温泉のにごり湯は何が原因で白く見えるの?|浴場の小ネタ(70)
出典:photoAC(白くにごった温泉は、見た目にも癒しを感じますね)
この記事を書いた人
湯あがり ぽか子
温泉大好き40年のベテラン。「一湯一会」を逃さないために、常に手ぬぐいを持ち歩いています。長年の経験で、お湯を触っただけで大体の泉質がわかる特技を持ちます。温泉が好きが高じて、温泉ソムリエ・温泉観光アドバイザーの資格を取得。日本の宝である「温泉文化」を皆さんにお伝えできることが喜びです!
旅先で温泉に入ると、乳白色ににごった「にごり湯」に出会うことがあります。まるでミルクを入れたようなお湯にゆったりとつかると、体の芯からポカポカに温まり、肌もしっとり。
見た目にも「温泉に来た!」という気分を高めてくれるにごり湯は、全国各地にファンの多いお湯です。私もはじめてこのお湯に入ったとき、まるで化粧水の中にいるような感覚で驚いたのを覚えています。
でも、ふと疑問に思ったんです。「この白い色って、一体なに?」。まさか白い入浴剤を入れている……なんてことはないはず。では、この白くにごったお湯の秘密、あなたはご存じですか?
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浴場の小ネタは3択クイズ。正解はどれ?
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浴場の小ネタ「温泉のにごり湯は何が原因で白く見えるの?」の答えはこちら
出典:photoAC(にごり湯は、硫黄やミネラルが豊富な白濁の温泉です)
正解は、「 ② 温泉成分が浮いている 」でした。
にごり湯の白さの正体は、温泉に含まれる成分が固まり、微細な粒子となって湯の中に漂っているからです。とくに硫黄やカルシウム、炭酸などの成分が豊富な源泉では、こうした粒子が光を乱反射し、白く見える現象が起きます。これが天然のにごり湯です。
実際には色の違いで、白濁のほかにも緑や茶色になることもあります。成分の濃さの証でもあり、美肌や保温などの効果を楽しみに訪れる人も多い人気の湯なのです。