葛根田渓谷の秘境に湧く【滝ノ上温泉】源泉かけ流し|烏帽子岳・駒ヶ岳登山口に湧く岩手の秘湯と地熱発電所の旅
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湯あがり ぽか子
温泉大好き40年のベテラン。「一湯一会」を逃さないために、常に手ぬぐいを持ち歩いています。長年の経験で、お湯を触っただけで大体の泉質がわかる特技を持ちます。温泉好きが高じて、温泉ソムリエ・温泉観光アドバイザーの資格を取得。日本の宝である「温泉文化」を皆さんにお伝えできることが喜びです!
岩手県岩手郡雫石町、十和田八幡平国立公園内の葛根田渓谷上流に湧く滝ノ上温泉は、江戸時代初期には一部の人々に知られていたとされる古湯で、葛根田川を挟んで「滝観荘(りゅうかんそう)」と「滝峡荘(りゅうきょうそう)」の2軒が向かい合う渓谷秘湯です。
渓谷一帯は地熱地帯で、いたるところから温泉が自噴し白煙が上がっています。
上流には葛根田地熱発電所が稼働し、滝峡荘では余剰電力を周辺に供給するほど豊富な地熱を誇るこの渓谷は、日本の温泉の原点ともいえる手付かずの自然の中に湯が湧く体験ができる場所です。
目次
葛根田渓谷の奥へ 江戸時代から知られる地熱地帯の秘湯

出典:滝ノ上温泉
JR田沢湖線・雫石駅から車で約50分、盛岡市内から国道46号経由で車で約1時間30分というアクセスです。
秋田自動車道・秋田道西仙北スマートICからも約1時間。公共交通機関は実質なく、マイカーが必須の秘境温泉です。
発見年代は不明ですが1683年(天和3年)に葛根田川上流の北白沢入り口で赤土の採鉱願いが出されていること、また滝の上温泉の奥地に「金堀」と呼ばれる金山の開発された跡があることから、天和の頃には一部の人には知られていたものと考えられます。
2010年代に一時全施設が休業となりましたが、2019年に滝観荘がゲストハウスとして再開し、2023年には滝峡荘もリニューアルして2軒体制が復活しました。
烏帽子岳・駒ヶ岳登山・葛根田渓谷散策 大自然を歩く

葛根田川上流に位置するこの温泉地は、烏帽子岳・駒ヶ岳への登山基地となっています。
どちらもブナの原生林と火山性の荒々しい山容を持つ本格的な登山コースで、山頂からは岩手山・秋田駒ヶ岳の稜線が広がります。
滝ノ上温泉付近一帯は地熱地帯で、葛根田渓谷のいたるところで温泉が自噴しており白煙が上がっています。
渓谷沿いには遊歩道も整備されており、鳥越の滝を眺めながらのトレッキングが楽しめます。
秋の紅葉はブナ原生林が一面を錦に染め上げる絶景となり、温泉マニアと登山者双方が秋に集まる季節です。
雫石・小岩井農場の恵み 岩手の食と旅

出典:小岩井農場
滝ノ上温泉からの帰り道、雫石エリアには岩手の食の恵みが揃っています。
「小岩井農場」は滝ノ上温泉から車で約40分、岩手山を背景に広がる日本最大規模の民間農場です。
農場産の乳製品・チーズ・アイスクリームは道内でも評判が高く、温泉登山の帰りに立ち寄る定番スポットです。
雫石の道の駅では岩手短角牛・南部どり・山菜・きのこなど盛岡圏の食材が揃い、秋にはきのこ汁が名物となります。
滝観荘・滝峡荘ともに素泊まりを基本としているため、食材を持参して渓谷でゆっくり自炊するスタイルを楽しむ旅人も多くいます。



