【秩父温泉郷】源泉かけ流しの名湯と羊山公園芝桜
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湯あがり ぽか子
温泉大好き40年のベテラン。「一湯一会」を逃さないために、常に手ぬぐいを持ち歩いています。長年の経験で、お湯を触っただけで大体の泉質がわかる特技を持ちます。温泉好きが高じて、温泉ソムリエ・温泉観光アドバイザーの資格を取得。日本の宝である「温泉文化」を皆さんにお伝えできることが喜びです!
都心から電車で約1時間半~2時間程、埼玉県秩父地方に広がる秩父温泉郷は、武甲山の豊かな伏流水が育んだ源泉かけ流しの湯が自慢の温泉地です。
秩父神社をはじめとする歴史ある社寺、長瀞の渓谷美、春の芝桜、冬の氷柱など四季折々の絶景が楽しめる観光エリアとして人気を集めています。
源泉かけ流しの良質な温泉に浸かりながら、打ちたての秩父そばやボリューム満点のわらじかつ丼といった地元グルメを堪能できるのも魅力です。
歴史と自然、名湯が織りなす秩父温泉郷で、心も体も癒される温泉旅を計画してみませんか。
目次
長瀞ライン下りと羊山公園芝桜―秩父温泉郷周辺の観光スポット

出典:秩父旅館業協同組合
秩父温泉郷を訪れたなら、周辺の豊かな自然景観を楽しむ観光スポットも見逃せません。
特に人気なのが、荒川の清流を小舟で下る「長瀞ライン下り」です。
国指定名勝・天然記念物の岩畳が連なる渓谷を船頭の巧みな操船で進む約20分コースは、四季折々の景色を間近に感じられる爽快な体験です。
春は桜、夏は新緑、秋は紅葉と、訪れる季節によって異なる表情を見せてくれます。
また、春の秩父を代表する絶景スポットが羊山公園の芝桜です。
約17,600平方メートルの広大な敷地に10品種・40万株以上の芝桜が植栽され、4月中旬から5月上旬にかけて丘一面をピンクや白、紫の花々が彩ります。
武甲山を背景に広がる花のじゅうたんは圧巻の美しさで、毎年多くの観光客が訪れます。
見頃の時期には「芝桜まつり」も開催され、秩父路の春を満喫できます。
これらの観光スポットを巡った後は、源泉かけ流しの温泉でゆっくりと旅の疲れを癒す——そんな贅沢な時間の使い方が秩父温泉郷の魅力です。
秩父温泉郷とは―武甲山の伏流水が育む源泉かけ流しの湯

出典:秩父市
秩父温泉郷は秩父市を中心とした広域に点在する温泉地の総称で、武甲山の石灰岩層を通った良質な伏流水を源とする温泉が特徴です。
このエリアには武甲温泉、満願の湯、ゆの宿 和どうなど、それぞれに個性を持った温泉施設があり、多くの施設で源泉かけ流しの湯を楽しむことができます。
秩父温泉郷の歴史は古く、江戸時代から湯治場として親しまれてきました。
特に武甲山麓から湧き出る温泉は、石灰岩層のミネラルを豊富に含み、肌触りが柔らかく「美肌の湯」として知られています。
泉質は施設によって異なり、単純硫黄泉、ナトリウム-塩化物泉、単純温泉などがあり、神経痛や筋肉痛、冷え性、疲労回復などに効能があるとされています。
都心からのアクセスも良好で池袋駅から西武鉄道特急ラビューで西武秩父駅まで約80分、または上野駅からJR高崎線経由で熊谷駅、秩父鉄道に乗り換えて秩父駅まで約2時間半と、日帰りでも気軽に訪れることができます。
自然豊かな環境の中で源泉かけ流しの良質な温泉を満喫できる秩父温泉郷は、温泉好きにとって理想的な癒しの地と言えるでしょう。
源泉かけ流しが自慢の秩父温泉郷おすすめ温泉宿

秩父温泉郷には源泉かけ流しの湯を堪能できる魅力的な温泉宿が数多くあります。
中でも人気が高いのが、秩父の奥座敷とも呼ばれる「和銅鉱泉 薬師の湯 ゆの宿 和どう」です。
日本最古の流通貨幣「和同開珎」ゆかりの地に湧く源泉は、完全かけ流しで楽しめます。露天風呂からは四季折々の秩父の自然を眺めることができ、地元食材をふんだんに使った懐石料理も好評です。
「満願の湯」は、日帰り温泉施設です。
アルカリ性単純硫黄温泉の源泉かけ流しで、露天風呂からは秩父の山並みを一望できます。
落ち着いた趣の純和風の個室や寝ころび処で、のんびりと休憩することもできます。
さらに、武甲山の麓に位置する「武甲温泉」も日帰り温泉施設です。
開放的な露天風呂は檜風呂と岩風呂の2種類が楽しめ、泉質の良さにこだわった湯処として評判です。
また、全棟が独立戸建タイプの別館に宿泊することも可能です。
いずれの施設も加水や加温を最小限に抑えた源泉かけ流しで、温泉本来の効能を体感できます。



