次に温泉について教えてください。

◆木村さん:別府温泉のある八湯全体は、湧き出るお湯の量と泉質の豊富さは日本一です。

望海にも自家源泉があり、55.8℃のほど良い温度で豊富な湯が湧出しており、内湯については源泉掛け流しで楽しんでいただけます。

当館に湧く源泉の泉質はナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉となっていて、湯浴みをすると「つるっと・ぬるっと」する肌触りが特長です。

保湿効果が高く、湯上がりはお肌がしっとりすべすべして、美人湯とも呼ばれています。湯触りが柔らかく身体を芯から温められる泉質なので、皆さまに喜んでいただいています。

また良質な温泉だけではなく、別府湾の北浜に面したオーションビューという立地を活かして、当館の屋上7階には男女別の屋上露天風呂をご用意しています。

朝と夕暮れの景観を、オーシャンビューならではの壮大さでお楽しみいただけます。

提供:悠彩の宿 望海 (7階屋上露天風呂(男性用)あおくもの湯)

提供:悠彩の宿 望海 (7階屋上露天風呂(女性用)茜の湯)

また、以前に古くなってきた内湯をお客様から「銭湯のようだ」と言われた事をヒントに、内湯は銭湯の様な風情ある内装へ改装しました。

別府観光の父と言われた油屋熊八さん考案の「山は富士、海は瀬戸内、湯は別府」にあやかり、男性浴場にはモザイクタイルで別府湾の向こうに浮かぶ富士山を描いています。こちらもご好評いただいております。

提供:悠彩の宿 望海

◇編集部:温泉付きの客室もあるのですか?

◆木村さん:海に面したお部屋のタイプに合わせて、天然温泉掛け流しの「客室露天風呂」「客室展望風呂」の2タイプをご用意しています。

提供:悠彩の宿 望海 (客室露天風呂)

提供:悠彩の宿 望海 (客室展望風呂)

お宿についてのこだわりや、サービスはありますか?

◆木村さん:当館の名前(悠彩の宿 望海)は「悠々とゆったり、彩あるお食事を楽しむ海を望む宿」が由来となっています。

この名の通り、くつろぎの空間で豊富な地産の食材に恵まれたお食事をご提供しております。

当館は1948年(昭和23年)に創業して今年で74年目を向かえました。

私が四代目当主となったのが17年ほど前になりますが、当時の当館はお宿の作りも古くなっていたことから、おしゃれで美味しい旅館をコンセプトに改装とサービス改善に努めています。

提供:悠彩の宿 望海(匠の設計による和とアジアの雰囲気を醸すロビーの空間)

◇編集部:改装するポイントはどのようなところですか?

◆木村さん:滞在いただくお客様の気持ちになるため、客室でゴロっとしていろいろ思案することもありますが、何といってもお客様のお声を一番大事にしています。

昨年にはバリアフリーのお部屋もご用意することができました。お陰様で、じゃらんnetの九州エリアの100〜51室部門で2年連続(2018年、2019年)第1位の高い評価をいただきました。

提供:悠彩の宿 望海(起きた時に海の見える和洋室)