【八幡平温泉郷】の源泉かけ流し|後生掛温泉の名物・泥湯と蒸し風呂


出典:美の国あきたネット
更新日:2025年10月22日

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湯あがり ぽか子

温泉大好き40年のベテラン。「一湯一会」を逃さないために、常に手ぬぐいを持ち歩いています。長年の経験で、お湯を触っただけで大体の泉質がわかる特技を持ちます。温泉好きが高じて、温泉ソムリエ・温泉観光アドバイザーの資格を取得。日本の宝である「温泉文化」を皆さんにお伝えできることが喜びです!

岩手県と秋田県にまたがる八幡平温泉郷は、藤七温泉など一部の温泉施設が標高1,400m級に位置する高地に点在する源泉かけ流しの秘湯群と、雄大な自然が織りなす絶景が魅力の温泉地です。

後生掛温泉の名物である泥湯や箱蒸し風呂など江戸時代から続く湯治文化を今に伝えています。

東北最高所の露天風呂として人気を集めている藤七温泉 彩雲荘や、乳白色の硫黄泉が特徴的な松川温泉など、個性豊かな源泉かけ流し温泉が楽しめるのが大きな魅力です。

5月下旬から6月上旬にかけて現れる八幡平ドラゴンアイや、八幡平アスピーテラインのドライブ、トレッキングなど観光資源も充実しています。

雄大な自然と多彩な泉質を持つ源泉かけ流し温泉、そして絶景が織りなす八幡平温泉郷で心身ともに癒される極上の温泉旅を満喫しましょう。

八幡平ドラゴンアイと周辺観光地|源泉かけ流し温泉旅で訪れたい絶景スポット

出典:美の国あきたネット

八幡平温泉郷での温泉巡りと合わせて楽しみたいのが雄大な自然が生み出す絶景スポットです。

中でも5月下旬から6月中旬頃にしか見られない「八幡平ドラゴンアイ」は必見です。

鏡沼の雪解けが進む過程で残雪が竜の目のような形状になる神秘的な自然現象で、多くの観光客やカメラマンが訪れます。

八幡平山頂へと続く八幡平アスピーテラインは全長約27kmの絶景ドライブルートで、例年4月中旬〜下旬の開通直後から5月上旬にかけて「雪の回廊」が楽しめます。

標高約1,540mの山頂駐車場まで車でアクセスでき、そこから山頂までは徒歩20〜30分の散策路が整備されています。

山頂周辺には大沼や八幡沼など複数の火山湖が点在し、1時間から2時間程度のトレッキングコースも充実しています。

高山植物が咲き誇る夏、紅葉が美しい秋と、季節ごとに異なる表情を見せる八幡平の自然は源泉かけ流し温泉と合わせて訪れることでより深い旅の満足感が得られるでしょう。

後生掛温泉の源泉かけ流しと泥湯・箱蒸し風呂|湯治場の伝統を体験

出典:後生掛温泉公式ホームページ

八幡平温泉郷を代表する後生掛温泉は300年以上の歴史を持つ湯治場で、源泉かけ流しの多彩な温泉施設が魅力です。

最大の特徴は7種類の異なる浴槽を持つことで、中でも「泥湯」は肌に泥をなじませながら温泉に浸かることで、美肌と温湿布効果を得られます。

「箱蒸し風呂」は地熱を利用した伝統的な蒸し風呂で、木製の箱に首だけ出して入ることでのぼせず蒸気が全身を包み込み、発汗作用で血行促進や代謝アップが期待できます。

他にも火山風呂、打たせ湯、神経痛の湯、露天風呂など、特徴の異なる源泉かけ流し温泉が揃っています。

日帰り入浴の受付時間・料金は公式に「10:30~15:00(最終入館 14:00)、大人800円(税込)」と案内されています。

宿泊には「旅館」プランと「湯治部」プランがあり、湯治部は自炊が基本となり長期滞在も可能です。

また、自炊設備を使った湯治滞在と館内食付きの旅館滞在を選べる方式です。

施設内では温泉卵作り体験も可能とされ、硫黄の香り漂う湯治場の雰囲気を存分に味わえます。

藤七温泉 彩雲荘の源泉かけ流し|標高1400m東北最高所の雲上露天風呂

出典:旅東北

標高1,400mに位置する藤七温泉 彩雲荘は、東北地方で最も高所にある温泉宿として知られています。

この宿の最大の魅力は、雲上の絶景を眺めながら入浴できる源泉かけ流しの露天風呂です。

乳白色の硫黄泉で満たされた野趣あふれる露天風呂は混浴が基本で、女性専用時間も設けられています。

晴れた日には岩手山をはじめとする東北の名峰を一望でき、まさに雲の上で温泉に浸かるような開放感が味わえます。

泉質は単純硫黄泉(硫化水素型)で、美肌効果や疲労回復が期待されます。

営業期間は4月下旬〜10月下旬までの季節営業で、冬季は豪雪のため休業となります。

日帰り入浴は8:00〜17:00で、料金は大人650円です。

宿泊は素泊まりもしくは2食付きプランがあり、山小屋風の素朴な雰囲気が魅力です。

八幡平アスピーテライン近くに位置しているためアクセスも良好で、ドライブ途中に立ち寄る観光客も多い人気の源泉かけ流し温泉です。