温泉に浸かって「疲れる」のはなぜ?疲れを感じる原因と疲れにくい入り方とは


出典:PIXTA
更新日:2024年4月2日

日頃の疲れた身体を癒すために温泉に浸かったのに、かえって疲れを感じてしまうことがあります。なぜ温泉に浸かって疲れを感じてしまうのでしょうか。今回は、温泉に浸かることによって感じる「疲れ」の原因と、疲れにくい温泉の入り方についてご紹介します。

【記事を読む前に!】
湯旅がさらにお得になるおすすめの1枚
\No.1人気の定番/
楽天カード
楽天カード
おすすめ
ポイント
 ■楽天トラベルと相性抜群◎
 ・楽天ポイントが2倍
 ・1,000円割引クーポンが毎月付与
 →毎月1回使える、お盆や正月もOK
 ■海外旅行傷害保険が付帯
 ■年会費無料で高還元
年会費  永年無料
還元率  1.0%(100円=1pt)
ブランド 各種カードブランド
入会特典  最大5,000ポイント付与
公式サイト  https://www.rakuten-card.co.jp/
 

【年会費が永年無料】今なら5,000pt付与楽天カードをチェックする【公式】

なぜかぐったり…温泉に浸かって「疲れ」を感じる原因

出典:写真AC

「温泉に浸かって元気回復!」と思いきや、なぜか疲れてぐったりしてしまっという経験をしたことのある方もいるのではないでしょうか。

「疲れ」を感じる理由は、温泉に浸かっているときの身体が有酸素運動をしているときの身体と同じ状態だからです。

運動をすると、身体はぽかぽかと温まり、体内にこもった熱を外に逃すためにエネルギーを消費し汗をかきます。

温泉への入浴は運動とは違い、激しく身体を動かすことはありません。しかし、温泉に浸かることにより身体が温められます。温められた身体は、こもった熱を外に逃すため、エネルギーを消費するのです。

運動と温泉入浴、動きの激しさは大きく異なりますが「身体が温まりエネルギーを消費する」ということに変わりはないため、温泉に浸かって「疲れる」のは当然なのです。


「疲れる」症状によっては注意が必要

出典:写真AC

温泉に浸かって「疲れる」と言っても、人によって症状の感じ方はそれぞれです。

ただし、疲れの感じ方によっては注意が必要なことがあります。

ここでは、「良い症状」と「悪い症状」をそれぞれみていきます。

「良い疲れ」の症状

良い疲れとは、程よく脱力感を感じる程度です。

温泉に浸かり体温が緩やかに上昇すると、良い疲れの症状が出ます。

ぬるめのお湯などで体温が緩やかに上がることで、上手く交感神経と副交感神経が入れ替わると、リラックスをつかさどる副交感神経が優位になります。

副交感神経が優位になることは身体がリラックスした状態であるため、良い疲れ方へとつながるのです。

「悪い疲れ」の症状

温泉に浸かって動悸やめまい、眠気の症状が出てしまう場合は、「悪い疲れ」の症状と言えるでしょう。

動悸の症状がある場合は、急激に体温が上がるにつれ血圧も高くなり、水圧で心臓に大きな負担をかけている可能性があります。

また、めまいや眠気の症状がある場合は、脳に血液が十分供給されていない脳貧血の状態であることが考えられます。

動悸やめまい、眠気の症状がある場合は、急に動いたりせず、温泉を出て体の火照りをとりつつゆっくりと症状が落ち着くのを待ちましょう。


「湯あたり」との違いは?

出典:PIXTA

温泉に浸かって感じる「疲れ」と混同してしまうものとして「湯あたり」があります。中には、温泉に浸かって「疲れる」と感じることと、「湯あたり」は同じ症状だと認識している方もいるかもしれません。

発症要因の違い

温泉に浸かって発生する「疲れ」は、体温の上昇によってエネルギーが消費されることが原因です。

一方で、「湯あたり」は、温泉成分によって引き起こされる浴用反応です。

発症する症状の違い

温泉に浸かって疲れたと感じるときの主な症状は、だるさです。

その一方で「湯あたり」の場合は吐き気、頭痛、下痢、発熱、食欲不振などの症状が現れます。

発症のタイミングの違い

「疲れ」は温泉に浸かって比較的早いタイミングで感じますが、「湯あたり」の症状は入浴後3日から1週間前後に起こることが多いようです。

このように「疲れ」と「湯あたり」は、要因、症状や発症のタイミングが大きく異なります。

温泉で「疲れ」を感じにくい入り方

出典:写真AC

「疲れ」を癒すために訪れた温泉で、逆に疲れてしまっては残念です。

ここでは「疲れ」を感じにくい温泉の入り方を3つご紹介します。

1. 入浴前後は水分補給をしよう

入浴後に「疲れ」を感じないようにするための入り方1つ目は、入浴前後にしっかりと水分補給することです。

入浴中は体温の上昇によりエネルギーが消費され、思っている以上に汗をかき、脱水症状を引き起こす可能性があります。

体内の水分が奪われると、血液がどろどろになり全身に血液が行き渡りにくくなります。血液がどろどろの状態は、疲労回復の妨げになってしまいます。

そのため、入浴前後にはしっかりと水分を補うことが大事です。

なお、温泉地ではアルコールを飲まれる方もいると思いますが、アルコール類では水分補給はできませんのでご注意を。

水分補給には、「水」「お茶」「スポーツドリンク」がおすすめです。

2. 温泉へ浸かるタイミングに気をつけよう

温泉に入るタイミングも疲れの度合いに影響します。

そのため、入浴後に「疲れ」を感じにくくするためには、温泉へ浸かるタイミングを考える必要があります。

 

◇食後は30~45分程時間を空けてから

食後は食べた物を消化するために胃腸に血液が集まります。しかし、食事を終えた直後に温泉へ浸かると、体表面の血の巡りがよくなり胃腸の血液循環が悪くなってしまいます。その結果、消化不良や胃もたれ、吐き気などを引き起こす可能性があります。

食後は30~45分程休憩してから、温泉に入るようにする方が賢明です。

 

◇運動直後の入浴は避ける

また、運動直後の温泉入浴もおすすめできません。

運動直後は筋肉の疲れを回復させるために、血液が酸素の供給と疲労物質である乳酸の排出を行っています。

運動直後に温泉に浸かると血液が全身に回ってしまうので、疲労部分の回復を遅らせてしまうのです。

そのため運動後は、通常の心拍数に戻るまでゆっくりと休憩を取ったうえで温泉へ浸かるようにしましょう。

3. 急激な体温変化を抑えしよう

入浴後に「疲れ」を感じないようにするためには、急激な体温変化の抑制することも大切です。

温泉に浸かって体温が急激に変化することは、準備体操をしないで激しい運動をすることと同じです。

急激な体温変化を抑えるために、以下の2つのことに注意しましょう。

・湯船に浸かる前は「かけ湯」をする
・勢いよく一気に湯船に浸からない

かけ湯をしたり、一気に勢いよく湯船に浸かることを避けることで、体温をお湯の温度に徐々に近づけることができます。


まとめ:疲れにくい入浴のポイントをおさえて温泉を楽しもう

出典:写真AC

今回は、温泉で疲れる原因や疲れにくい方法をご紹介してきました。

温泉でゆっくりと疲れをとるために大切なのは、

・入浴前後は水分補給をする
・食後や運動後は十分に時間をあける
・入浴時に急に体温を変化させない

です。

これら3つの点を押さえて、癒しのひと時を過ごしましょう!

参考:Rhythm|温泉に入ると疲れる?その原因と疲れない温泉の入り方3選