新潟の奥座敷!エメラルドグリーンに輝く月岡温泉の歴史を紐解く


更新日:2021年3月5日

希少なエメラルドグリーン色の湯をもつ、新潟の奥座敷「月岡(つきおか)温泉」。美しい色味への興味はもちろん、なぜこの地に温泉が湧いたのか気になるところです。今回は、月岡温泉がいつ頃、どのようにしてできた温泉なのか、その歴史に迫っていきます。

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〇〇業から温泉業へ大変貌!月岡温泉はどのように誕生したのか

新潟県の新発田(しばた)にある「月岡温泉」は、どのようなきっかけで誕生し、全国的に名が知れ渡るようになったのか、その背景についてみていきます。

月岡温泉に伝わる「さぎの湯伝説」

月岡温泉のはじまりは、「さぎの湯伝説」として伝わり続けています。

むかし、月岡温泉の周辺は人が全く住んでいない地域でした。

その地域の一角で、一羽のさぎが足を怪我して休んでいると、お百姓さんが近づいてきたと言います。

逃げたさぎがいた場所をお百姓さんが覗くと、そこには湯が沸いていたという伝説が語り継がれています。

石油業から温泉業へ!大正5年に偶然にも温泉を掘り当てた

人の居住地ではなかった月岡温泉でしたが、石油が掘れることから石油開発が行われていました。

そんなある日、石油の採掘を行っている中で偶然にも温泉を掘り当てたのです。

それをきっかけに、当時の石油組合専務理事をしていた本間周三郎氏が、石油業から温泉業へと移行していきました。

ここから、月岡温泉が石油業として盛んだった地域から温泉地へと変貌を遂げます。

大正末期から昭和時代にかけて源泉開発やインフラ整備が行われる

大正末期に入ると源泉開発が一気に進み、上越新幹線の開業をきっかけに月岡温泉は全国へ広まりはじめたのです。

また、温泉療養効果が評判になり、療養目的に多くの観光客が訪れたと言われています。


エメラルドグリーンに輝く?!月岡温泉の源泉の謎

月岡温泉は、硫黄濃度が高い泉質を持っていることで知られる温泉です。

ここでは、そんな月岡温泉の源泉の秘密についてみていきます。

気候や季節によっても色が変化する?7つの顔を持つ温泉湯

月岡温泉の湯は、エメラルドグリーンに輝くという神秘的な温泉です。

その現象が起こる理由には、その泉質が関係しています。

月岡温泉の泉質は「硫黄泉」。

硫黄泉は、空気と混ざることで鮮やかなエメラルドグリーンに変わる性質を持っています。

そしてエメラルドグリーンと言っても1色ではなく、薄いものから濃いもの、また乳白色まで七色に変化します。これは気候や季節によって変化するようです。

なお、硫黄含有量は、国内の硫黄泉の中でもトップクラスとも言われています。

若返りできる?!月岡温泉の源泉の秘密

月岡温泉の源泉である硫黄泉は、肌への刺激が少ないマイルドなお湯が特徴です。

そのため、アトピー性皮膚炎や尋常性乾癬、慢性湿疹などの皮膚疾患をお待ちの方におすすめの湯とされています。

また美白効果や古い角質を取り除く効果など、美しい肌へと導いてくれる効果が豊富なことから、若返りの湯とも言われています。

エメラルドグリーンという神秘的な色の温泉、そして美しい肌へと導いてくれる温泉として、開湯当時からいまもなお愛され続けています。

日本の歴史にも触れられる!?月岡温泉で行きたい歴史にまつわるおすすめスポット3選

月岡温泉の歩みや秘密についてご紹介してきましたが、月岡温泉にはその歴史について触れられるスポットが複数存在します。

その中でもここでは3つのスポットをご紹介します。

歴史を知るならまずは源泉スポット「源泉の杜」へ

月岡温泉発祥の地である「源泉の杜(もり)」は、美肌と縁結びを願うパワースポットとして有名です。

この源泉の杜から流れる湯は飲用することもできるので、そのパワーを直接体内へ取り込むことができます。

しかしながら、この源泉の杜の湯は、自称「日本一まずい温泉」とも言われているも事実。

チャレンジ精神がある方はぜひ訪れた記念に、一口飲んでみてはいかがでしょうか。

<施設情報>
・住所:新潟県新発田市月岡温泉378
・電話番号:0254-32-3151
・営業時間:8:00~22:00

石油臭が強いことで有名!「美人の湯」

かつて石油開発が行われていた月岡温泉は、その名残ともいえる油のにおいが漂う温泉があります。

その温泉が共同浴湯である「美人の湯」です。

この美人の湯は、地元の方も足繁く通う温泉であり、その名の通り美人になれる温泉と地元で言われています。

月岡温泉の泉質である硫黄の香りと、エメラルドグリーンの輝きを放つ温泉ではありますが、そこに油のクセのある匂いが混ざり合った他にはない温泉です。

温泉に浸かり石油業で賑わっていた月岡の地を思い浮かべながら、ゆったりとした時間を過ごしてみてください。

なお、石油の香りが漂う温泉ですが、健康上は害はありません。安心してご入浴いただけます。

<施設情報>
・住所:新潟県新発田市月岡温泉403-8
・電話番号:0254-32-1365
・営業時間:10:00~21:00(火曜定休)

少し足を伸ばしても訪れたい、城下町として栄えた「新発田城跡」

月岡温泉から少し離れたところには、城下町として栄えた「新発田城(しばたじょう)跡」があります。

新発田城は、新発田藩主である溝口秀勝(みぞぐちひでかつ)が慶長3年(1598年)に築いたお城です。

新発田藩は、明治維新まで12代続いた10万石のお城であり、旧二の丸隅櫓(まるすみやぐら)と本丸表門(ほんまるおもてもん)は、国の重要文化財に指定されています。

月岡温泉まで足を運ぶなら、日本100名城にも選ばれている歴史的な新発田城跡も併せて訪れてみてはいかがでしょうか。

<施設情報>
・住所:新潟県新発田市大手町6-4
・電話番号:0254-22-9534
・営業時間:9:00~17:00


突然湧出した神秘の湯とその歴史を辿る旅へ、いざ月岡温泉へでかけよう

石油開発の最中に偶然に掘り当てたところからはじまった月岡温泉。

もともとは人も住んでいない地域ではありましたが、その良質な泉質を持つ湯を求めて人気温泉地へと成長してきました。

現在もなお、エメラルドグリーンに輝く神秘の湯を求めてたくさんの人が訪れます。

ぜひこの記事を参考に月岡温泉の歴史に思いをはせながら、月岡温泉を満喫してみてはいかがでしょうか。