温泉で不老不死になれる!?青森県にある「黄金崎不老ふ死温泉」の全貌とは
この記事を書いた人
たけちゃん
普段はパソコンと向き合うデスクワーク、休日は疲労回復&リラックスのために温泉を訪れるのが定番の過ごし方。温泉情報には常にアンテナを張って、気になる温泉があるとちょっと遠くてもドライブがてら遠出します。山の中にある温泉や海の近くなど、自然の中にある温泉が好きです。温泉でリフレッシュした後は、近隣のおすすめグルメをチェックするのも恒例です。
不老不死の温泉と聞くと、どのような温泉なのか気になる方も多いのではないでしょうか。今回は青森県にある「黄金崎不老ふ死温泉(こがねさきふろうふしおんせん)」について、「不老ふ死」の名が付く由来、そして温泉の特徴などの全貌をご紹介していきます。
目次
黄金崎不老ふ死温泉ってどんな温泉?
出典:PIXTA
「黄金崎不老ふ死温泉」は、青森県の深浦町にある温泉宿です。
世界自然遺産である白神山地の麓にあり、日本海を眺めながら入浴を楽しむことができます。
この黄金崎不老ふ死温泉には、一体なぜ「不老ふ死」という名が付けられているのでしょうか。
不老ふ死温泉の由来とは
黄金崎不老ふ死温泉の名前の由来は、さまざまな言い伝えが関係していると言われています。
「この温泉に浸かって養生すると老いることなくいつまでも元気でいられる」、「奏の始皇帝の命令で日本に不老不死の薬を探しに来た除福(じょふく)という人物が発見した」など、不老不死を連想させる伝説からその名が付けられたとされています。
日本海が目の前に広がる絶景「秘湯」!
出典:PIXTA
黄金崎不老ふ死温泉はメディアなどにもたびたび取り上げられ、温泉好きの間でも名高い名湯です。
その人気の理由は、日本海と一体化しているような目の前に絶景が広がる露天風呂が堪能できること。その景色を一目見ようとたくさんの方が訪れます。
黄金崎不老ふ死温泉の泉質は?
黄金崎不老ふ死温泉の泉質は、「含鉄-ナトリウム-塩化物強塩泉」と言われる鉄分を多く含んだ赤褐色の温泉です。
湧き出た瞬間は透明であるものの、空気と触れることによって酸化を起こし、色が変化します。
源泉かけ流しの新鮮なお湯が流れ込み、噴き出し口の周りに茶色い祈出物が付着しているのもその成分の濃さを表しています。
塩化物強塩泉が持つ効用
塩化物強塩泉は、保湿に優れ・殺菌作用・美肌に良いなどさまざまな効用がある泉質と言われています。冷え性の方や切り傷や皮膚病などの肌トラブルを持つ方、お肌の引き締めを求める方などにおすすめしたい温泉です。
また黄金崎不老ふ死温泉では、毎日1回浴槽内のお湯を排出して清掃を行っているので、新鮮で質の高い温泉を堪能することができます。
黄金崎不老ふ死温泉の魅力と特徴
出典:PIXTA
黄金崎不老不死温泉は、日帰り入浴客の利用する本館と、宿泊施設のある新館に分かれています。浴場は、新館大浴場「不老ふ死の湯」、本館大浴場「黄金の湯」と、宿名物の「海辺の露天風呂」の3つです。日帰り利用者も全ての浴場を利用できますが、入浴できる時間の制限がありますので注意が必要です。まず先に、海辺の露天風呂以外の2つの浴場のそれぞれの温泉の特徴と共に利用条件をご紹介します。
1. 日本海を眼下に一望できる新館の浴場「不老ふ死の湯」
「不老ふ死の湯」には、日本海の大海原を一望できる内湯と露天風呂があります。大きな窓ガラスが一面にしつらえられており、開放感ある空間を味わうことができる内湯には、源泉かけ流しと真水の沸かし湯の2種類の湯があり、サウナや水風呂も完備されています。
露天風呂は2人でいっぱいになるこじんまりした大きさですが、日本海を見下すパノラマの景色が楽しめますので、併せてチェックしてみてください。下を覗くと海辺の露天風呂も見えます。
なお、不老ふ死の湯は、10:30~14:00(受付時間13:30まで)の時間のみ日帰りで訪れる方も入浴が可能です。ただし、混雑時には日帰り利用者は入場制限がありますので注意が必要です。宿泊者の利用時間は、10:30〜24:00、4:00〜9:00です。
2. 熱湯とぬる湯を楽しめる本館の浴場「黄金の湯」
「黄金の湯」は、熱湯とぬる湯の2つの湯が楽しめる内湯です。海辺の露天風呂と同じ本館にあり、宿泊者同様、日帰りの方も長時間利用できる温泉です。
黄金の湯は、宿泊者も日帰り利用者も8:00~20:00(受付時間19:30まで)、冬期間は19:00まで(受付時間18:30まで)の利用が可能です。ただし、「不老ふ死の湯」と同じく、混雑時には日帰り利用者は入場制限がありますので注意が必要です。
また次にご紹介する海辺の露天風呂には、シャワーが完備されていないので、露天風呂を利用する方は黄金の湯で身体を洗い流してから露天風呂に向かうようにが決められています。
海辺の露天風呂での景色と「黄金の湯」の内湯からの景色の違いを堪能してください。
日本海と一体化できる名物「海辺の露天風呂」は入らなきゃ損!
出典:PIXTA
黄金崎不老ふ死温泉の1番の見どころと言えば、やはり「海辺の露天風呂」です。
露天風呂は「混浴」と「女性専用」の2種類
本館にある「黄金の湯」の隣にある通路を海沿いまで歩いたところにあるのが、黄金崎不老ふ死温泉の名物「海辺の露天風呂」です。海辺の露天風呂は、「混浴」と「女性専用」の2種類の湯船があります。
どちらの露天風呂も波打ち際にあり、お湯に浸かれば目線の高さに水平線が広がる海との一体化を楽しみながら温泉に浸かることができます。混浴の方は、10名以上が浸かれる広さ、女性専用の湯は一回り小さい大きさながら、眺めは混浴と同様絶景です。
混浴の露天風呂には、洗い場はもちろんのこと脱衣所もありません。必ず本館にある「黄金の湯」で事前に身体を洗ってから、脱ぎ着しやすい格好で露天風呂に向かうようにしましょう。ちなみに、女性専用の露天風呂には、小さな脱衣所があります。
ほぼ海と一体化している海辺の露天風呂は、高波の時は海からの波が押し寄せてくるため閉鎖してしまいます。宿を訪れる際は、事前に天候を確認するなどして、万全の準備で向かいましょう。
露天風呂は湯あみ着での入浴も可能
露天風呂は、湯あみ着やバスタオルを巻いての入浴も可能です。女性の方で「混浴」に挑戦してみたいという方は、湯あみ着を着用したりタオルを巻くことで、抵抗なく楽しむことができるでしょう。
湯あみ着(300円)やバスタオル(200円)は、本館のフロントで借りることができます
宿泊者限定の日の入り入浴は格別!
出典:PIXTA
黄金崎不老ふ死温泉の露天風呂の醍醐味は、温泉に浸かりながら水平線に沈んでいく夕日を眺めるという贅沢な時間を過ごすことです。
日帰りの方の露天風呂利用時間は、8:00~16:00限定であるため、空や海はもちろん、全ての景色が黄金色に染まる夕暮れ時は宿泊者(日の出から日の入りまで利用可)のみ見ることができる絶景です。
深浦町の夕陽は、「日本の夕陽百選」にも選ばています。ぜひその絶景を特等席とも言える黄金崎不老ふ死温泉の露天風呂から眺めてみてはいかがでしょうか。
本館の「黄金の湯」からも日の入りは見えますので、日帰り入浴者はそちらから真っ赤な夕陽をお楽しみください。
黄金崎不老ふ死温泉のアクセス・基本情報
基本情報
・施設名:黄金崎不老ふ死温泉
・住所:青森県西津軽郡深浦町大字舮作字下清滝15
・電話番号:0173-74-3500
・営業時間:
ー不老ふ死の湯:(宿泊者)10:30〜24:00、4:00〜9:00、(日帰り利用者)10:30〜14:00(受付時間13:30まで)※日帰り利用者は、混雑時入場制限あり
ー黄金の湯:(宿泊者・日帰り利用者共通)8:00~20:00(受付時間19:30まで)、冬期間は19:00まで(受付時間18:30まで)※日帰り利用者は、混雑時入場制限あり
ー海辺の露天風呂:(宿泊者)日の出~日没まで、(日帰り利用者)10:30~16:00(受付時間15:30まで)混雑時入場制限あり ※日帰り利用者は、混雑時入場制限あり
・利用料金:大人600円、小人300円
・内風呂備え付け:リンス・シャンプー、ボディソープ、ドライヤー
※貴重品は内風呂ロッカーに入れるか、フロントに預けられます。
・参考宿泊料金(1泊2食付き2名利用時):1名11,550円〜
アクセス
電車
「JR東京駅」から東北新幹線に約3時間20分乗り、「新青森駅」へ。その後リゾートしらかみにて約3時間で「ウェスパ椿山」駅に着。送迎バスで宿へ。
飛行機
「東京羽田空港」から約50分で「青森空港」へ、リムジンバス青森空港線で「弘前駅」に向かい、JR五能線に乗り換え「ウェスパ椿山」駅で下車。その後、送迎バスで宿へ。「青森空港」から「ウェスパ椿山」までは、約4〜5時間。
※無料バスは3日前までに要予約
いざ「黄金崎不老ふ死温泉」へ!絶景と秘湯を堪能する旅へ出かけよう
出典:PIXTA
黄金崎不老ふ死温泉は、日本海が目の前に広がる絶景を楽しみながら温泉をたっぷりと体感することができる名湯です。
ぜひ美しい景色をその目で確かめに行ってみてはいかがでしょうか。