【いわき湯本温泉】源泉かけ流し|地元民に愛される「さはこの湯」
この記事を書いた人
湯あがり ぽか子
温泉大好き40年のベテラン。「一湯一会」を逃さないために、常に手ぬぐいを持ち歩いています。長年の経験で、お湯を触っただけで大体の泉質がわかる特技を持ちます。温泉好きが高じて、温泉ソムリエ・温泉観光アドバイザーの資格を取得。日本の宝である「温泉文化」を皆さんにお伝えできることが喜びです!
福島県いわき市に湧く「いわき湯本温泉」は約1,300年の歴史を誇る東北屈指の古湯です。
東北地方では珍しい硫黄泉が豊富に湧出し、温泉街全体で毎分5,000リットル以上という潤沢な湯量を誇ります。
その豊富な湯量により多くの温泉宿で源泉かけ流しの温泉を楽しむことができます。
ほのかに白濁したお湯と硫黄の香りが特徴で、美肌効果や神経痛、筋肉痛などへの効能が期待できます。
温泉街には老舗旅館や共同浴場「さはこの湯」が点在し、日帰り入浴も気軽に楽しめます。
また、スパリゾートハワイアンズやアクアマリンふくしまなど、魅力的な観光施設も充実しており温泉と観光を満喫できる理想的な旅行先です。
目次
いわき湯本温泉周辺の観光名所|アクアマリンふくしまと文化財巡り

出典:旅東北
いわき湯本温泉を訪れた際は周辺の魅力的な観光スポットも合わせて巡りたいところです。
特におすすめなのが、小名浜港に位置する環境水族館「アクアマリンふくしま」です。
「海を通して『人と地球の未来』を考える」をテーマに掲げ、福島の海の生態系を再現した展示や世界最大級のタッチプールなど、見応えのある展示が充実しています。
イワシの群泳やトドのショーも人気で、大人から子どもまで楽しめる施設です。
温泉地から車で約30分とアクセスも良好。
また、温泉街の中心には湯の神様を祀る温泉神社があり、温泉の歴史と文化に触れることができます。
さらに、いわき市石炭・化石館ほるるではこの地域の炭鉱の歴史や化石の展示を通じて、いわきの産業遺産を学ぶことができます。
平安時代に建立された白水阿弥陀堂は国宝に指定されており、歴史的建造物に興味のある方にはぜひ訪れていただきたい名所です。
温泉と合わせて文化財や自然を巡る充実した旅程を組むことができます。
  
  
なぜいわき湯本温泉の源泉かけ流しが温泉好きに支持されるのか

出典:旅東北
いわき湯本温泉の源泉かけ流しが温泉愛好家から高い支持を選ばれている理由は、その豊富な湯量と泉質の良さにあります。
温泉街全体で毎分5,000リットル以上という湧出量を誇り、多くの温泉施設で加水や循環をせずに新鮮な温泉を常時注ぎ続けることができます。
源泉かけ流しの温泉は、温泉成分が薄まることなくそのまま体に作用するため効能を最大限に実感できる点が魅力です。
特にいわき湯本温泉の硫黄泉は東北地方では珍しい泉質で、美肌への働きが期待されるほか、神経痛や筋肉痛、関節痛への適応症が挙げられています。
源泉温度は約60℃と高温で浴槽に適温で注がれるよう調整されることで、常に清潔で衛生的な状態が保たれています。
循環式の温泉と異なり塩素消毒の必要がなく、温泉本来の成分をそのまま味わえるのも人気の理由です。
こうした特徴により、温泉好きの間でも「本物の温泉」として選ばれ続けています。
  
  
いわき湯本温泉で源泉かけ流しを堪能できる温泉宿

出典:小滝屋公式ホームページ
いわき湯本温泉には、源泉かけ流しの温泉を楽しめる宿泊施設が数多く存在します。
創業300年以上の歴史を誇る「古滝屋」は、いわき湯本温泉を代表する老舗旅館です。
源泉かけ流しの大浴場と露天風呂を完備し、硫黄泉の豊かな香りを楽しみながらゆっくりと湯浴みを堪能できます。
館内には趣の異なる複数の浴場があり、湯巡りを楽しむことも可能です。
「吹の湯旅館」は、アットホームな雰囲気が魅力の宿で、源泉かけ流しの温泉を気軽に楽しめます。
「松柏館」は、モダンな設備と伝統的な温泉文化を融合させた宿で、明るく開放的な展望風呂でいわきの空と街並みを眺めながらゆっくりできます。
これらの宿では日帰り入浴を受け付けている施設もあり、宿泊しなくても本格的な源泉かけ流し温泉を楽しむことができます。
各宿とも常磐の海で獲れた新鮮な海の幸を使った料理が味わえ、温泉と食事の両方で満足度の高い滞在が可能です。
  
  
地元民に愛される共同浴場「さはこの湯」で源泉かけ流し体験

出典:旅東北
温泉旅館だけでなく地元の人々にも親しまれている共同浴場でも、源泉かけ流しの温泉を気軽に楽しめます。
中でもおすすめなのが「さはこの湯」です。
いわき湯本温泉の中心部に位置するこの共同浴場は、地元住民や観光客の憩いの場となっています。
施設は清潔に保たれており、源泉かけ流しの硫黄泉を手頃な料金で堪能できるのが魅力です。
大人の入浴料金は300円と非常にリーズナブルで、気軽に立ち寄ることができます。
浴場には岩風呂「宝の湯」と檜風呂「幸福の湯」があり、日替わりで男女が入れ替わる形式が取られています。
硫黄の香りが漂う湯は、まさに源泉かけ流しならではの贅沢な湯浴みです。
営業時間は通常10:00~22:00(最終入場21:00)で、観光の合間や朝風呂、夜の湯上がりなどにも利用しやすいです。
地元の温泉文化に触れながら本格的な源泉かけ流し温泉を体験できる「さはこの湯」は、いわき湯本温泉訪問の際にぜひ立ち寄りたいスポットです。
  
  
いわき湯本温泉の源泉かけ流し温泉|硫黄泉の泉質と効能

出典:こいと公式ホームページ
いわき湯本温泉は東北地方では珍しい含硫黄泉が湧出する温泉地として知られています。
約1,300年の歴史を持つ古湯で、奈良時代の僧・行基が発見したという伝承も残っています。
豊富な湯量と高い泉質により、多くの温泉施設で源泉かけ流しの温泉を楽しむことができます。
硫黄泉特有の香りとほのかに白濁した湯は温泉情緒をたっぷりと感じさせてくれます。
美肌への働きが期待されるほか、神経痛、筋肉痛、関節痛、冷え性などへの適応症が掲げられています。
弱アルカリ性のお湯は肌にやさしく、湯上がりはしっとりとした感触が特徴です。
| 項目 | 内容 | 
|---|---|
| 泉質 | 含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉(低張性中性高温泉) | 
| 効能 | 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、冷え性、慢性皮膚病、慢性婦人病、きりきず、糖尿病など | 
| 源泉温度 | 約60℃前後 | 
| pH値 | 弱アルカリ性(pH7.3〜7.6程度) | 
| 湧出量 | 温泉街全体で毎分5,000リットル以上 | 
| 特徴 | 東北では珍しい含硫黄泉で、ほのかに白濁し硫黄の香りが漂う。古くから湯治場として親しまれ、約1,300年の歴史をもつ日本有数の古湯。 | 
| 公式サイト | いわき市公式サイト | 
いわき湯本温泉の魅力

出典:いわき市観光サイト
いわき湯本温泉は豊富な湯量と硫黄泉という希少な泉質により、東北地方を代表する源泉かけ流し温泉地として長く愛されています。
老舗旅館での贅沢な湯浴みから地元の共同浴場「さはこの湯」での日帰りリーズナブルな温泉体験まで、多様な楽しみ方ができるのが魅力です。
スパリゾートハワイアンズやアクアマリンふくしまなどの観光施設も充実しており、温泉と観光の両方を満喫できます。
常磐の新鮮な海の幸も味わえ、心身ともにリフレッシュできる理想的な温泉旅行先です。
1,300年以上の歴史が育んだ本物の源泉かけ流し温泉をぜひいわき湯本温泉で体験してください。



