【蔵王温泉】の源泉かけ流し強酸性硫黄泉で美肌体験!山岳リゾート旅
この記事を書いた人
湯あがり ぽか子
温泉大好き40年のベテラン。「一湯一会」を逃さないために、常に手ぬぐいを持ち歩いています。長年の経験で、お湯を触っただけで大体の泉質がわかる特技を持ちます。温泉好きが高じて、温泉ソムリエ・温泉観光アドバイザーの資格を取得。日本の宝である「温泉文化」を皆さんにお伝えできることが喜びです!
山形を代表する名湯・蔵王温泉は、蔵王連峰の山あいに広がる標高800〜900mの高原にある温泉地です。
約1900年の歴史を誇り、全国でも珍しい強酸性の硫黄泉が湧くことで知られています。
白く濁った湯は「美人づくりの湯」とも呼ばれ、肌をつるりとなめらかに整えてくれると評判です。
名物の蔵王温泉大露天風呂では、自然に囲まれながら源泉かけ流しの湯を存分に堪能できます。
さらに、蔵王ロープウェイで空から絶景を楽しんだり、神秘的な火口湖・御釜を見に行ったり、名物ジンギスカンでお腹も満たされたりと、楽しみ方もさまざま。
四季ごとに変わる蔵王の自然が旅を彩り、心も体もリセットされるようなひとときを約束してくれます。
目次
蔵王ロープウェイと御釜|蔵王温泉の源泉かけ流し温泉旅で訪れたい周辺観光地

蔵王温泉を訪れたらぜひ体験したいのが蔵王ロープウェイ。
蔵王山麓駅から樹氷高原駅を経由して地蔵山頂駅まで約17分の空中散歩は、眼下に広がる雄大な自然美を堪能できる絶景ルートです。
冬季には世界的に有名な「樹氷(スノーモンスター)」が出現し、白銀の芸術作品のような景観が広がります。
春から秋にかけては新緑や紅葉が山肌を彩り、季節ごとに異なる表情を楽しめます。
地蔵山頂駅からは徒歩で登山道をたどって「御釜」へ。
エメラルドグリーンに輝く神秘的な火口湖は、太陽光の当たり方によって色が変化することから「五色沼」とも呼ばれています。
標高1,670mから望む御釜と周囲の荒々しい火山地形は圧巻。
片道の所要時間は約1時間半、往復で3時間程度を見込んでおくと良いでしょう。
源泉かけ流しの温泉で疲れを癒す前に、蔵王の大自然を五感で感じる観光を組み合わせればより充実した温泉旅が楽しめます。
蔵王温泉大露天風呂の源泉かけ流し|渓流沿いの野趣あふれる露天風呂

出典:蔵王温泉観光株式会社
蔵王温泉で人気の高い日帰り入浴スポットの一つが蔵王温泉大露天風呂です。
川の流れと野鳥のさえずり、硫黄の香り、高原ならではのひんやりとした空気、そして目に飛び込んでくる大自然の中で、源泉かけ流しの湯を堪能できます。
なんと一度に約200人が入浴可能という広々とした男女別の浴槽には蔵王温泉の源泉が惜しみなく注がれており、白く濁った硫黄泉が贅沢に満ちています。
周囲は木々に囲まれており、せせらぎの音を聞きながらの入浴は格別です。
春は新緑、夏は深緑、秋は紅葉と四季折々の景色を楽しめるのも魅力。
営業期間は4月下旬から11月上旬までの季節限定で、現在の営業時間は平日が9:30〜17:00(最終受付16:30)、土日祝日が9:30〜18:00(最終受付17:30)となっています。
料金は大人800円、子供(満1歳以上12歳未満)400円とリーズナブルなのも嬉しい所です。
期間限定で「夜の大露天風呂特別営業」も実施しており、星空の下で温泉を楽しむ特別な体験も可能です。
タオル販売やコインロッカーも完備されており、手ぶらでも気軽に立ち寄れる本格的な源泉かけ流し温泉施設として地元客にも観光客にも愛されています。
蔵王国際ホテルと高見屋グループの源泉かけ流し|八右衛門の湯と老舗温泉宿
宿泊で源泉かけ流しを堪能するなら、蔵王国際ホテルと高見屋グループの温泉宿がおすすめです。
蔵王国際ホテルは自家源泉「八右衛門の湯」を持つ温泉リゾート。
マルタの梁をむき出しにした構造で天井高は最大6.5m。間接照明が和の風情を醸し出す荘厳な空間です。
硫黄泉100%の天然温泉をかけ流しで使用しており、全面ガラス張りの内風呂は開放感たっぷり。
石造りの露天風呂では温度の違う2つの浴槽を楽しめ、蔵王の四季を感じながら美肌の湯を心ゆくまで堪能できます。
3つの貸切風呂も完備しており、プライベートな空間でゆったりと温泉を楽しむこともできます。
一方、高見屋グループは享保元年(1716年)創業の老舗。
代表施設「深山荘高見屋」は純和風木造建築の趣ある佇まいで、源泉かけ流しの「長寿の湯」と「せせらぎの湯」の2つの浴場を利用できます。
館内には9つの浴槽があり、男女入れ替え制でさまざまな浴槽の体験が可能。
離れの別邸「雛蔵」には蔵王温泉で唯一となる源泉かけ流しの客室露天風呂も完備しています。
どちらの宿も山形の旬の食材を使った料理を提供しており、蔵王温泉と山形の味を存分に満喫できます。
ジンギスカンと蔵王名物グルメ|源泉かけ流し温泉旅で味わう山形の味
出典:フォトAC
蔵王温泉といえば温泉と並ぶもう一つの名物が蔵王名物ジンギスカンです。
温泉街には専門店が点在し、特製のタレに漬け込んだラム肉を兜型鉄鍋で焼き上げるスタイルが定番。
脂が鍋の縁に流れ落ちる構造のため、ヘルシーに楽しめるのも人気の理由です。
柔らかくジューシーなラム肉は臭みがなく、野菜との相性も抜群。温泉で火照った体を冷ましながら、ビールやご飯と一緒に豪快に味わうのが蔵王流。
さらに、蔵王牛や山形牛を使ったすき焼きやステーキ、芋煮などの郷土料理、新鮮な山菜料理など山形ならではの味覚も楽しめます。
お土産には蔵王クリームチーズや地酒、稲花餅などが人気。
特に蔵王酪農センターで作られる乳製品は濃厚でコク深く、旅の思い出にぴったりです。
源泉かけ流しの温泉で心身を癒し山形の美味で満たされる。それが蔵王温泉旅の醍醐味です。
蔵王温泉の源泉かけ流し温泉の概要|泉質と特徴を知る

出典:山形県観光物産協会
蔵王温泉の泉質は強酸性硫黄泉(酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉)で、pH値は1.25〜1.6という全国でも有数の強酸性を誇ります。
この強酸性が古い角質を取り除き、肌をすべすべに整えることから「美人づくりの湯」と称されています。
源泉温度は約45〜66℃と高めで、豊富な湯量により多くの施設で源泉かけ流しを実現。
白濁した湯色と硫黄の香りが特徴的で、入浴後は肌がしっとりと潤います。
効能は皮膚病、神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復など多岐にわたり、古くから湯治場として親しまれてきました。
ただし酸性が強いため、敏感肌の方は入浴時間を短めにするなどの配慮を。
金属アクセサリーは変色の恐れがあるため外して入浴するのがおすすめです。
蔵王温泉には複数の源泉があり、施設によって微妙に泉質が異なるのも魅力のひとつ。
湯巡りをしながら、それぞれの湯の個性を楽しんでみてください。
蔵王温泉の源泉かけ流し温泉の概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 泉質 | 強酸性硫黄泉(酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉) |
| 効能 | 慢性皮膚病、高血圧症、動脈硬化症、神経症、筋肉痛、関節痛、慢性消化器病、冷え性、疲労回復、健康増進 |
| 源泉温度 | 約45〜66℃ |
| pH値 | 1.25〜1.6(強酸性) |
| 湧出量 | 毎分約5,700L |
| 特徴 | 開湯1900年の歴史を持つ強酸性硫黄泉。白濁した湯色と硫黄の香りが特徴。「美人づくりの湯」として知られ、古い角質を取り除き肌をすべすべにする。源泉100%かけ流しの施設が多く、加水・加温なしで楽しめる。 |
| 参考 | 蔵王温泉観光協会 |
蔵王温泉の魅力
蔵王温泉は約1900年の歴史を持つ山形の名湯。
強酸性の硫黄泉は美肌の湯として知られ、肌がつるつるになる感覚がたまりません。
中でも人気なのが、自然の中に溶け込むような「蔵王温泉大露天風呂」。
山あいを流れる風や川の音に包まれながら、源泉かけ流しの湯を満喫できます。
蔵王国際ホテルや深山荘高見屋などの宿では、上質な湯とおもてなしで心までほぐれるひとときを。
さらに、蔵王ロープウェイからの絶景や御釜の神秘的な景色、名物ジンギスカンなど、温泉以外の楽しみも盛りだくさんです。
四季ごとに表情を変える蔵王の自然と湯けむりに包まれる癒しの時間。
心も体もリセットしたいときにぴったりの場所。ぜひ、蔵王で「本物の温泉ってこういうことか」と感じてみてください。

出典:
出典:

