「金の湯」と「銀の湯」どちらがお好き?「有馬温泉」の日帰り湯めぐり

更新日:2021年5月28日

兵庫県にある「有馬(ありま)温泉」には、有名な2つの泉源「金泉」と「銀泉」が沸いています。そして、その効能を楽しめる公衆浴場が「金の湯」と「銀の湯」。今回は、2つの名泉の効能と共に、2つの公衆浴場のご紹介をします。

新型コロナの影響により、各施設の営業状況は変更の可能性があります。詳細は公式HPをご確認ください。らくらく湯旅では引き続き読んで楽しめる温泉情報を発信していきます。

有馬温泉の泉源、「金泉」・「銀泉」とは?

有馬温泉とは

提供:一般財団法人 神戸観光局

「有馬(ありま)温泉」は、兵庫県神戸市北区有馬町にある日本三古湯の温泉。太閤秀吉の時代から多くの著名人が訪れた由緒ある温泉地で、町家の落ち着いた佇まいが残る温泉街です。

有馬温泉のお湯は、環境省が「療養泉(りょうようせん)」として指定をしている9つの泉質のうち、単純性温泉・二酸化炭素泉・炭酸水素塩泉・塩化物泉・硫酸塩泉・含鉄泉・硫黄泉・放射能泉の7つの主成分を含んでいて、世界的にも珍しい多くの成分が混合した温泉です。

有馬温泉では、この7つの泉質は大きく「金泉」と「銀泉」に分けられます。

金泉とは

提供:一般財団法人 神戸観光局

「金泉」は、含鉄泉や塩化物泉などが混合した「含鉄ナトリウム塩化物強塩高温泉」と呼ばれる泉質です。湧き出す際は無色透明ですが、お湯に包まれた鉄分が空気に触れて金(茶褐)色に濁ります。

海水よりはるかに塩分濃度が高いため舐めるとかなり塩辛い泉質です。その塩分が肌に薄い皮膜を作り体を芯から温めるので湯冷めしにくく、関節痛や冷え性の改善の効能があります。

各種アレルギー性皮膚疾患やじんましんに作用するカルシウムイオンも多く含まれており、また、メタケイ酸も多く含まれているので、肌触りがマイルドになり保湿の効用もあると言われています。

ただ、金泉のお風呂からそのまま上がると高い塩分濃度のため皮膚がひりひりしたり、着衣が赤褐色に染まったりするので、必ず上がり湯をしましょう。

銀泉とは

提供:一般財団法人 神戸観光局

「銀泉」は、二酸化炭素泉と微量のラドンを含んだ放射能泉に分かれます。両方とも無味無臭・無色透明でサラサラと柔らかな肌触りの泉質です。

酸味のある発泡性の二酸化炭素泉は、肌から取り込まれると毛細血管を拡張し、血流を促進、全身の巡りをよくし、むくみを解消してくれます。そのため高血圧・末梢動脈閉塞性疾患・機能性動脈循環障害・機能性心疾患といった血管の症状に良いとされています。飲用すると炭酸の爽やかな喉ごしが楽しめ食欲増進につながります。

また、放射能泉(ラドン泉)は新陳代謝を促進することで、高血圧や末梢動脈閉塞性疾患の改善が期待でき体の自然治癒力を高めます。

参考:温泉特集|有馬温泉の金泉と銀泉の違いは?
参考:阪急交通社|有馬温泉

気軽に金泉と銀泉を楽しむなら、公衆浴場の「金の湯」と「銀の湯」へ

お湯の濃いオレンジ(金)色に驚く「金の湯」

提供:一般財団法人 神戸観光局

「金の湯」の浴室には、金泉のたっぷりと入った44度のあつ湯浴槽と42度のぬる湯浴槽があります(入浴料:大人650円、小人340円)。お湯の色は濃いオレンジ色で、浸かると沈めた腕も足もまったく見えないほど濁っているのが特徴です。「有馬温泉に来たなら絶対にこの金の湯に入るべき」と地元の方も太鼓判を押す素晴らしさ。ただし含有成分濃度がとても高い温泉のため、湯あたりしやすいので浸かり過ぎには注意が必要です。

出典:PIXTA

金の湯には、無料で利用できる「太閤の飲泉場」と「足湯」も併設しています。ただし、金泉は飲用に適さないため、飲泉場のお湯は金泉ではなく銀泉のナトリウム塩化物泉です。飲用和泉の湯口は、有馬温泉を愛した太閤・豊臣秀吉の馬印、瓢箪(ひょうたん)の形をしています。

アクセスと基本情報

提供:一般財団法人 神戸観光局

<アクセス>
神戸電鉄有馬線の「有馬温泉駅」から徒歩5分です。

<施設情報>
住所:兵庫県神戸市北区有馬町833
電話番号:078-904-0680
営業時間:8:00~20:00
定休日:第2・4火曜日、1月1日

すっきり透明な「銀の湯」

提供:一般財団法人 神戸観光局

銀泉は、色だけでなく浸かったときの肌感触りも金の湯とはまるで違ったタイプのお湯。炭酸泉とラジウム泉の混合の温泉で、無色透明のお湯でよく温まり、湯上りはさっぱりと爽快感が味わえます。銀の湯には、ミストサウナやジャグジーも設置されています(入浴料:大人550円、小人290円)。

銀の湯に引かれた炭酸泉とラジウム泉のうち、炭酸泉の方を飲むことのできる飲泉所が、銀の湯から徒歩5分ほど坂を登った「炭酸泉源公園」の中にあります。

屋根のついた炭酸泉源の湧出口には、ブクブクと泡のたった炭酸泉が湧いており、その横に飲泉用の蛇口があります。あまり美味しいとは言えませんが、天然のサイダーを話のネタに飲んでみては?

アクセスと基本情報

<アクセス>
神戸電鉄有馬線の「有馬温泉駅」から徒歩10分です。

<施設情報>
住所:兵庫県神戸市北区有馬町1039-1
電話番号:078-904-0256
営業時間:8:00~20:00
定休日:第1・3火曜(祝日営業翌日休)、1月1日

有馬温泉へ「金の湯」と「銀の湯」の浸かり比べに出かけませんか?

提供:一般財団法人 神戸観光局

今回は有馬温泉で人気の公衆浴場「金の湯」と「銀の湯」についてご紹介しました。2つの温泉は徒歩5分弱で行き来できます。有馬温泉に訪れた際には、見た目・触り心地、そして効能も全く異なる金泉・銀泉の浸かり比べを試してみてください。