【吹上温泉】源泉かけ流しの秘湯 東シナ海を望む鹿児島の湯治の里


出典:南さつま市観光協会
2026年03月14日更新

この記事を書いた人

湯あがり ぽか子

温泉大好き40年のベテラン。「一湯一会」を逃さないために、常に手ぬぐいを持ち歩いています。長年の経験で、お湯を触っただけで大体の泉質がわかる特技を持ちます。温泉好きが高じて、温泉ソムリエ・温泉観光アドバイザーの資格を取得。日本の宝である「温泉文化」を皆さんにお伝えできることが喜びです!

鹿児島県南さつま市にある吹上温泉は、薩摩半島の西側、東シナ海にほど近い場所に静かに湧く温泉地です。

海からの風がやわらかく吹き抜けるこの土地では、古くから湯治の湯として親しまれてきました。

温泉の多くは源泉かけ流しで、やわらかな湯ざわりが特徴。

派手な温泉街ではありませんが、海と山に囲まれた穏やかな風景の中で湯に浸かる時間は、旅の歩みをゆっくりにしてくれます。

南国らしい空気に包まれながら、鹿児島の自然を感じる温泉旅が始まります。

万之瀬川と吹上浜 自然が広がる南さつまの景色


出典:南さつま市観光協会

吹上温泉の近くには、九州でも有数の砂丘として知られる「吹上浜」が広がっています。

日本三大砂丘のひとつにも数えられる広大な海岸線で、東シナ海の水平線がどこまでも続く風景が印象的です。

夕方になると、海に沈む夕日が砂浜を赤く染め、静かな絶景が広がります。

また、万之瀬川が流れる周辺には自然豊かな景色が広がり、散策を楽しむのにもぴったり。

温泉とともに、海辺の開放的な景色を味わえるのが吹上温泉の魅力です。

 

南さつまの味覚を楽しむ 吹上温泉で味わう薩摩の食

出典:南さつま市観光協会

吹上温泉の旅では、南さつまならではの食文化にも出会えます。

東シナ海に面した地域だけに、新鮮な海の幸が豊富。

地元で水揚げされる魚介類はもちろん、鹿児島名物の黒豚料理やさつま揚げも人気です。

また、鹿児島ならではの甘口の醤油でいただく刺身や郷土料理は、旅の食卓を豊かにしてくれます。

さらに、この地域は焼酎文化も深く根付く土地。温泉で体を温めたあとに味わう鹿児島の料理と焼酎は、旅の夜をゆったりとしたものにしてくれます。

 

源泉かけ流しを守る宿 吹上温泉 みどり荘

出典:みどり荘

吹上温泉を代表する宿として知られるのが「みどり荘」です。

自然に囲まれた静かな環境の中に佇む温泉宿で、昔ながらの湯治宿の雰囲気を残しています。

館内の湯は源泉かけ流しで、やわらかな温泉が絶えず湯船に注がれています。

露天風呂では空を眺めながらゆっくりと湯に浸かることができ、南国の穏やかな空気を感じられるのも魅力のひとつ。

豪華さよりも温泉そのものの心地よさを大切にした宿で、静かな時間を過ごすことができます。

<h2>旅の余韻</h2>

 

吹上温泉の源泉かけ流し温泉の概要

出典:みどり荘

鹿児島県日置市に位置する吹上温泉は、海と山に抱かれた温暖な気候に恵まれ、湯あみの前後に自然へ身を預けやすい立地です。

泉質は単純温泉を主体とするナトリウム−塩化物泉・ナトリウム−炭酸水素塩泉の混在。

効能は神経痛・筋肉痛・関節痛・冷え性・慢性皮膚病・切り傷・やけど・慢性消化器病・疲労回復の適応症です。

源泉温度は概ね45〜60℃の高温泉帯。pH値は中性〜弱アルカリ性(おおむねpH6.8〜8.2程度)。

湧出量は地域合計で毎分数百リットル規模の豊富な湧出。

海沿いの温暖気候に育まれた素朴な湯治場情緒と源泉かけ流し主体の湯使いが特徴の温泉です。

旅の余韻

出典:南さつま市観光協会

吹上温泉で過ごした時間は、海の風とともにゆっくり流れていく旅でした。

湯に浸かりながら遠くの空を眺めていると、南さつまの穏やかな空気が体に染み込んでいくようです。

夕方には東シナ海に沈む夕日が空を染め、静かな景色が広がります。

派手な観光地ではありませんが、その穏やかな時間こそがこの温泉の魅力。

湯上がりに感じた海の風と静かな景色が、いつまでも旅の記憶として残っていきます。