江戸時代に開湯。北海道最大級の温泉地、登別温泉の歴史に迫る


提供:一般社団法人 登別国際観光コンベンション協会
更新日:2024年4月23日

この記事を書いた人

ともきち

温泉が好きで、年に数回は友人や家族と国内旅行を計画し、色々な温泉地へ出かけています。温泉の中でも、濁り湯の露天風呂が特に好みです。旅先では、有名観光地や絶景スポットをひと通りまわり、地元の名物料理やお菓子の食べ歩きも欠かしません。旅好きならではの視点で、温泉地の情報や温泉にまつわる知識など、魅力あふれる記事をお届けします。

江戸時代から温泉の存在が知られていた、北海道登別市にある「登別(のぼりべつ)温泉」は、「にっぽんの温泉100選・総合ランキング」において、毎年上位にランクインしている日本有数の温泉地です。今回は、そんな登別温泉の歴史に迫ります。

【国内旅行をもっとお得に!】目的別おすすめカード
目的 飛行機・電車 宿泊
サービス \空も陸もこれ1枚/
JAL suicaカード
JALカードSuica
\No.1人気の定番/
楽天カード
楽天カード
おすすめ
ポイント
搭乗ボーナスあり
・入会時 1,000マイル
・毎年初回 1,000マイル
・搭乗毎 10%プラス
電車旅行がおトク
・新幹線 5%還元
・グリーン券 5%還元
空港も駅もワンタッチ
楽天トラベルと相性◎
・楽天ポイントが2倍
・1,000円割引クーポン
└毎月1回使える
└お盆や正月もOK
海外旅行保険が付帯
年会費無料で高還元
年会費 2,200円
(初年度無料)
永年無料
還元率 0.5~1.0%
(200円=1マイル)
1.0%
(100円=1pt)
ブランド JCB 各種カードブランド
入会特典 1年間年会費無料 最大5,000pt付与
公式HP 詳細を見る 詳細を見る

地名の語源はアイヌ語の「ヌプル・ペツ」。登別温泉とはどんなところ?

北海道最大の温泉地

出典:PIXTA

登別温泉は、西の洞爺(とうや)湖、南の倶多楽(くったら)湖、北東の支笏(しこつ)湖を取り囲む活火山によって形成された巨大カルデラ地帯にある、毎年300万人以上の観光客が訪れる北海道最大の温泉地です。

自然湧出量1日1万t、9種類の豊かな泉質という強力な魅力ポイントは、世界的にも珍しく、「温泉のデパート」と呼ばれています。

地名の語源はアイヌ語

登別温泉の地名の語源は、アイヌ語の「ヌプル・ペツ」(白く濁った川・色の濃い川)であると、江戸中期に北海道を探検した最上徳内(とくない)が著書の「蝦夷草紙(えぞそうし)」に記しています。


登別温泉のあゆみ

繰り返された水蒸気噴火

提供:一般社団法人 登別国際観光コンベンション協会

約15,000年前に俱多楽の西麓で始まった火山活動により、日和(ひより)山に溶岩ドームが形成されました。その後、約8,000年前からは水蒸気噴火を繰り返し、その結果、沼底で約130℃の硫黄泉が激しく噴出している「大湯(おおゆ)沼」や、数多くの湧出口や噴気孔のある「地獄谷」などの爆裂火口跡が誕生しました。

温泉地の始まりは江戸末期

登別が温泉地として使われだしたのは江戸末期からで、地獄谷で硫黄の採掘を行っていた岡田半兵衛が共同浴場を作ったことが始まりです。

その後、大工職人だった滝本金蔵氏が温泉旅館業をはじめ、私費で道路工事を行い、湯治客が利用するようになりました。

明治時代中盤からは、登別温泉は社交場として普及し、温泉道を改良した金蔵氏には、馬車運行の功績として「藍綬勲章(らんじゅほうしょう)」が授けられました。

全国に地名が広まったのは明治末期

提供:一般社団法人 登別国際観光コンベンション協会

明治末期、日露戦争の傷病兵保養地として、登別温泉が指定されたことで、知名度が一気に全国的に上がりました。多くの観光客が訪れるようになり、旅館や土産物屋が並ぶ現在の登別温泉郷の原型ができあがったのがこの頃です。

その後、交通の整備が進むとともに、訪問者数が増え、北海道最大級の温泉地として発展していきました。

登別温泉の歴史に触れられる!おすすめスポット2選

1. 煮えたぎる風景はまさに地獄絵「地獄谷」

提供:一般社団法人 登別国際観光コンベンション協会

「北海道遺産」に認定されている「地獄谷」には現在も、多くの湧出口や噴気孔があり、辺りに硫黄の匂いと熱気・湯気が立ち込める中、お湯が煮えたぎる風景が見られます。

現在の地獄谷は、登別温泉の源泉としての役割だけではなく、温泉街の中心から遊歩道で簡単にたどり着ける観光地として人気のスポットとなっています。

他の爆裂火口跡なども十分に楽しみたい方は、大湯沼などを巡る約90分のハイキングコースがおすすめです。

<スポット詳細>
・スポット名:地獄谷展望台
・住所:北海道登別市登別温泉町

 

2. 登別温泉の歴史と歩む「第一滝本館」

「第一滝本館」は、登別温泉で初めて旅館業を行った、滝本金蔵氏が創業してから150年以上続く老舗旅館です。地獄谷の正面に位置しています。

 

◇「愛妻の湯」滝本のルーツ

滝本金蔵氏の妻はひどい皮膚病に悩んでいたため、登別温泉の噂を聞きつけた金蔵氏は妻を伴い山道を分け入りました。そして、治療のための湯小屋を建て、湯治を始めました。やがて妻の皮膚病は快癒。その効能を広めたいと、温泉の管理人である湯守(ゆもり)の許可を取り湯宿経営を始めたのが「愛妻の湯」と呼ばれる「第一滝本館」のルーツです。

バラエティ豊かな35の湯船を巡る

 

この投稿をInstagramで見る

 

Hiroki Sato(@hirokiti39)がシェアした投稿

「第一滝本館」の風呂は、なんと広さ1,500坪もあり、その湯量も圧倒的です。硫黄泉、芒硝(ぼうしょう)泉、重曹泉など、5つもの泉質の源泉かけ流しをバラエティ豊かな35の湯船で楽しめると共に、温泉を飲用できるコーナーもあります。

 

◇1日中過ごせるほど、施設やサービスが充実した旅館

温泉の他にも、プールやそば・ラーメンなどの飲食処、リラクゼーション施設、土産物売り場など盛りだくさんで、1日中滞在しても飽きないほどの充実ぶりです。

<施設詳細>
・施設名:第一滝本館
・住所:北海道登別市登別温泉町55
・電話番号:0120-940-489
・日帰り温泉の営業時間:9:00~18:00
・定休日:なし
・宿泊料金:(1泊2食付き、2名利用時)12,320円~
・日帰り温泉の利用料:大人2,250円、小人(3〜12歳)1,100円


大自然に囲まれた登別温泉へ。豊富な泉質と湯量を愉しむ湯めぐりの旅に出かけよう

提供:一般社団法人 登別国際観光コンベンション協会

約15,000年前に始まった火山活動からできた「地獄谷」や、登別温泉の旅館発祥である「第一滝本館」など、今でもその歴史を肌で感じることができるスポットや施設が残る登別温泉。大自然に囲まれた登別温泉に、歴史と湯めぐりを愉しむ旅へ出かけませんか?