放射能泉(ラジウム、ラドン)とは?期待できる効用と温泉地を6つご紹介!


出典:PIXTA
更新日:2024年2月27日

この記事を書いた人

ともきち

温泉が好きで、年に数回は友人や家族と国内旅行を計画し、色々な温泉地へ出かけています。温泉の中でも、濁り湯の露天風呂が特に好みです。旅先では、有名観光地や絶景スポットをひと通りまわり、地元の名物料理やお菓子の食べ歩きも欠かしません。旅好きならではの視点で、温泉地の情報や温泉にまつわる知識など、魅力あふれる記事をお届けします。

放射能泉とは、文字通り放射能を含む温泉です。放射能と言われると危険・怖いという印象がありますが、放射能泉は環境省が認めている効能が期待できる温泉です。今回の記事では、みなさまが安心して放射能泉を楽しめるように、放射能泉についての解説をはじめ、放射能泉に浸かることで期待できる効用とおすすめの温泉地を4つご紹介します。

【国内旅行をもっとお得に!】目的別おすすめカード
目的 飛行機・電車 宿泊
サービス \空も陸もこれ1枚/
JAL suicaカード
JALカードSuica
\No.1人気の定番/
楽天カード
楽天カード
おすすめ
ポイント
搭乗ボーナスあり
・入会時 1,000マイル
・毎年初回 1,000マイル
・搭乗毎 10%プラス
電車旅行がおトク
・新幹線 5%還元
・グリーン券 5%還元
空港も駅もワンタッチ
楽天トラベルと相性◎
・楽天ポイントが2倍
・1,000円割引クーポン
└毎月1回使える
└お盆や正月もOK
海外旅行保険が付帯
年会費無料で高還元
年会費 2,200円
(初年度無料)
永年無料
還元率 0.5~1.0%
(200円=1マイル)
1.0%
(100円=1pt)
ブランド JCB 各種カードブランド
入会特典 1年間年会費無料 最大5,000pt付与
公式HP 詳細を見る 詳細を見る

放射能泉(ラジウム、ラドン)とは?

出典:PIXTA

放射能泉(ラジウム、ラドン)とは

放射能泉は一般的にラジウム温泉と呼ばれ、1kg当たりラドンを30×10-10Ci(8.25 マッヘ単位)以上含む温泉のことを指します。

環境省が発表している「温泉療法のイ・ロ・ハ」によると、 高尿酸血症(痛風)、関節リウマチ、強直性脊椎炎といった悩みを軽減します。

放射能泉(ラジウム、ラドン)は安全なのか?

放射能というと危ないイメージがありますが、放射能泉に含まれる放射能量は、さまざまな細胞を活性化させて体にいい影響を与えるとされています。

放射能泉は、安全性の検証やラドン療法の研究がされている温泉ですので、安心して入浴することができます。

参考:温泉療養のイ・ロ・ハ
参考:温泉ソムリエの癒しガイド|「放射能泉(ラジウム、ラドン)の特徴」
参考:マイベストプロ|ラドン温泉は安全!危険でない理由

放射能泉(ラジウム、ラドン)のにおいや色は?

・におい
基本的にありません。

・色
無色透明です。


放射能泉(ラジウム、ラドン)の代表的な効用

出典:PIXTA

放射能泉は入浴の他に空気中に飛散した放射性物質(ラドン)の吸入をすることでも効用を得られます。放射能泉は「万病の湯」とも呼ばれ下記のような効能があります。

高尿酸血症(痛風)
利尿作用が強くなり尿中に尿酸をより多く溶かすことで尿から尿酸を出す効用があります。

関節リウマチ・強直性脊椎炎
放射能泉に含まれるα線には神経細胞の酸素消費量を下げて関節痛などを沈静化させる作用があります。

自律神経の調整・消炎・抗アレルギー
適当量のラドンが温泉に混入すると、強力なイオン化作用により新陳代謝が活発になり

老廃物の排出が促されます。

参考:角屋旅館|ラジウム温泉の広場
参考:温泉部|放射能泉(ラジウム、ラドン)とは?


放射能泉(ラジウム、ラドン)に浸かるときの注意点

熱がある時や高度の貧血など身体が衰弱している際は入浴を控えてください。妊婦や沐浴を卒業し「へその緒」が乾いている赤ちゃんは、入浴は可能と言われています。しかし、放射能泉は刺激が強い泉質のため、湯あたりを起こしやすいので注意が必要です。

薄めのものから浸かるようにして、気分が悪くなったら早めに出るようにしてください。

放射能泉の禁忌症は、温泉の一般的禁忌症と同じで、活動性の結核、悪性腫瘍、重い心臓病、呼吸不全、腎不全、出血性疾患、高度の貧血、その他一般に病勢進行中の疾患がありますので、該当する方は入浴を控えましょう。

参考:温泉ソムリエの癒しガイド|「放射能泉(ラジウム、ラドン)の特徴」
参考:温泉部|放射能泉(ラジウム、ラドン)とは?


放射能泉(ラジウム、ラドン)を楽しめるおすすめの温泉地6選

1. 増富温泉山梨県

出典:PIXTA

「増富(ますとみ)温泉」は、古くから療養泉として長い歴史を誇る温泉です。

ラジウム含有量は世界有数で、温泉の効能がとても優れていると言われています。

国民保養温泉地にも指定されており、観光はもちろん、療養目的で訪れる人も多い温泉地です。

<増富温泉>
・所在地:山梨県北杜市須玉町
・アクセス(電車・バス):新宿から「JR中央本線特急」で韮崎(にらさき)まで約1時間50分。その後、山交(さんこう)バスで約50分。
・アクセス(車):中央道「須玉(すたま)IC」から約30分。

増富温泉のラジウム温泉おすすめ宿「不老閣」

提供:不老閣

提供:不老閣

増富温泉の「不老閣」は、天然ラジウム泉と野菜中心の料理で体の内外両面から癒される旅館です。

提供:不老閣

5つの源泉は、すべてラジウム泉の100%源泉かけ流しで、湯舟が大岩に囲まれている天然岩風呂(男性・女性・混浴の時間制)は、武田信玄の隠し湯の一つとしても有名です。

提供:不老閣

天然ラジウム泉の蒸気吸入室もあり、吸入したラジウムが血中に入り込み体内細胞を刺激することで、より免疫力・自然治癒力を高める効果が期待できます。

提供:不老閣

また、追加料金でラジウム泉の湧出口に水晶を並べ、ラジウムパワーと水晶の浄化作用をブレンドした浴槽を貸切利用できるのも嬉しい点です。

厚生大臣認定の温泉利用指導者が、体調や症状にあった入浴法を無料で指導してくれるサービスもあるので、希望する場合は予約の際にお問い合わせください。

<施設詳細>
・施設名:不老閣
・住所:山梨県北杜市須玉町小尾6672
・電話番号:0551-45-0311
・日帰り温泉営業時間:12:30前後~15:00(約60分)
・日帰り温泉定休日:火曜日
・日帰り温泉利用料:800円
・宿泊料:(1泊2食付き、2名1室利用時1名)13,350円〜

 

2. 村杉温泉(新潟県)

出典:PIXTA

多量のラジウムを含有し「奇跡の温泉」とも言われている「村杉温泉」。

ラジウム泉にしては驚異的な毎分483Lの湧出量(放射能泉の平均湧出量は毎分20から50L程度)を誇る源泉もあり、体の内側からのアンチエイジングや様々な病への効用が得られると言われています。

<村杉温泉>
・所在地:新潟県阿賀野市村杉
・アクセス(電車・バス):「JR新潟駅」から「JR水原駅」までJR信越本線とJR羽越本線を乗り継ぎ約40分。その後市営バスで約27分。
・アクセス(車):磐越(ばんえつ)自動車道「安田IC」から国道290号線で約10分。

村杉温泉ののラジウム温泉おすすめ宿「風雅の宿 長生館」

提供:風雅の宿 長生館

「風雅の宿 長生館」は、温泉ソムリエや入浴指導員がいて、ラジウムについての膨大な資料もある安心・信頼の宿です。

提供:風雅の宿 長生館

提供:風雅の宿 長生館

4,000坪の大庭園に、新潟県最大級の広さを誇る1,000坪を超えるラジウム温泉の庭園大露天風呂があることでも有名で、同じくラジウム温泉の内風呂から通じるトンネルを抜けると、春の桜に始まり四季折々の自然に囲まれ開放感この上ない露天風呂が現れます。

日帰り温泉だけの利用も可能で、昼食付き・夕食付きのプランもあります。

宿泊者や食事付き日帰りプラン利用者は、ひっそりと佇む趣の異なる茶室風貸切露天風呂3棟でくつろぐこともできます(無料)。

<施設詳細>
・施設名:風雅の宿 長生館
・住所:新潟県阿賀野市村杉4632-8
・電話番号:0250-66-2111
・日帰り温泉営業時間:11:00~14:00
・日帰り温泉定休日:なし
・日帰り温泉利用料:大人1,000円、小学生以下600円
・宿泊料:(1泊2食付き、2名1室利用時1名)17,600円〜

 

3.有馬温泉(兵庫県)

出典:PIXTA

日本最古の温泉といわれる「有馬温泉」。有馬温泉には「金泉」と「銀泉」の2つの源泉があります。

鉄分を含みトロリと濃厚な金泉に対し、無味無臭・無色透明の銀泉は、二酸化炭素泉と微量のラドンを含んだ放射能泉に分かれます。

ラジウム泉だけの湯船をもつ温泉もありますが、炭酸泉とラジウム泉をブレンドしている温泉が多く見られます。

<有馬温泉>
・所在地:兵庫県神戸市北区有馬町
・アクセス(電車・バス):市営地下鉄「三宮駅」から北神(ほくしん)急行で「谷上(たにがみ)駅」へ。その後、神戸電鉄「有馬口駅」から神戸電鉄有馬線「有馬温泉」駅へ(約30分)。
・アクセス(車):神戸市三宮から、新神戸トンネル有料道路、阪神高速7号線北神戸線を通り「有馬口IC」で下車(約30分)。

有馬温泉のラジウム温泉おすすめ宿「銀水荘 兆楽」

 

この投稿をInstagramで見る

 

Shinagawa Kazuyuki(@shinagawa.kazuyuki)がシェアした投稿

「銀水荘 兆楽(ちょうらく)」は、有馬温泉の有名な2つの温泉「金泉」・「銀泉(ラジウム温泉)」をどちらも自家泉源のかけ流しで愉しめる風呂自慢の宿。

神戸牛や明石でとれた海鮮、丹波の野菜など地物の新鮮な食材を使った懐石料理も好評です。

くぬぎ林に囲まれた銀泉の露天風呂はジャグジーで、お湯がかき混ぜられ、ラドンをたくさん体に取りこむことができます。

また、ラジウム温泉の立ち湯やラジウム蒸気吸入室もあります。

大浴場にも銀泉の内湯があり、さまざまな湯舟でラジウムの効能を得ることができます。

追加料金で銀泉の立ち湯や金泉の貸切風呂の利用も可能です。

<施設詳細>
・施設名:銀水荘 兆楽
・住所:兵庫県神戸市北区有馬町1654-1
・電話番号:078-904-0666
・日帰り温泉営業時間:11:30~15:00、15:00~22:00
・日帰り温泉定休日:なし
・日帰り温泉利用料:昼食付き6,270円〜、夕食付き6,930円〜
・宿泊料:(1泊2食付き2名利用時1名)17,600円〜

 

4. 三朝温泉(鳥取県)

出典:PIXTA

「浸かってよし」「飲んでよし」「吸ってよし」の「三朝(みささ)温泉」は、日本国内で第1位のラドン放射能を有します。

温泉に浸かるだけでなく吸うこと、飲むことでより体の抗酸化機能が高まり、老化や生活習慣病の予防に役立ちます。

また、ミネラルを豊富に含んでいますので飲泉にも向いています。

<三朝温泉>
・所在地:鳥取県東伯郡三朝町三朝
・アクセス(電車・バス):「JR大阪駅」から特急スーパーはくとで3時間半。「JR倉吉(くらよし)駅」下車。その後、日ノ丸自動車 三朝線バスで約20分。
・アクセス(車):中国自動車道「院庄(いんのしょう)IC」から国道179号線で約1時間。

有馬温泉のラジウム温泉おすすめ宿「旅館木や」

 

この投稿をInstagramで見る

 

Springram(@springram39)がシェアした投稿

 

この投稿をInstagramで見る

 

Springram(@springram39)がシェアした投稿

清流三徳(みとく)川沿いにある明治元年(1868年)創業の「旅館木や」は、国登録有形文化財認定の建物の老舗旅館です。

4ヶ所の自家源泉のかけ流しを、浸かる・飲む・寝る・吸うという4つの方法で愉しめます。

「浸かる」は、男女別の内湯と宿泊者が無料で貸切できる内風呂の3つで体験できます。

貸切できる風呂のうち一つには温泉を「飲む」コーナーがあり、他の一つは浴場全体が常にかけ流し豊潤なミスト状のラドンを「吸う」湿式サウナになっています。

「寝る」は、地下1,5mを自然流下するラジウム源泉の熱を生かした暖かい部屋で体験でき、岩盤浴のように過ごすことで、腰痛、肩こりなどに効能があります。

<施設詳細>
・施設名:旅館木や
・住所:鳥取県東伯郡三朝町三朝895
・電話番号:0858-43-0521
・宿泊料:(1泊2食付き、2名1室利用時1名)20,900円〜

 

5. 玉川温泉(秋田県)

出典:PIXTA

秋田県仙北(せんぼく)市、岩手県境の八幡平にある「玉川(たまがわ)温泉」。

日本一強酸性泉(pH1.05)が単一の湧出口からの湧出量としては日本一の毎分9,000Lもの温泉が湧出する温泉地です。

昔から「万病に効く」と謳われ、高血圧症や動脈硬化症、神経痛、皮膚病などの効能があり、一部には癌にも効能があるともいわれています。

山中に2軒宿があり、その豊かな効能を求めて多くの湯治客が訪れます。

自然遊歩道の脇には地熱の高い地獄地帯が存在し、天然の岩盤浴ができる場所として人気があります。

<玉川温泉>
・所在地:秋田県仙北市田沢湖玉川
・アクセス(電車・バス):「東京駅」から新幹線「こまち」秋田行に乗り「田沢湖駅」まで約3時間40分。その後、「羽後交通バス」で約1時間20分で「玉川温泉」着
・アクセス(車):東北自動車道「盛岡IC」より、国道46号・国道341号経由で約1時間30分。

玉川温泉のラジウム温泉おすすめ宿「新玉川温泉」

出典:PIXTA

 

この投稿をInstagramで見る

 

@haruaya310がシェアした投稿

玉川温泉にある姉妹宿の「玉川温泉」と「新玉川温泉」の2軒のうち、「新玉川温泉」では、さまざまなタイプの浴槽で豊富な温泉の効能を日帰り温泉でも堪能できます。

大浴場には、源泉50%や100%、うたせ湯、寝湯、ぬる湯、歩行湯などの多彩な湯舟、蒸気湯・箱蒸し(サウナ)などもあります。

露天風呂もあり、心地よい高原の風の中、季節の移ろいを感じながらゆったりとした時を過ごせます。

<施設詳細>
・施設名:新玉川温泉
・住所:秋田県仙北市田沢湖玉川渋黒沢
・電話番号:0187‐58‐3100
・営業時間:(コロナ期)10:00~15:00(最終受付14:30)、(通常)9:00~16:00 (最終受付15:30)、(冬季)9:00~13:30
・定休日:なし
・日帰り温泉の利用料:大人800円、小人400円、幼児以下無料
・宿泊料:(1泊2食付き、2名1室利用時1名)8,750円〜

 

6. 関金温泉(鳥取県)

出典:PIXTA

鳥取県倉吉市にある「関金(せきがね)温泉」は、三朝温泉に次ぐ日本国内第2位のラドン放射能を有する温泉です。

開湯約1,300年といわれる山陰屈指の古湯で、無色透明のきれいな湯であることから「白金の湯」とも呼ばれています。

大山の東麓に数軒の旅館、共同浴場、日帰り温泉施設などの温泉街が広がっており、鳥取県の倉吉市の白壁土蔵群から車で約15分ほどの距離にあるので観光のついでに立ち寄るのもおすすめです。

関金温泉のラジウム温泉おすすめ宿「せきがね湯命館」

関金温泉を気軽に堪能できるのが日帰り温泉施設「せきがね湯命館」です。

男女週替わりの岩風呂と木風呂の大浴場で、それぞれ露天風呂、あったまり湯、ぬるま湯、打たせ湯、寝湯などの8種の湯めぐりができます。

館内には、無料休憩室やマッサージ・整体コーナー、郷土料理レストランがあるので、1日中楽しめる施設です。

<施設詳細>
・施設名:せきがね湯命館
・住所:鳥取県倉吉市関金町関金宿1139
・電話番号:0858-45-2000
・営業時間:10:00〜21:00(受付時間20:30まで)
・定休日:月曜日(祝日の場合は営業し翌日休業)
・日帰り温泉の利用料:大人(中学生以上)820円、小人(小学生)410円 ※70歳以上は100円引き


貴重な放射能泉(ラジウム、ラドン)に浸かって健康な体作りを目指そう!

出典:PIXTA

今回の記事では、放射能泉の定義や効能、そしておすすめの温泉地6選をご紹介しました。

放射能泉というと一見怖く感じるかも知れませんが、実際は自律神経の調整や療養にもおすすめの温泉です。

健康な体作りに役立ててみてはいかがでしょうか。