【土湯温泉】源泉かけ流し湯めぐり|荒川渓谷の温泉郷旅


出典:福島市観光コンベンション協会
更新日:2025年11月1日

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湯あがり ぽか子

温泉大好き40年のベテラン。「一湯一会」を逃さないために、常に手ぬぐいを持ち歩いています。長年の経験で、お湯を触っただけで大体の泉質がわかる特技を持ちます。温泉好きが高じて、温泉ソムリエ・温泉観光アドバイザーの資格を取得。日本の宝である「温泉文化」を皆さんにお伝えできることが喜びです!

福島市の奥座敷として親しまれる土湯温泉は荒川渓谷沿いに広がる風光明媚な温泉郷です。

1400年以上の歴史を誇るこの温泉地には、10種類以上もの多彩な泉質が湧き出ており、源泉かけ流しの温泉を存分に楽しめます。

中心部にある公衆浴場 中之湯では、2種類の異なる泉質の源泉かけ流し温泉を1つの施設で体験できる贅沢さが魅力です。

また、かじかの湯や月のゆぶじぇといった無料の足湯スポットも点在し、気軽に温泉情緒を味わえます。

ニュー扇屋や向瀧などの老舗旅館から山水荘まで、それぞれに個性的な源泉かけ流し温泉を持つ宿泊施設も充実しています。

【観光地の魅力】荒川渓谷に抱かれた土湯温泉の源泉かけ流し温泉|1400年の歴史と10種類以上の泉質が楽しめる温泉郷


出典:福島市観光コンベンション協会

土湯温泉は福島市街地から西へ約16kmの場所に位置し、荒川渓谷の美しい自然に囲まれた温泉郷です。

その歴史は古く、聖徳太子の時代に遡る1400年以上前に発見されたと伝えられています。

温泉地としての本格的な開発は江戸時代に始まり、以来多くの湯治客や観光客に愛されてきました。

土湯温泉の最大の特徴はその豊富な泉質のバリエーションです。

温泉郷全体では10種類以上の異なる泉質が湧出しており、単純温泉、炭酸水素塩泉、硫黄泉など多様な温泉を楽しむことができます。

これは土湯温泉が複数の源泉を持つ温泉地であることの証です。

多くの施設が源泉かけ流しの湯を提供しており、新鮮な温泉成分をそのまま体感できます。

荒川渓谷沿いに点在する温泉施設はそれぞれ異なる源泉を持ち、独自の温泉文化を育んできました。

渓谷美を眺めながらの入浴は格別で、春は新緑、秋は紅葉と四季折々の景観が訪れる人々を魅了します。

温泉街には共同浴場や足湯も整備されており、日帰り入浴や散策を楽しむ観光客にも人気です。

福島市中心部からアクセスしやすい立地ながら、豊かな自然と歴史ある温泉文化が残る土湯温泉は心身ともにリフレッシュできる温泉地として多くの人々に親しまれています。

2つの泉質が楽しめる公衆浴場 中之湯|源泉かけ流しのアルカリ性単純温泉と炭酸水素塩泉

出典:福島市観光コンベンション協会

中之湯は土湯温泉街の中心部に位置する公衆浴場で、1つの施設で2種類の泉質の源泉かけ流し温泉を楽しめる貴重なスポットです。

館内には「単純温泉」と「炭酸水素塩泉」の2つの浴槽があり、それぞれ異なる源泉から引かれた温泉が注がれています。

単純温泉は無色透明のアルカリ性単純温泉で、源泉温度約65℃の高温泉。

pH値8.5の弱アルカリ性で、肌触りが柔らかく美肌効果が期待できます。神経痛、筋肉痛、関節痛、慢性消化器病などに効能があるとされています。

一方、炭酸水素塩泉は源泉温度約51℃のやや温めの湯。

肌の角質を軟化させる作用があり、入浴後は肌がしっとりと潤います。

中之湯は地元の方々にも愛される共同浴場で9:00~21:00まで営業しており、早朝から夜まで利用可能です。

入浴料金は大人500円、小人250円と大変リーズナブル。

施設はシンプルながら清潔に保たれており、地域に根差した温泉文化を感じられます。

土湯温泉を訪れたらぜひ立ち寄りたい、地域の温泉文化を体感できる施設です。

土湯温泉の足湯めぐり|かじかの湯・月のゆぶじぇ・きぼっこの湯で源泉かけ流し体験

出典:福島市観光コンベンション協会

土湯温泉には気軽に源泉かけ流しを楽しめる足湯スポットが複数あり、散策の休憩や温泉情緒を味わうのに最適です。

いずれも無料で利用でき、タオルを持参すれば誰でも気軽に立ち寄れます。

「かじかの湯」は荒川渓谷を臨む立地で足湯に浸かりながら開放感を楽しめる造りです。

観光案内所も近く、情報収集をしながら足を休めるのに便利です。

ゆったりとした空間で温泉街の雰囲気を満喫できます。

「月のゆぶじぇ」は上段と下段で温度の違う足湯を楽しめ、屋根付きで雨天でも利用できます。

「きぼっこの湯」は中之湯に隣接しており、土湯のキャラクター「きぼっこちゃん」がお湯につかっている足湯です。

周囲の自然を眺めながらのんびり過ごせます。

これらの足湯を巡ることで、土湯温泉の多様な源泉の特徴を気軽に体験できます。

土湯温泉の源泉かけ流し温泉宿|ニュー扇屋・向瀧・山水荘など個性豊かな宿泊施設


出典:福島市観光コンベンション協会

土湯温泉には源泉かけ流しの温泉を持つ個性的な宿泊施設が揃っており、それぞれ異なる温泉体験を提供しています。

「ニュー扇屋」は自家源泉を持つ老舗旅館で、大浴場と露天風呂の両方で源泉かけ流しの温泉を楽しめます。

単純泉と炭酸水素塩泉の混合泉で肌がしっとりとし、体が芯から温まります。

荒川渓谷の四季折々の景観を眺めながらの入浴は格別で、地元食材を使った会席料理も評判です。

「向瀧」は伝統的な和風建築が魅力の老舗旅館で、自家源泉を持つ源泉かけ流しの湯を提供。

貸切家族風呂もあり、落ち着いた空間で静かに温泉を満喫できます。

「山水荘」は荒川渓谷沿いに建つ温泉旅館で、趣向を凝らした数種類のお風呂が楽しめます。

また、荒川二段の滝を目の前に眺めながら入浴できるお風呂もあり、自然を味わいながら温泉を満喫できます。

土湯温泉の源泉かけ流し温泉の概要|泉質と特徴を知る

出典:福島市観光コンベンション協会

土湯温泉の源泉かけ流し温泉はアルカリ性単純温泉と炭酸水素塩泉を中心に、それぞれの施設が独自の源泉を持っています。

加水や加温、循環をせずに「源泉かけ流し」の方式を採る施設も多く、温泉成分を新鮮なまま体感できるのが最大の魅力です。

土湯温泉の源泉かけ流し温泉は、施設ごとに異なる泉質と特徴を持っています。主要施設の温泉概要を参考にお好みの湯を探してみては?

施設名 泉質 源泉温度 pH値 主な効能 特徴
中之湯(単純温泉) アルカリ性単純温泉 約65℃ 8.5 自律神経不安症、不眠症、うつ状態など 無色透明・美肌効果・高温泉
中之湯(炭酸水素塩泉) 炭酸水素塩泉 約51℃ 7.4 きりきず、末梢循環障害、冷え性、皮膚乾燥症、うつ状態など 肌の角質軟化・保湿効果
かじかの湯 源泉かけ流し 60.4℃ 神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節の強ばり・うちみ・くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え性・病後回復期・疲労回復・健康増進 足湯・無料・渓谷眺望
月のゆぶじぇ 源泉かけ流し 疲労回復 足湯・無料・道の駅併設
きぼっこの湯 単純泉 神経痛、筋肉痛、冷え性、疲労回復など 足湯・無料・道の駅併設
ニュー扇屋 単純泉と炭酸水素塩泉の混合泉 神経痛、筋肉痛、五十肩、冷え性、うちみ、切り傷、火傷、皮膚病、アトピー性皮膚炎、婦人病、リウマチ等 自家源泉・露天風呂あり
向瀧 アルカリ性単純泉 65.0℃ 自律神経不安定症、不眠症、うつ状態、病後回復期、疲労回復、健康増進など 自家源泉・伝統的旅館
山水荘 単純温泉 高血圧症、動脈硬化症、リウマチ、神経痛、皮膚病、婦人病、冷え性など 渓流沿い・露天風呂

土湯温泉の魅力

出典:福島市観光コンベンション協会

福島を代表する名湯・土湯温泉は1400年以上の歴史を持つ由緒ある温泉郷です。

10種類以上もの泉質が湧き出し、まさに“湯の宝庫”ともいえる場所です。

公衆浴場「中之湯」では2つの源泉をかけ流しで楽しめ、昔ながらの温泉文化に触れることができます。

街を歩けば「かじかの湯」「月のゆぶじぇ」「きぼっこの湯」といった無料足湯が点在し、気軽に温泉情緒を味わいながら散策ができるのも魅力。

宿泊なら、ニュー扇屋や向瀧、山水荘など、それぞれ異なる源泉と福島ならではの食文化を堪能できる宿が揃っています。

荒川渓谷を望む自然豊かなロケーションは四季折々の美しい風景とともに心を癒してくれるはず。

福島市街地からのアクセスも良好で、日帰りでも宿泊でも満喫できる温泉地です。

心身をリセットしたいときに、ぜひ土湯温泉へ足を運んでみてください。