『鬼滅の刃』無限城のモデルとなった旅館はどこ?モデルとなった温泉宿の魅力


出典:公式ホームページ(大川荘 館内)
更新日:2025年9月2日

この記事を書いた人

湯あがり ぽか子

温泉大好き40年のベテラン。「一湯一会」を逃さないために、常に手ぬぐいを持ち歩いています。長年の経験で、お湯を触っただけで大体の泉質がわかる特技を持ちます。温泉が好きが高じて、温泉ソムリエ・温泉観光アドバイザーの資格を取得。日本の宝である「温泉文化」を皆さんにお伝えできることが喜びです!

『鬼滅の刃』に登場する、鬼舞辻無惨が支配する異空間「無限城」。その妖しくも美しい建築は、多くのファンを魅了しています。実は、この無限城には実在する日本の旅館や温泉地がモデルになっているという説が有力視されており、ファンの間で聖地巡礼の対象となっています。
この記事では、無限城のモデルとなっている説がある旅館「会津芦ノ牧温泉 大川荘」と、その他にもモデルではないかと言われている温泉地について、その魅力と無限城との共通点を深掘りしていきます。アニメや漫画の世界が現実と繋がる感動を、この記事を通して感じてみてください。

『鬼滅の刃』無限城のモデルとなっている旅館「会津芦ノ牧温泉 大川荘」


出典:公式ホームページ(会津芦ノ牧温泉 大川荘 館内)

福島県会津若松市にある「会津芦ノ牧温泉 大川荘」は、豊かな自然に囲まれた渓流沿いに佇む老舗旅館です。
この旅館が『鬼滅の刃』無限城のモデルとされる最大の理由は、その幻想的なロビーにあります。地下から1階へと続く吹き抜けの空間には、能舞台を思わせる「浮き舞台」が設置されており、時間帯によっては三味線の生演奏が行われています。
この光景が、無限城の構造や琵琶を奏でる鬼の姿と酷似していると、SNSを中心に大きな話題となりました。

会津芦ノ牧温泉 大川荘の温泉


出典:公式ホームページ(絶景露天風呂 四季舞台たな田)

会津芦ノ牧温泉 大川荘の温泉は、豊かな自然に抱かれた渓流沿いにあり、開放感あふれる絶景が最大の魅力です。
特に有名なのが、渓谷の地形を活かして段々に配置された「絶景露天風呂 四季舞台たな田」。まるで田んぼのあぜ道のような趣があり、四季折々の美しい景色を眺めながら湯浴みを楽しめます。
泉質は硫酸塩泉で、神経痛や筋肉痛、慢性皮膚病、冷え性などに効能があるとされています。また、檜造りの屋根が木の香りを漂わせ、五感で自然を感じられる空間となっています。
その他にも、清水の舞台を模した「空中露天風呂」があり、高い木のゲタから大川の渓谷に向かってせり出す形になっているため、四季折々の景色を楽しみながら温泉を満喫できます。また、午後からは貸切風呂としても利用が可能です。


出典:公式ホームページ(空中露天風呂)

会津芦ノ牧温泉 大川荘の食事


出典:公式ホームページ(会席料理)

会津芦ノ牧温泉 大川荘の食事は、会津の豊かな風土が育んだ食材を活かした和会席が中心です。お食事処「美味求真 KAWADOKO」では、個室や半個室の落ち着いた空間で、川のせせらぎを聞きながら食事を堪能できます。
夕食の会席料理では、季節ごとの旬の食材をふんだんに使った料理が並びます。
メイン料理は、会津のブランド牛である会津牛や新鮮な海の幸など、好みに合わせて選ぶことができます。
また、朝食は地元の名物料理を取り入れたビュッフェ形式で、心温まる料理をたっぷりと味わえます。料理の一つひとつに込められた真心を、心ゆくまで堪能できるのが大川荘の魅力です。


出典:公式ホームページ(半個室会場)

会津芦ノ牧温泉 大川荘のお部屋


出典:公式ホームページ(宵待亭)

会津芦ノ牧温泉 大川荘の客室は、渓谷の絶景を望むことを最大の魅力としています。中でも「宵待亭」のお部屋は、モダンなデザインと落ち着いた色調で一番人気のお部屋となっています。掘りごたつに座りながら、四季折々の渓谷美を堪能できます。
その他、広々とした純和風の「月見亭」や、展望風呂付きの部屋、会津の伝統工芸をコンセプトにした特別室など、様々なニーズに応じた客室が用意されています。
また、車椅子の方も安心して利用できるバリアフリールームも完備しており、すべてのお客様が快適に過ごせるよう配慮されています。


出典:公式ホームページ(バリアフリールーム)

<施設詳細>
・施設名:会津芦ノ牧温泉 大川荘
・住所:〒969-5147 福島県会津若松市大戸町大字芦牧 字下平984
・公式Webサイト:https://www.ookawaso.co.jp
・地図:https://maps.app.goo.gl/MGKqimqyj95cbRXK8

『鬼滅の刃』無限城のモデルとなっている旅館「会津芦ノ牧温泉 大川荘」周辺の人気観光スポット

会津芦ノ牧温泉 大川荘の周辺には歴史と自然を満喫できる観光スポットが豊富にあります。幕末の歴史に触れることができる会津若松市や、雄大な自然を感じられる場所など、旅館滞在と合わせて巡りたい魅力的な場所が点在しています。

【鶴ヶ城】

出典:公式ホームページ(鶴ヶ城)

日本で唯一、赤瓦をまとった天守閣が特徴的な城。幕末の戊辰戦争では、約1か月にわたる籠城戦に耐え抜いた難攻不落の城として知られます。現在の天守閣は再建されたものですが、内部は会津の歴史を紹介する博物館になっています。特に、春には桜の名所として多くの観光客で賑わい、城を背景に咲き誇る美しい桜を楽しむことができます。歴史に興味がある方には外せないスポットです。

・住所:〒965-0873 福島県会津若松市追手町1-1
・地図:https://maps.app.goo.gl/y9CXTra4c1AWugUd7

【松本養蜂総本場】

出典:公式ホームページ(はちみつ専門店『ブティック デルミエーレ』)

松本養蜂総本場は、創業80余年の歴史を持つ福島県会津若松市の老舗養蜂場です。農薬の届かない奥会津の原生林で採蜜された、国産で唯一の有機認証を受けたはちみつが特徴です。
2022年には本店を、はちみつ専門店『ブティック デルミエーレ』としてリニューアルオープン。「はちみつブティック」を意味する店名の通り、国産有機はちみつをはじめ、常時10種類以上の国産はちみつや蜂産品を販売しています。店内には、緑あふれる庭「bee garden」が併設されており、ミツバチの観察や養蜂体験も楽しめます。

・住所:〒965-0857 福島県会津若松市柳原町4-10-47
・地図:https://maps.app.goo.gl/7t3zksoafNox6KV46

【がぶりガーデン(フルーツ狩り)】

出典:公式ホームページ(園内の様子)

福島県会津若松市にある「がぶりガーデン」は、旬のフルーツ狩りを楽しめる観光農園です。初夏にはサクランボ、夏はモモ、秋にはブドウ、プルーン、リンゴなど、季節ごとに様々な果物が収穫できます。
果物狩りは30分食べ放題で、その時期に熟している複数の品種を食べ比べられるのも魅力です。また、果物狩りだけでなく、収穫したフルーツを使った大福やまんじゅう、パイ作りなどの菓子作り体験もできます。家族や友人との思い出作りに最適です。

・住所:〒969-6189 福島県会津若松市北会津町小松北面
・地図:https://maps.app.goo.gl/WMVSDx95M3ywNb3R7

【会津武家屋敷】

出典:公式ホームページ(家老屋敷 西郷頼母邸)

会津武家屋敷は、福島県会津若松市にある歴史テーマパークです。会津藩家老・西郷頼母(さいごう たのも)の屋敷を中心に、藩米精米所や茶室、福島県重要文化財の「旧中畑陣屋」などが復元・移築されています。
約7,000坪の広大な敷地内には、当時の武士たちの生活がうかがえるよう、家具や調度品、人形が忠実に再現・展示されており、幕末の歴史に触れることができます。特に家老屋敷は、38部屋もある広大な建物で、その豪華壮大な造りから会津武士の暮らしぶりを肌で感じられます。
また、赤べこや起き上がり小法師の絵付け、弓道など、会津の文化を体験できるコーナーも充実しており、大人から子どもまで楽しむことができます。

・住所:〒965-0813 福島県会津若松市東山町大字石山院内1
・地図:https://maps.app.goo.gl/PSjuChe8as6z9rsEA

【末廣酒造 嘉永蔵(酒蔵見学)】

出典:公式ホームページ(末廣酒造 嘉永蔵)

創業嘉永3年(1850年)の老舗酒蔵「末廣酒造」の嘉永蔵は、明治時代から大正時代にかけて建てられた建造物が国の登録有形文化財にも指定されている歴史的な酒蔵です。
無料のガイド付き酒蔵見学では、蔵の歴史や酒造りの工程を学ぶことができます。酒米や「山廃仕込み」の意味など、専門的な話も分かりやすく解説してくれます。見学時間は約30分で、1時間ごとに開催されているため、気軽に立ち寄れるのも魅力です。
見学後には試飲も楽しめ、お土産として限定酒や季節のお酒を購入することも可能です。また、敷地内にはカフェ「杏」も併設されており、仕込み水で淹れたコーヒーや、日本酒を使ったスイーツなどを味わうこともできます。

・住所:〒965-0861 福島県会津若松市日新町12-38
・地図:https://maps.app.goo.gl/mtsYv8YUkyZj7WkNA

『鬼滅の刃』無限城のモデルとなっている旅館「会津芦ノ牧温泉 大川荘」周辺の人気ランチ・ディナー・食べ歩きグルメ

滞在をより一層充実させてくれるのが、周辺で楽しめる絶品グルメの数々です。
歴史と自然に恵まれた会津地方は、米や野菜、肉など豊かな食材の宝庫。
ここでは旅行の際にはぜひ立ち寄ってほしいおすすめのお店をご紹介します。

【お食事処 むらい】
福島県会津若松市にある「お食事処 むらい」は、地元の人々はもちろん、全国から多くの人が訪れる人気店です。名物はその圧倒的なボリュームとインパクトを誇るソースカツ丼。分厚く柔らかなロースカツに甘酸っぱい特製ソースが絶妙に絡み、ご飯との相性も抜群です。また、食べきれない人のために持ち帰り用のパックも用意されているので安心です。
カツ丼以外にも、ヒレカツやエビフライなどメニューが豊富で活気のある店内で食事を楽しめます。

・住所:〒965-0842 福島県会津若松市門田町大字中野屋敷107
・地図:https://maps.app.goo.gl/a34rdMRUSLc1cL1Z7

【Tsubu la Gozzo】
福島県会津美里町にある「Tsubu la Gozzo(ツブラゴッツォ)」は、築150年の古民家を改装したオーベルジュ(宿泊できるレストラン)です。「つぶらおか」という地名と、会津地方の方言で「ご馳走」を意味する「ごっつぉ」を掛け合わせて名付けられました。
地元の食材をふんだんに使ったオリジナリティ溢れるイタリア料理を提供しており、ランチやディナーを楽しむことができます。また、宿泊も可能で、日々の喧騒を離れてゆったりとした時間を過ごすことができます。豊かな自然に囲まれたノスタルジックな空間で、心安らぐひとときを過ごせる場所です。

・住所:〒969-6144 福島県大沼郡会津美里町福重岡屋敷廻リ乙331
・地図:https://maps.app.goo.gl/Kgf2nHt42kfdqgt66

【DECCORA】
福島県会津若松市の芦ノ牧温泉街にある「DECCORA(デッコラ)」は、「会津芦ノ牧温泉大川荘」がプロデュースする食事処です。店名は会津弁で「たくさん」を意味し、その名の通り、どのメニューにもサラダバーが付いているのが大きな魅力です。
名物の「芦ノ牧温泉カレー」や、地元の食材を使ったソースカツ丼、山塩ラーメンなど、こだわりのお料理を提供しています。カフェとして利用することもでき、地元客や観光客に愛される、落ち着いた雰囲気のお店です。

・住所:〒969-5147 福島県会津若松市大戸町大字芦牧下タ平1130
・地図:https://maps.app.goo.gl/Yme3affp4PQx7feJA

【うえんで 本店】
会津若松市にある「うえんで 本店」は、昭和30年代から続く老舗ラーメン店です。会津ラーメンの代表格として、地元客や観光客に長年愛されています。
自慢のスープは、豚骨や鶏ガラをベースにしたあっさりとした醤油味。これに、モチモチとした食感の自家製手打ち麺がよく絡みます。人気メニューはシンプルな「中華そば」や「ワンタン麺」。また、季節限定のラーメンやテイクアウトメニューも楽しめます。どこか懐かしい雰囲気の店内で昔ながらの会津ラーメンを堪能できます。

・住所:〒969-5123 福島県会津若松市大戸町上三寄大豆田11-3
・地図:https://maps.app.goo.gl/JVWUo6xG84JcKaKi7

【rainy wood】
福島県会津若松市にある「rainy wood(レイニーウッド)」は、古民家を改装した隠れ家的なカフェです。外観は一見普通の民家ですが、一歩足を踏み入れると洗練された落ち着いた空間が広がっています。
名物は季節のフルーツをふんだんに使ったクロワッサン。サクサクの生地と甘さ控えめのクリーム、みずみずしいフルーツの組み合わせが絶妙です。
その他にもこだわりのコーヒーや焼き菓子などを提供しており、ゆったりと過ごしたい人におすすめのスポットです。

・住所:〒969-5114 福島県会津若松市大戸町上雨屋128-1
・地図:https://maps.app.goo.gl/fV9S8tWuPP23zSXY6