自宅で簡単に本格温泉気分!湯の花の効能とおすすめの湯の花4選

更新日:2021年5月7日

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ともきち

温泉が好きで、年に数回は友人や家族と国内旅行を計画し、色々な温泉地へ出かけています。温泉の中でも、濁り湯の露天風呂が特に好みです。旅先では、有名観光地や絶景スポットをひと通りまわり、地元の名物料理やお菓子の食べ歩きも欠かしません。旅好きならではの視点で、温泉地の情報や温泉にまつわる知識など、魅力あふれる記事をお届けします。

温泉地に行くと宿やお土産物でよく目にする「湯の花」。本格的な温泉気分を自宅で味わえる入浴剤として人気を博しています。今回は、そんな天然由来の入浴剤である湯の花の効能と、購入すべき本物の湯の花をご紹介します。

「湯の花」とは

出典:PIXTA

「湯の花」とは、地中から湧き出した温泉が冷やされたり、蒸発したり、または酸化したりすることによって温泉に含まれる成分や物質の固形化が進んだ結果できたものです。

湯の花は温泉成分の固まりであるため、本格的な温泉気分を家庭で味わえる天然由来の入浴剤として、古くから温泉地のお土産として親しまれています。

湯の花の成分や色・匂い、効能は?

出典:PIXTA

湯の花の成分

湯の花には硫黄・カルシウム・ナトリウム・アルミニウム・鉄・ケイなどさまざまな元素が含まれています。成分は源泉の泉質によって異なり、主成分に応じて硫黄華(いおうか)・硫酸塩華・石灰華・ケイ華などに分類されます。

湯の花の色と匂い

<色>
湯の花といえば、一般的に白い物がほとんどです。

中には、山梨県の甲府にある「ホテル談露館(だんろかん)」の黒色の湯の花や、同じく山梨県の奥深い山間地にある「西山温泉 元湯 蓬莱館(ほうらいかん)」のオレンジ色の湯の花など、色の付いた湯の花ができる温泉があります。

<匂い>
それぞれの温泉成分により異なります。

匂いのする湯の花では、硫黄の匂いがする群馬県の「草津温泉」の湯の花や鉄の匂いがする大分県の「明礬(みょうばん)温泉」の湯の花などがあります。

一方で、匂いがほとんどしない湯の花もあります。

湯の花の代表的な効能

温泉は源泉ごとに成分が異なるため、「湯の花」の効能も源泉により変わります。

ここでは代表的な効能についてご紹介します。

<硫黄華>
硫黄泉に含まれる硫黄成分は、アトピー性皮膚炎・尋常性乾癬・慢性湿疹などに効能があります。

<硫酸塩華>
硫酸塩泉に含まれる硫酸塩成分は、きりきず・末梢循環障害・冷え性・うつ状態・皮膚乾燥症などに効能があります。

<石灰華>
炭酸泉などに含まれる石灰成分は、きりきず・末梢循環障害・冷え性・皮膚乾燥症などに効能があります。

参考:温泉部|湯の花とは?
参考:日本温泉協会 温泉名人|温泉の泉質のいろいろ

湯の花の購入と使用時に気をつけるポイントとは?

 

 

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購入時の注意点

ホテルや土産物屋、インターネット通販でも人工成分で作られた粗悪な湯の花が出回っていることがあります。湯の花を購入する際は、その温泉地の県や市・商工会などの推薦品を購入するのがおすすめです。

使用時の注意点

湯の花は市販の入浴剤のように簡単には溶けません。

ネットに入れ、ある程度長い時間お湯に浸しておくと、じんわりとお湯に成分が染み出してきます。

また、硫黄成分を含む湯の花は、鉄を錆びさせる作用をもつため、追い炊き機能のついた浴槽での使用は避ける方が安全です。追い焚き機能付きの浴槽で使用したい場合は、硫黄成分を含まない湯の花を選びましょう。