【渋温泉】源泉かけ流し|九湯めぐりを楽しむ


出典:出典:渋温泉旅館組合
更新日:2025年11月30日

この記事を書いた人

湯あがり ぽか子

温泉大好き40年のベテラン。「一湯一会」を逃さないために、常に手ぬぐいを持ち歩いています。長年の経験で、お湯を触っただけで大体の泉質がわかる特技を持ちます。温泉好きが高じて、温泉ソムリエ・温泉観光アドバイザーの資格を取得。日本の宝である「温泉文化」を皆さんにお伝えできることが喜びです!

長野県山ノ内町に位置する渋温泉は1300年以上の歴史を持つ信州を代表する温泉地です。

石畳が続く温泉街には昭和レトロな風情が色濃く残り、浴衣姿で散策する温泉情緒を存分に味わえます。

渋温泉の魅力のひとつは、豊富な源泉を活かした本物の源泉かけ流し温泉です。

宿泊者限定で楽しめる9つの外湯「九湯めぐり」では、それぞれ異なる泉質の源泉かけ流し温泉を巡る贅沢な湯治体験ができます。

また、渋温泉から徒歩圏内には世界的に有名な地獄谷野猿公苑があり、温泉に浸かる野生のニホンザルの姿を観察できます。

渋温泉で昭和レトロな温泉旅を満喫してみませんか?

石畳の温泉街散策|渋温泉のレトロな町並みと見どころ

出典:渋温泉旅館組合

渋温泉の温泉街は石畳が敷き詰められた細い路地が特徴的で、昭和の面影を色濃く残す風情ある町並みが広がっています。

温泉街の通りの両側には老舗旅館や土産物店、射的場などが軒を連ね、まるでタイムスリップしたかのような情緒を感じられます。

特に夜になると軒先に灯る温泉街の明かりが石畳を照らし、浴衣姿で散策する宿泊客の姿が風景に溶け込み、幻想的な雰囲気に包まれます。

温泉街の見どころとしてまず挙げられるのが「金具屋」の木造建築です。

国の登録有形文化財に指定された建物は、宮大工によって建てられた美しい木造四階建てで、ジブリ映画「千と千尋の神隠し」の油屋のモデルの一つともいわれています。

また、温泉街には複数の温泉饅頭店があり、できたての温泉饅頭を食べ歩きしながら散策するのも楽しみの一つです。

射的場やレトロな雰囲気の商店も点在しており、昭和ノスタルジーを感じながらのんびりと歩けます。

温泉街の中心には「渋大湯」と呼ばれる共同浴場があり、温泉街のシンボル的存在となっています。

渋温泉の源泉かけ流し温泉とは|歴史と泉質の魅力

出典:渋温泉旅館組合

渋温泉の歴史は古く、奈良時代の天平年間(729年~749年)に行基によって開湯されたと伝えられています。

1300年以上にわたり湯治場として栄えてきた渋温泉には、武田信玄が川中島の合戦で傷ついた兵士を湯治させたという言い伝えも残ります。

江戸時代には湯治客で賑わい、現在でもその伝統を受け継ぐ老舗旅館が数多く営業しています。

渋温泉の特徴は温泉街全体に豊富な源泉が湧き出ており、多くの宿が源泉かけ流しの温泉を提供していることです。

温泉街には37の源泉があり、温泉の総湧出量は毎分約3,000リットルに達します。

各旅館はそれぞれ独自の源泉を持ち、源泉温度が高いため加温の必要が少なく、新鮮な温泉を供給できる環境が整っています。

泉質はナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物温泉が主で、源泉によって微妙に成分が異なるのも渋温泉の魅力です。

豊富なミネラル成分を含む温泉は神経痛、筋肉痛、関節痛、冷え性、疲労回復など、多岐にわたる効能があるとされています。

九湯めぐりで楽しむ渋温泉の源泉かけ流し|外湯巡りの醍醐味

出典:渋温泉旅館組合

渋温泉の名物のひとつが、宿泊者限定で楽しめる「九湯めぐり」です。

温泉街に点在する9つの外湯はそれぞれ異なる源泉を使用しており、ほとんどが源泉かけ流しで提供されています。

各外湯には「初湯」「笹湯」「綿湯」「竹湯」「松湯」「目洗湯」「七操湯」「神明滝湯」「大湯」という名前が付けられ、それぞれに独自の由来と効能があります。

宿泊客は旅館でもらえる専用の鍵を使って、9つの外湯を自由に巡ることができます。

九湯めぐりは、浴衣に下駄履きで温泉街を歩きながら各外湯を順番に巡るスタイルが基本です。

各外湯は無料で利用でき、小さな浴槽ながら源泉かけ流しの新鮮な湯を贅沢に味わえます。

すべての外湯を巡ると「厄除け」や「満願成就」のご利益があるとされ、最後に渋高薬師に参拝して印受けをすることで願いが叶うともいわれています。

外湯によって温度や泉質が微妙に異なるため、自分好みの湯を見つける楽しみもあります。

九湯めぐりをする際はタオルを持参し、外湯のマナーを守ることが大切です。

外湯は地元の方々も利用する共同浴場であるため、石鹸やシャンプーの使用は禁止されています。

また、外湯には脱衣所しかなく、洗い場がない場合もありますので、宿の温泉で体を洗ってから巡るのがおすすめです。