国の登録有形文化財・樅峰苑に湧く【強首温泉】源泉かけ流し|雄物川のほとりに建つ大正建築の名湯宿


出典:樅峰苑
2026年7月22日

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湯あがり ぽか子

温泉大好き40年のベテラン。「一湯一会」を逃さないために、常に手ぬぐいを持ち歩いています。長年の経験で、お湯を触っただけで大体の泉質がわかる特技を持ちます。温泉好きが高じて、温泉ソムリエ・温泉観光アドバイザーの資格を取得。日本の宝である「温泉文化」を皆さんにお伝えできることが喜びです!

秋田県大仙市、雄物川のほとりに建つ「強首温泉 樅峰苑(しょうびえん)」は、大正6年(1917年)竣工の建物が国の登録有形文化財に指定された、唯一無二の豪農屋敷の温泉宿です。

泉質は含よう素-ナトリウム-塩化物強塩温泉で、溶存物質量が1kg中22.24gという濃い温泉成分が特徴。

源泉「樅峰苑の湯」からは湯温49℃・湧出量毎分240リットル以上が自噴しており、すべての浴槽に源泉かけ流しで提供されています。


雄物川のほとりへ 450町歩の豪農が建てた大正建築

出典:樅峰苑

秋田空港から車で約16分、秋田自動車道・西仙北ICから車で約7分、JR奥羽本線・峰吉川駅から車で約6分(送迎あり・要予約)、JR秋田新幹線・大曲駅から車で約30分というアクセスです。

付近450町歩の大地主だった小山田家の本宅で、代々村長や県議を務めた名門。

15代目の奥さんが昭和41年に宿屋に転身した。

建物は大正6年に完成したもので、国の登録有形文化財に指定されている。

鹿鳴館風の階段室や、16.3メートルを1枚の天然秋田杉で通した廊下など見所が多い。

敷地内には樹齢約400年のモミの木群が聳え、大仙市の天然記念物に指定されているほか、秋田藩主佐竹公使用の「茶弁当」など数々の有形文化財も所有しています。

「樅峰苑」という宿名は、この巨大なモミの木群に由来しています。


角館・大曲の花火・田沢湖 秋田の旅と組み合わせる

出典:一般社団法人大仙市観光物産協会

強首温泉は秋田を代表する観光地への絶好の拠点です。

「みちのくの小京都」と呼ばれる武家屋敷の町・角館へは車で約20分。

黒板塀と枝垂れ桜が美しい武家屋敷通りは春・秋ともに全国から旅人が訪れます。全国的に有名な「大曲の花火(全国花火競技大会)」の会場・大曲市街へは車で約30分と近く、毎年8月の花火大会に合わせて宿泊する旅人も多くいます。

また秋田駒ヶ岳の麓に広がる「田沢湖」へも車で約40分。

日本一の深度(423.4メートル)を誇るコバルトブルーの湖と乳頭温泉郷への入口としても機能します。


川がに料理・鮎・山菜 雄物川の幸と秋田の食

出典:樅峰苑

雄物川で獲れる川蟹(モクズガニ)の料理など、当地方の特産品が食膳を飾る。

モクズガニは上海ガニと同種のカニで、濃厚な味噌と甘みある身が秋の珍味として知られています。

川蟹や鯉の甘露煮、鮎の塩焼き、鴨鍋、山菜など、四季折々の味をたっぷりと盛り込んだ手づくりの料理が囲炉裏を囲む食卓に並びます。

地酒も豊富に取り揃えており、秋田の風土が凝縮した食体験が、大正建築の趣と相まってこの宿でしか味わえない時間を作り出しています。