源泉数・湧出量ともに日本一【別府温泉】源泉かけ流し|別府八湯と地獄めぐりが誘う温泉天国


別府市公式観光情報Webサイト編集部
2026年4月8日

この記事を書いた人

湯あがり ぽか子

温泉大好き40年のベテラン。「一湯一会」を逃さないために、常に手ぬぐいを持ち歩いています。長年の経験で、お湯を触っただけで大体の泉質がわかる特技を持ちます。温泉好きが高じて、温泉ソムリエ・温泉観光アドバイザーの資格を取得。日本の宝である「温泉文化」を皆さんにお伝えできることが喜びです!

大分県別府市。

東に別府湾の青い海、西に鶴見岳の稜線を望むこの街のどこかから、今日もゆらりと湯けむりが立ちのぼっています。

源泉数2,800以上、湧出量は毎分10万リットルを超え、いずれも日本一。

街の至るところに湯が湧き、共同浴場は数百を数え、個人宅に自家源泉を持つ家もめずらしくない。

別府はただの温泉地ではなく、温泉とともに暮らす「泉都」です。

別府八湯と地獄めぐり 泉都の多彩な顔を巡る旅

出典:別府市公式観光情報Webサイト編集部

別府市内に点在する8つの温泉地は「別府八湯(はっとう)」と呼ばれています。

「別府」「鉄輪」「観海寺」「明礬」「亀川」「柴石」「堀田」「浜脇」。

それぞれにまったく異なる泉質と景観を持ち、同じ市内でも隣の温泉は別の顔を見せてくれます。

鉄輪(かんなわ)温泉では、街のあちこちから噴気が立ちのぼる景観が印象的です。

100℃近い熱湯や蒸気が噴き出す「地獄」と呼ばれる泉源を巡る「地獄めぐり」は別府観光の定番で、海地獄・血の池地獄・龍巻地獄など全7か所がそれぞれ個性的な表情を持ちます。

コバルトブルーに輝く海地獄の湯面は、地獄という名とは裏腹に息をのむほど美しい景観です。

明礬(みょうばん)温泉は、伽藍岳の中腹、標高400メートルに位置する山の温泉街。

江戸時代から続く藁葺きの「湯の花小屋」が立ち並ぶ景観は、鉄輪温泉とともに国の重要文化的景観に選ばれています。

湯の花製造は国の重要無形民俗文化財にも指定されており、白濁した硫黄泉や美肌効果の高いドロ湯が楽しめる独特の温泉地です。


大分・別府の恵み 地獄蒸しとご当地グルメの食文化

出典:別府市公式観光情報Webサイト編集部

別府の食文化は、温泉と切っても切り離せません。

温泉の噴気を使って食材を蒸す「地獄蒸し」は、別府ならではの調理法です。

魚介・肉・野菜・卵。何でも蒸すだけで旨みが凝縮され、いつもと違う味わいが楽しめます。

鉄輪エリアには地獄蒸し体験施設があり、自分で食材を買い込んで蒸す体験が旅の思い出になります。

別府発祥のとり天も外せない一品です。

鶏肉を天ぷら粉で揚げたこの料理は、大分県の家庭料理としても定着しており、サクッとした衣とやわらかな鶏肉にポン酢とからしを合わせて食べます。

だんご汁は小麦粉を短冊状に伸ばした「だんご」を、たっぷりの野菜と根菜を味噌仕立てのスープで煮込んだ大分の郷土料理です。

湯上がりに体の芯から温まる一杯として、別府の旅に欠かせません。

地獄蒸しプリンや温泉まんじゅうなど食べ歩きグルメも豊富で、地獄めぐりと食を組み合わせた旅の楽しみ方が別府の醍醐味です。


日本の源泉の約1割が集まる 別府温泉7つの泉質

出典:別府市公式観光情報Webサイト編集部

日本に約3,000か所の温泉地がある中で、全国の源泉数のおよそ1割が別府に集まっています。

源泉数2,800以上、湧出量は毎分10万2,000リットル超。いずれも日本一、湧出量は世界でも第2位の規模です。

さらに驚くべきは泉質の多様さです。

10種類ある温泉の掲示用泉質のうち、単純温泉・塩化物泉・炭酸水素塩泉・硫酸塩泉・含鉄泉・硫黄泉・酸性泉の7種類が別府市内で楽しめます。

白濁した硫黄泉、コバルトブルーの酸性泉、美肌効果の高いドロ湯、無色透明のやわらかな単純泉……湯めぐりをするたびに異なる表情の湯と出会えるのが、別府が温泉通に愛される理由です。

別府市内の共同浴場は数百にのぼり、100〜300円という手ごろな価格で源泉かけ流しの湯に入ることができます。

「別府八湯温泉道」という88か所を巡るスタンプラリーもあり、温泉を楽しみながら段位を上げていくのも旅の楽しみ方のひとつです。