サウナストーブとは何?サウナの種類と使い分けを徹底解説


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更新日:2024年5月9日

この記事を書いた人

ともきち

温泉が好きで、年に数回は友人や家族と国内旅行を計画し、色々な温泉地へ出かけています。温泉の中でも、濁り湯の露天風呂が特に好みです。旅先では、有名観光地や絶景スポットをひと通りまわり、地元の名物料理やお菓子の食べ歩きも欠かしません。旅好きならではの視点で、温泉地の情報や温泉にまつわる知識など、魅力あふれる記事をお届けします。

空前のサウナブームに伴いさまざまな場所でサウナを利用できるようになった昨今。サウナの種類も続々と増えてきています。今回は、サウナの心臓部サウナストーブをはじめ、サウナの種類やそれぞれの特徴について解説します。

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サウナストーブとは?

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サウナストーブとは、サウナ室を温めるための装置のことです。ストーブの熱源は、薪を燃やす、電気、ガスなどさまざま。また、方式の違いもあり、輻射式(ふくしゃしき)の遠赤外線型、対流式のストーン型、格納式(ボナサーム)などがあります。

一般的には、遠赤外線型の熱源はガス、対流式のストーン型や格納式(ボナサーム)の熱源は電気のことが多いです。

熱源・サウナストーブでのサウナの分類

ガス遠赤外線サウナ

ガスストーブからの遠赤外線を放射した輻射熱で温める方式のドライサウナのことです。

立ち上がりが早くて熱効率も良く、電気ヒーターと比べると50から60%燃費が良いため、最も多用されており、銭湯などでもよく見かけるタイプです。湿度を保つことはできません。

電気ストーブ式サウナ

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熱源に電気を使用したストーブを使用したサウナのことです。サウナの天井に設置できる珍しいタイプのものもあります。

ボナサームサウナ(格納式)

サウナ内の座れるひな壇の下にヒーターを設置したサウナのことで、高温の空気が上へ行く事を利用した対流方式によりサウナ室全体を温めます。

ヒーターを足元の見えない場所に格納できるので、サウナ室が狭かったり、レイアウトに制約があったりする場合に良く利用されています。

ロッキーナサウナ

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ロッキーナサウナでは、サウナストーンが山積みされているタイプのサウナストーブを使用します。サウナストーンに水をかけることで温度を調整したり、湿度を保ったりすることもできます。

また、サウナストーンのストーブをゲージで囲う事で、壁面だけでなくサウナ室のセンターに置ける利点もあり、そういったヒーターレイアウトを自由にしたタイプを「ikiサウナ(いきさうな)」と言います。ロッキーナサウナのストーブの熱源は、主に電気が使われています。

セラストームサウナ

セラストームサウナとは、セラミックヒーターを利用したサウナです。現在は、メーカーが製造を中止しているため、日本全国でもかなり珍しいサウナとなっています。

イズネス(isness)

先に説明した、ガス遠赤外線ヒーターとサウナストーンを組み合わせたタイプのサウナです。

薪サウナ

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サウナストーブの燃料に、薪を使うタイプのサウナです。使用する薪の材質を選ぶことで、サウナ室内のアロマの変化も楽しめます。日本では消防法の関係で、常設しているところはごく稀です。


温度と湿度によるサウナのタイプとその効用

次に、温度と湿度の違いに注目したサウナのタイプ分類とその効用を説明します。

ドライサウナ・乾式サウナ

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ドライサウナ・乾式サウナとは、いわゆる昔からある高温低湿のサウナのことで、温度はおおよそ80から100度以上で湿度は10%程度です。

思いっきり汗がかける爽快感が人気のドライサウナ・乾式サウナは、短時間で高い血行促進作用があり、疲労回復、肩こり、腰痛、痩身、リフレッシュにおすすめです。

水風呂と併用すると、機能亢進力(こうしんりょく)や回復力が高まるので、全般的な不調にも良いとされています。

スチームサウナ、ミストサウナ・湿式サウナ

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スチームサウナ、ミストサウナ・湿式サウナの温度は、40から60度と比較的低い一方で、湿度は100%にもなります。

潤いをたっぷり得られるのはもちろん、低めの温度では副交感神経が優位になるため、血管は緩んで循環が良くなり気持ちも開放されるため、心も穏やかに整えられます。また、湿度が高いと、熱が身体に伝わりやすい特徴もあります。

フィンランド式サウナ・ロウリュサウナ

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フィンランド式サウナ・ロウリュサウナは、温度は80度前後、湿度は15から20%と、先に説明した乾式サウナと湿式サウナの間の温度や湿度です。

サウナ室に置いてある、熱したサウナストーンに水またはアロマ水などを柄杓(ラドル)でかけることを「ロウリュ」と言い、このロウリュによる蒸気で部屋が暖められます。

湿度が高く空気中にも水分を多く含むので、熱の伝導率が上がり、しっかりと体の芯まで温まり、また、肌や髪を乾燥で痛めることなく潤うこともできます。アロマ水の効用も得られ、さらなるリラックス・機能亢進作用が期待できます。

その他のサウナの分類

ケロサウナ

提供:蓮台寺温泉 清流荘

樹齢200年以上の立ち枯れたパイン材「KELO(ケロ)」材を使用したサウナのことで、日本には数ヶ所しかない貴重なサウナです。

ケロ材は、木肌が銀色に輝く事から「シルバーパイン」や「森の宝石」などと呼ばれる材木。ケロサウナでは、森林の中にいるような心地の良い香りの中でリラックスしながらサウナを愉しめます。

塩サウナ(40~70度)

サウナ室内に置いてある塩を肌に塗り優しくマッサージすることで、発汗が促進され、肌がすべすべになるスキンケア・美肌が期待できます。

塩は、湿式サウナに設置されていることが多いですが、稀に乾式サウナに設置されていることもあります。

アイス(コールド)サウナ(-25~10度)

 

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アイス(コールド)サウナは、サウナに入って火照った体を冷ますための部屋のことです。

よくある水風呂は、急激に身体をクールダウンするのに比べ、外気浴やアイスサウナをすると、熱伝導率の違いでゆっくりクールダウンしてくれ、体の負担が少なくて済みます。中には-25度という、極寒のアイスサウナを用意している場所もあります。

テントサウナ(50~100度)

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防炎素材を使った簡易テント内にサウナヒーターを置くことでサウナ空間が作れます。 テントサウナの一番のメリットは持ち運びができ、さまざまな場所でサウナが楽しめることです。

浜辺、川岸、湖畔などでテントサウナができれば、サウナ後の水風呂の代わりに、海、川、湖などに入ることも。近年では、テントサウナを用いて、野外サウナのイベントなども開かれるようになりました。

バレル(樽)サウナ(温度はサウナストーブによる)

 

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バレル(樽)サウナは、名前の通り巨大な樽を利用したサウナです。樽の木材の香りに、ロウリュのアロマやスモークなど愉しめます。

サウナカー(温度はサウナストーブによる)

 

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キャンピングカーやトレーラーバンタイプのサウナで、キャンプ場や河原、湖畔などに停めて利用できます。本場フィンランドでは、車に止まらず、飲食店や公衆電話ボックス、観覧車がサウナ室になったものもあります。

サウナストーブやサウナのタイプを理解したら、実際に試しに行こう!

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今回は、サウナストーブをはじめ、サウナの種類について解説してきました。近年は、サウナ専門施設だけでなく、温泉施設や旅館、ホテルなどさまざまな場所で、趣向を凝らしたサウナが楽しめるようになっています。色々なタイプのサウナを試して、自分好みのサウナを見つけてはいかがでしょうか。