は昭和23年に制定された「温泉法」により以下の2点を満たすものと定義されています。

  1. 地中から湧出する温水、鉱水および水蒸気その他のガス(炭化水素を主成分とする天然ガスを除く)。

温泉源から採取されるときの温度が25度以上または、炭酸水素ナトリウムなどをはじめとする物質を一定基準以上有する。

◇単純温泉とは

単純温泉は環境省が「温泉法」によって定めた「療養泉」を指し、既にご紹介したように、薄いとはいえ温泉成分が入っている、泉温が25度以上の温泉です。

◇銭湯の湯とは

銭湯で一般的に使われているお湯は、水道水や井戸水などの地下水を人工的に温めたものです。温泉成分は入っておらず温泉法で定められた療養泉とは異なります。つまり単純温泉ではありません。

参考:環境省:温泉の定義
参考:温泉部|単純温泉とは?


単純温泉は誰でも浸かれる・飲める温泉?

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単純温泉は刺激がマイルドなので、高齢者はもちろん、病弱者・子供・妊婦まで安心して浸かれます。また、単純温泉を飲用する場合にも、胃の粘膜に与える刺激は弱いです。

そのため、疾患や疾病を持っている方が初めて温泉療養を行う場合は、単純温泉がおすすめとされています。単純温泉は脳卒中のリハビリなどにも活用され、「中風(脳卒中)の湯」「神経痛の湯」とも言われています。

ただし、一般的な温泉入浴の注意点として、病気またはその方の状態によって症状などが悪化する場合があるので、専門家や医師の指導を仰ぎながら行うのが安全です。

参考:温泉ソムリエの癒しガイド|「単純温泉の特徴」
参考:温泉療養のイ・ロ・ハ


単純温泉に期待できる代表的な効用

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単純温泉の効能は基本的に一般適応症にあたります。また、既にご紹介したようにアルカリ性単純温泉には美肌の効用があります。

病後の回復

温泉の温熱作用により痛みが軽減されたり新陳代謝が活発になったりすることで、病後の回復を促進します。

疲労回復・ストレス解消

入浴時の浮力作用でお湯の中では体が軽くなり、筋肉の緊張がほぐれ心身ともにリラックスするため、疲労回復に繋がりストレスが軽減します。

美肌効用

弱アルカリ性単純温泉は不要な角質をとる働きがあるので、美肌の効用が高いといわれています。

また単純温泉を飲用することで、胃の粘膜に弱い刺激を与える性質があり、慢性胃腸病、慢性便秘・リューマチ・腰痛・関節・筋肉障害・神経障害などを和らげます。

参考:温泉部|単純温泉とは?
参考:温泉ソムリエの癒しガイド|「単純温泉の特徴」
参考:温泉ソムリエの癒しガイド|温泉・入浴の効能

単純温泉への入浴・飲用するときの注意点

単純温泉は刺激が少ないので、独自の禁忌症は浴用・飲用ともに特にありません。

しかし、同じ泉質でも各温泉施設の温泉の成分や加水などの使用状況により、肌触りや作用が異なるので個別に注意が必要です。

「一般的禁忌症」という療養泉全体に該当する、例えば熱があるなどの病気や重い疾患を患っている方は、入浴を控えるようにしましょう。

参考:温泉部|単純温泉とは?

日本全国どこでも楽しめる単純温泉から特におすすめの温泉地3選

日本国内にある温泉の40%を占める単純温泉は、全国どこでも楽しむことができます。

今回はその中で、単純温泉の魅力をたっぷりと堪能できるおすすめの温泉地を3つご紹介します。

1. 下呂温泉(岐阜県)

提供:岐阜県観光連盟

日本三名泉の一つ、岐阜県の「下呂(げろ)温泉」。泉温84度という高い温度で湧きだす天然温泉の泉質は、無色無臭の単純温泉です。アルカリ性単純温泉に分類されるph9.18のお湯は、肌触りがとてもまろやかで、絹のようなすべすべの美肌にしてくれます。そのため、下呂のお湯は「美肌の湯」として人気を博しています。

<下呂温泉>
・所在地:岐阜県下呂市
・アクセス(電車・バス):「JR名古屋駅」から高山線ワイドビューひだで約1時間半。「JR下呂駅」下車すぐ。
・アクセス(車):中央自動車道「中津川IC」下車後、国道257号線にて約1時間。

 

2. 湯布院温泉(大分)

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大分県の「湯布院(ゆふいん)温泉」は、日本第2位といわれる約900もの源泉数と日本第3位の毎分38,600Lの湧出量を誇ります。お湯の刺激がマイルドなので、お子様から年配の方まで幅広い年齢の方が安心して入浴ができる温泉が多くあります。ただし、「塚原エリア」の温泉は、pH1.4の強酸性で、浸かるとピリッとした刺激を感じます。全鉄イオン含有量の多さは日本第1位で草津温泉・有馬温泉に並び日本3大薬湯の一つとして知られ、全国から温泉好きや湯治客が多く訪れます。

<湯布院温泉>
・所在地:大分県由布市湯布院町
・アクセス(電車・バス):「JR博多駅」からゆふいんの森号に約2時間乗車し、「JR由布院駅」下車すぐ。
・アクセス(車):博多から九州自動車道と大分自動車道を通り「湯布院IC」から車で約5分(約1時間半)。

 

3. 道後温泉(愛媛県)

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愛媛県の「道後(どうご)温泉」では、18本の源泉から汲み上げられる泉温が20度から55度と温度に幅があります。そこで全国でも珍しく、温度の異なる源泉同士を混ぜ合わせることで42度程度の適温に調整し、無加温・無加水の「源泉かけ流し」を実現しています。この方法では加温や加水をしていないので、源泉の効用を最大限に得られる利点があります。泉質はph約9のアルカリ単純泉で、皮膚表面の角質層を溶かし肌を生まれ変わらせる「美肌の湯」です。

<道後温泉>
・所在地:愛媛県松山市道後
・アクセス(電車・バス):伊予鉄道「松山駅前駅」から伊予鉄道・松山駅前線に約25分乗車後、伊予鉄道・市内線」乗り変え、「道後温泉電停」で下車すぐ。
・アクセス(車):「JR松山駅」から国道196号線、平和通り、県道188号線を通って道後温泉着(約20分)。


単純温泉に浸かって心と体の調子を整えリラックスしよう!

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今回の記事では、単純温泉の効用とおすすめの温泉地をご紹介しました。

単純温泉は、体だけではなく心も癒す優しい温泉です。単純温泉に浸かる頻度を増やして健康な心身と美肌を目指してはいかがでしょうか。