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国民保養温泉地で心身を癒そう!関東の国民保養温泉地もご紹介

更新日:2022年2月18日

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たけちゃん

普段はパソコンと向き合うデスクワーク、休日は疲労回復&リラックスのために温泉を訪れるのが定番の過ごし方。温泉情報には常にアンテナを張って、気になる温泉があるとちょっと遠くてもドライブがてら遠出します。山の中にある温泉や海の近くなど、自然の中にある温泉が好きです。温泉でリフレッシュした後は、近隣のおすすめグルメをチェックするのも恒例です。

日本には全国各地に「国民保養温泉地」と呼ばれる温泉地があります。簡単に言うと、温泉の効能や湧出量、温度だけでなく、温泉地の環境も良好であると国に認められた温泉地のことを言います。本記事では、国民保養温泉地についてその条件などを詳しくご紹介しますので、国民保養温泉地についての理解を深めると共に、関東で認定されている6つの国民保養温泉地も次の温泉旅行先選びの参考にされてください。

新型コロナの影響により、各施設の営業状況は変更の可能性があります。詳細は公式HPをご確認ください。らくらく湯旅では引き続き読んで楽しめる温泉情報を発信していきます。

国民保養温泉地とは

「国民保養温泉地」とは、昭和23年(1948年)に制定された温泉法に基づいて、温泉利用の効能・効用がおおいに期待され、かつ、健全な保養地として活用される温泉地を環境大臣が指定するもので、温泉の公共的な利用増進を目的としています。

最初に国民保養温泉地として認定されたのは、青森県の「酸ヶ湯温泉」、栃木県の「日光湯元温泉」、群馬県の「四万温泉」の3ヶ所で、昭和29年(1954年)に当時の厚生省によって指定されました。

それ以降、年々新しい地が認定され、令和2年(2020年)11月時点の環境省の発表によると、全国77の温泉地が指定されています。

国民保養温泉地の条件

第1 温泉の泉質及び湧出量に関する条件

利用源泉が療養泉であること。

利用する温泉の湧出量が豊富であること。なお、湧出量の目安は温泉利用者1人あたり0.5L/分以上であること。
第2 温泉地の環境等に関する条件

自然環境、まちなみ、歴史、風土、文化等の観点から保養地として適していること。

医学的立場から適正な温泉利用や健康管理について指導が可能な医師の配置計画又は同医師との連携のもと入浴方法等の指導ができる人材の配置計画若しくは育成方針等が確立していること。

温泉資源の保護、温泉の衛生管理、温泉の公共的利用の増進並びに高齢者及び障害者等への配慮に関する取組を適切に行うこととしていること。

災害防止に関する取組が充実していること。
引用:環境省|国民保養温泉地

※療養泉とは、環境省から出されている「鉱泉分析法指針」にて定義されており、数ある温泉のうち、特に一定の成分を含み療養に向いている温泉のことを指します。

関東にある国民保養温泉地6つをご紹介

全国に77ヶ所ある国民保養温泉地の中から、今回は関東にある6つの国民保養温泉地をご紹介します。

1. 群馬県:四万川の清流に沿って続く情緒漂う温泉地「四万温泉」

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群馬県にある「四万(しま)温泉」は、昭和29年(1954年)に当時の厚生省によって最初に認定された国民保養温泉地の一つです。

平安時代に坂上田村磨呂(さかのうえ の たむらまろ)が東夷征伐(とういせいばつ)のとき入湯したとの言い伝えがある歴史のある温泉は、自然豊かな上信越(じょうしんえつ)高原国立公園内にあります。

四季折々の変化も感じられる地で、春はワラビなどの山菜が味わえ、涼しい夏は、ヤマメ、イワナなどの釣りや川遊び、摩耶(まや)の滝、小倉の滝などの滝めぐりなどのハイキングやテニス、秋は10月上旬から始まる紅葉、冬は雪化粧を纏う温泉街を楽しめます。

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四万川の清流に沿う歓楽的な雰囲気はほとんどなく、自然と調和した日本情緒漂う温泉街です。

◇四万温泉の湯

四万温泉は豊富な湯量を誇り、「御夢想(ごむそう)の湯」、「河原の湯」、「上の湯」、「山口露天風呂」などの共同浴場をはじめ、日帰り入浴施設「四万清流の湯」、「四万こしきの湯」といった湯めぐりが楽しめます。

主な泉質は塩化物泉で、きりきず、冷え性、皮膚乾燥症、自律神経不安定症、ストレスによる諸症状などの効能が期待できます。

2. 群馬県:美しい自然に出合える湯治場として栄えてきた温泉地「鹿沢温泉

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群馬県の「鹿沢(かざわ)温泉」は、四万温泉と同じく上信越高原国立公園内に位置する温泉地です。

沢の水がたまだれのように流れ落ちる「たまだれの滝」や、60万株にも及ぶレンゲツツジの群生地など、美しい景色に出合える観光地でもあります。

江戸時代に鹿が入湯して傷を癒やしているところを発見したことから「鹿沢」の名が付けられたといわれています。

 

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かつては「山の湯」と呼ばれ、長野県東御(とうみ)市からの湯治客が通った鹿沢温泉。

街道には、東御市新張(みはり)の一番観音から鹿沢温泉の百番観音まで約110mごとに、旅の安全を祈願した百体の「道しるべ観音」の石像があります。

特に、鹿沢温泉の湯元である「鹿沢温泉紅葉館」の横にある百番観音は一段と大きな千手観音像で人気の観光スポットになっています。

 

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戦前からスキー場として賑わっていた鹿沢温泉は、「雪よ岩よ我らが宿り」で始まる唱歌「雪山賛歌」の生まれた地です。現在も雪質の良さに魅了されてたくさんのスキー客が集まります。

◇鹿沢温泉の湯

現在も療養として訪れる人が後を絶たない鹿沢温泉の泉質は、炭酸水素塩泉で、神経痛や筋肉痛、運動マヒやくじき、やけどや胃腸病、婦人病など多くの効能があります。山あいに佇む2軒の宿で温泉を楽しめます。

3. 群馬県:三方を山に囲まれて個性豊な温泉郷「みなかみ町国民保養温泉地」

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群馬県の「みなかみ町国民保養温泉地」は、利根(とね)郡みなかみ町にある、上牧(かみもく)・奈女沢(なめざわ)・湯宿(ゆじゅく)・川古(かわふる)・猿ヶ京(さるがきょう)・法師温泉を含む国民保養温泉地です。

何年かに分けて登録されてきた温泉を、平成30年(2018年)に、新たに登録された猿ヶ京温泉を含めて、みなかみ町国民保養温泉地と再指定されました。

古くから湯治・療養の客に親しまれてきた温泉地は、三方を谷川岳や三峰山(みつみねさん)、大峰山(おおみねさん)に囲まれていて、森林浴やバードウォッチング、紅葉狩りができるハイキングコースが人気です。

大峰山には周囲1kmにもおよぶ大峰沼があり、この沼に浮かぶ浮島は日本最古で最大ともいわれており、県の天然記念物に指定されています。

冬は、車で10分のところにあるノルン水上スキー場で存分にスキーを楽しむこともできます。

「みなかみ町国民保養温泉地」には、伝統工芸などの手作り体験ができる「たくみの里」やガラス工芸の体験ができる月夜野(つきよの)びーどろパークやなどがあり、工芸の里としても知られています。

◇上牧温泉

山間を抜けた利根川が広大な関東平野に向かう場所に佇む温泉地です。宿のほか、「風和の湯」という日帰り温泉で豊富な湯量の天然温泉を楽しめます。

◇奈女沢温泉

上牧温泉より山の方に少し奥まったところにある秘湯風情あふれる1軒宿の温泉地です。

温泉地の周辺には、黒岩八景や大峰沼などの景勝スポットが点在するので、散歩も楽しめます。

◇湯宿温泉

江戸時代には三国街道の宿場町として30軒ほどの宿が軒を連ね栄えた温泉で、狭い石畳の道に沿う4つの共同浴場などで往時の佇まいを偲ぶことができます。

◇川古温泉

赤谷(あかや)川の渓谷に1軒宿が建つ、古くから「川古のみやげは一つ杖を捨て」と詠まれるほど療養・保養の隠れた名湯です。

ぬるめの湯に長時間浸かる独特な入浴法が知られています。

◇猿ヶ京温泉

昭和31年(1956年)に相俣(あいまた)ダムが建設されると同時に赤谷湖(あかやこ)畔に移動しました。

湖を見下ろすように立ち並ぶ数件の旅館・民宿などがあり、2ヶ所の日帰り入浴施設、1ヶ所の共同浴場もあります。

◇法師温泉

三国峠の直下の谷間に流れる原生林に囲まれひっそりと佇む1軒宿は、秘湯として古くから若山牧水や与謝野晶子などの文人・墨客に親しまれてきました。

全館木造の宿「法師乃湯」は、丸太の枕木で仕切られた鹿鳴館調の浴舎で、静寂の中くつろぎを感じられます。

◇みなかみ町国民保養温泉地の湯

泉質は、硫酸塩泉で、きりきず、皮膚乾燥症、肺気腫、痔の痛み、末梢循環障害、胃腸機能の低下、軽症高血圧などの効能が期待できます。