銭湯とスーパー銭湯に明確な区別はある? |浴場の小ネタ(67)
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湯あがり ぽか子
温泉大好き40年のベテラン。「一湯一会」を逃さないために、常に手ぬぐいを持ち歩いています。長年の経験で、お湯を触っただけで大体の泉質がわかる特技を持ちます。温泉が好きが高じて、温泉ソムリエ・温泉観光アドバイザーの資格を取得。日本の宝である「温泉文化」を皆さんにお伝えできることが喜びです!
町にそびえ立つ煙突が特徴的な銭湯。昭和の香りが残るものも多くあり、地元の人にとっては風呂上がりの牛乳が楽しみの一つなんてことも言われますよね。
近年では各家庭に風呂があることが当たり前になったといった理由や、コロナ禍などの影響によって数は減りつつあるとも言われていますが、新たなコンセプトで人を集めたり、地域ならではの特徴を活かしたものなど、様々な生き残り戦略で頑張っています。
さて、そんな銭湯ですが、一般的に「銭湯」と言われるものの他にも、「スーパー銭湯」なんて名前を目にすることもありますよね。
一体この「銭湯」と「スーパー銭湯」に、明確な区別はあるのでしょうか?
目次
浴場の小ネタは3択クイズ。正解はどれ?
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浴場の小ネタ「銭湯とスーパー銭湯に明確な区別はある?」の答えはこちら
出典:photoAC(銭湯とスーパー銭湯では価格設定が違う)
正解は、「 ② 条例で区別されている 」でした。
銭湯に関する法律としては「公衆浴場法」というものがよく知られていますが、公衆浴場の細かな分類については、実は各自治体の条例によって定められています。
その多くで公衆浴場は「普通公衆浴場」と「その他の公衆浴場」の2種類に分けられており、一般的な銭湯は前者、そしてスーパー銭湯などは後者に含まれているのです。
それぞれの定義について「設置制限」、「衛生基準」などいくつかありますが、最も大きな違いが「価格統制」と呼ばれるもので、銭湯は条例によって価格の上限が定められています。
逆に言えば、遊興設備などもあわせて、料金を自由に設定できるのが「その他の公衆浴場」、つまりスーパー銭湯と言えるわけです。