【玉川温泉】の強酸性源泉と北投石パワーを満喫|天然岩盤浴の湯治旅
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湯あがり ぽか子
温泉大好き40年のベテラン。「一湯一会」を逃さないために、常に手ぬぐいを持ち歩いています。長年の経験で、お湯を触っただけで大体の泉質がわかる特技を持ちます。温泉好きが高じて、温泉ソムリエ・温泉観光アドバイザーの資格を取得。日本の宝である「温泉文化」を皆さんにお伝えできることが喜びです!
秋田県仙北市の十和田八幡平国立公園内に位置する玉川温泉はpH1.2という日本一の強酸性泉と毎分9,000リットルという日本一の湧出量を誇る奇跡の温泉です。
「大噴」と呼ばれる源泉湧出口から勢いよく噴き出す約98℃の高温泉はまさに大地のパワーそのもの。
世界でも極めて珍しい特別天然記念物・北投石を含む鉱物からは微量の放射線が放出されるとされ、天然岩盤浴としての体験ができます。
11種類もの浴槽を備えた大浴場では源泉かけ流しの強酸性泉を段階的に楽しむこともでき、湯治文化を今に伝える自炊部では長期滞在も可能。
美しい自然に包まれたロケーションで効能あふれる癒しの湯と天然岩盤浴を満喫する、心身ともにリフレッシュできる温泉旅をぜひ体験してください。
目次
八幡平と焼山・田沢湖|玉川温泉の源泉かけ流し温泉旅で訪れたい周辺観光地

出典:旅東北
玉川温泉で源泉かけ流し温泉と天然岩盤浴を満喫した後は、周辺の雄大な自然を楽しむ観光もおすすめです。
玉川温泉は八幡平の焼山(標高1,366m)の火山活動によって約1,200年前に出現したといわれ、焼山そのものが玉川温泉の源泉のふるさとです。
八幡平アスピーテラインをドライブすれば雄大な山岳風景と高山植物の群生を楽しむことができます。
また、玉川温泉から車で概ね50~70分の場所には、日本一の水深423.4mを誇る神秘の湖「田沢湖」があります。
コバルトブルーに輝く湖面は四季折々に美しく、湖畔に立つ黄金色の「たつこ像」は、永遠の美を願って龍に変身したという伝説の姫を祀っています。
遊覧船で湖上から景色を楽しんだり、レンタサイクルで湖畔を一周するのも人気です。
秋田駒ヶ岳への登山も楽しめ、高山植物の宝庫としても知られています。
源泉かけ流し温泉と合わせて十和田八幡平国立公園の雄大な自然を満喫できます。
玉川温泉の源泉かけ流し強酸性泉|pH1.2日本一の酸性泉と毎分9,000リットルの大噴

出典:旅東北
玉川温泉の最大の特徴は世界でも珍しい塩酸成分を多く含むpH1.2の日本一の強酸性泉です。
「大噴(おおぶき)」と呼ばれる源泉湧出口からは源泉温度約98℃の高温泉が轟音とともに毎分9,000リットルも噴き出しており、単一源泉として日本一の湧出量を誇ります。
この豊富な湯量により、玉川温泉では11種類もの浴槽を備えることができています。
強酸性の源泉は火山ガスを起源とし、鉄やアルミニウムなどの金属成分を多く含むのが特徴。
その濃度は極めて強力で、かつて「玉川毒水」と呼ばれ恐れられたほどです。
そのため入浴時には注意が必要で、最初は源泉を50%に薄めた浴槽で体を慣らし、徐々に源泉100%の浴槽に入る段階的な入浴法が推奨されています。入浴後は必ずシャワーで温泉成分を洗い流すことも大切です。
源泉かけ流しで楽しめる玉川温泉の強酸性泉は、高血圧症、リウマチ、慢性皮膚病などに良いと伝えられる効能も広く紹介されています。
玉川温泉の天然岩盤浴と北投石|世界的に希少な放射性鉱物のパワー

出典:玉川温泉公式ホームページ
玉川温泉を訪れる人々の多くが楽しみにしているのが地熱を利用した天然岩盤浴です。
この岩盤浴場には、世界でも台湾の北投温泉と玉川温泉の2ヵ所にしか産出しない特別天然記念物・北投石(ほくとうせき)が見られます。
北投石は温泉沈殿物が長い年月をかけて堆積してできた鉱石で、微量のラジウムを含む放射性鉱物です。
低放射線ホルミシス効果により、自然治癒力の促進が期待できるといわれています。
天然岩盤浴の方法はシンプルで、野外の岩盤の上にゴザを敷いて寝転がり地熱を体に取り入れるというもの。
熱を逃がさないよう体にタオルケットなどをかけるとより効果的です。
設営されているテント小屋(無料)も利用することもできます。
1回30〜40分程度が目安で、低温やけどや火山ガスへの注意も必要です。
施設内には屋内岩盤浴施設もあります。
北投石から放出されるラジウムの蒸気を吸入しながら体を温めることで伝承的にリウマチや皮膚病の改善に良いとされ、多くの湯治客が訪れています。



