【東山温泉】で源泉かけ流しの名湯と会津若松城を巡る旅
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湯あがり ぽか子
温泉大好き40年のベテラン。「一湯一会」を逃さないために、常に手ぬぐいを持ち歩いています。長年の経験で、お湯を触っただけで大体の泉質がわかる特技を持ちます。温泉好きが高じて、温泉ソムリエ・温泉観光アドバイザーの資格を取得。日本の宝である「温泉文化」を皆さんにお伝えできることが喜びです!
福島県会津若松市に位置する「東山温泉」は、約1,300年の歴史を誇る奥羽三楽郷のひとつとされる名湯です。
天平年間に名僧・行基によって発見されたと伝えられ、竹久夢二や与謝野晶子など多くの文人墨客に愛されてきた名湯として知られています。
豊富な湯量により多くの温泉宿で源泉かけ流しの温泉を楽しむことができ、無色透明のさらりとした湯は湯あたりしにくく長湯に適しています。
国登録有形文化財に指定された「向瀧」をはじめとする老舗旅館が点在し、伝統的な温泉情緒を今に伝えています。
会津若松城や会津武家屋敷などの歴史的観光名所も近く、「こづゆ」をはじめとする会津郷土料理も堪能できます。
温泉と歴史、文化、食が調和した東山温泉で、心身ともに癒される贅沢な湯旅を楽しみませんか。
目次
会津若松城と東山温泉周辺の観光名所|歴史と文化を巡る

出典:会津若松観光ナビ
東山温泉を訪れるなら、会津の歴史を巡る旅もぜひ楽しみたいものです。
温泉街から車で約10分の会津若松城(鶴ヶ城)は戊辰戦争の舞台として知られる名城で、春には桜の名所としても人気。
天守閣内部の博物館では会津の歴史や文化を学ぶことができ、最上階からは町並みを一望できます。
近くの会津武家屋敷では、江戸時代の武士の暮らしを体験でき、歴史ファンにもおすすめ。
白虎隊ゆかりの飯盛山には、国の重要文化財に指定される「さざえ堂」があり、その独特な構造は一見の価値があります。
さらに、七日町通りでは大正ロマン漂う街並みを歩きながら、会津の伝統工芸や特産品めぐりも楽しめます。
東山温泉を拠点にすれば、湯とともに会津の歴史・文化・風情を丸ごと味わう旅が叶います。
なぜ東山温泉の源泉かけ流しが温泉好きに支持されるのか

出典:会津若松観光ナビ
東山温泉の源泉かけ流しが温泉愛好家から高い評価を受けている理由は、その豊富な湯量と優れた泉質にあります。
毎分約1,500リットルという豊富な湧出量により、多くの温泉宿で加水や循環をせずに源泉をそのまま浴槽に注ぎ続けることができます。
源泉かけ流しの温泉は温泉成分が薄まることなく体に作用するため、効能を最大限に実感できる点が魅力です。
東山温泉の泉質は硫酸塩泉(カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物温泉)で、無色透明のさらりとした湯は肌触りが良く、湯あたりしにくいため長湯にも適しています。
神経痛や筋肉痛、関節痛などへの効能が期待でき、温泉療養にも適しています。
また、約1,300年という長い歴史を持つ名湯としての格式も温泉好きを惹きつける要素です。
竹久夢二や与謝野晶子など、多くの文人墨客がこの地を訪れ、その魅力を作品に残してきました。
温泉街には川のせせらぎが響き、情緒豊かな温泉地の雰囲気も楽しめます。
本物の温泉を求める温泉好きにとって、東山温泉の源泉かけ流しは理想的な湯治場といえるでしょう。
国登録有形文化財「向瀧」で源泉かけ流しの名湯を楽しむ

出典:会津若松観光ナビ
東山温泉を代表する老舗旅館「向瀧」は、明治6年創業の歴史ある名宿。
国の登録有形文化財にも指定されており、伝統的な木造建築の美しさと風格が今も息づいています。
館内に足を踏み入れると磨き込まれた廊下や格子戸、繊細な欄間細工など、随所に職人の技と美意識が感じられ、まるで時がゆっくり流れるような空間です。
温泉は東山温泉の源泉を引いた源泉かけ流しで、半露天風の大理石風呂や貸切風呂など、趣の異なる湯処が楽しめます。
無色透明で肌あたりのやさしい湯は、長湯にもぴったり。
全24室の客室はそれぞれ異なる意匠を持ち、落ち着いた和の雰囲気が旅の疲れを癒してくれます。
料理は会津の旬の味覚を生かした会席料理で、郷土の味も堪能。
丁寧で温かなもてなしとともに、会津の伝統文化と源泉かけ流しの湯を満喫できる向瀧は東山温泉を訪れるなら一度は泊まりたい特別な宿です。



