【肘折温泉】源泉かけ流し湯治旅|開湯1200年の歴史と棚田の癒し体験


肘折温泉朝市で山菜とグルメ巡り|源泉かけ流し温泉旅で味わう旬の食材

出典:山形県観光物産協会

肘折温泉の名物といえば、4月20日から12月上旬頃まで毎朝開かれる「朝市」。

早朝、下駄の音が響く温泉街には四ヶ村地区の農家のお母さんたちが集まり、採れたての山菜や野菜、きのこ、笹巻き、しそ巻きなど地元の味覚がずらりと並びます。

浴衣姿の湯治客で賑わう光景は、肘折ならではの風物詩です。

春は山菜、夏は新鮮な野菜、秋はきのこと、季節ごとに旬の味覚を楽しめます。

中でも肘折の山菜は雪深い土地ならではの太さと柔らかさが自慢。

お母さんたちとの会話を楽しみながら買い物ができるのも魅力です。

自炊できる宿では購入した食材を調理して楽しむことも可能。

地産地消の文化を支える朝市は、肘折温泉の湯治文化とともに受け継がれています。

肘折温泉の源泉かけ流し温泉の概要|泉質と特徴を知る

出典:山形県観光物産協会

肘折温泉の魅力は温泉街すべての宿が源泉かけ流しを実現していること。

3つの源泉を有し、それぞれ湯の色や香り、肌ざわりが異なります。

泉質はナトリウム‐塩化物・炭酸水素塩泉で、塩分による保温効果・重曹による美肌効果・炭酸ガスによる血流促進作用という3つの特性を併せ持ちます。

源泉温度は高温で、pH 約6.9の中性で肌にやさしく、長湯にも適しています。

低張性の泉質という性質をもつ温泉では代謝促進や排出促進を期待でき、湯治目的の長期滞在にも最適。

肘折いでゆ館内には「温泉療養相談所」が設けられており、現代湯治のアドバイスを受けることも可能です。

1989年の国民保養温泉地指定、1991年の国民保健温泉地指定はその泉質の高さを示す証といえるでしょう。

肘折温泉の源泉かけ流し温泉の概要

項目 詳細
泉質 ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉(低張性中性高温泉)
効能 切り傷、火傷、慢性皮膚病、リウマチ、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、打ち身、くじき、骨折などの外傷、慢性消化器病、痔疾、冷え性、慢性婦人病、病後回復、疲労回復、健康増進
源泉温度 約80〜87℃
pH値 約6.9(中性)
湧出量 豊富(各旅館・施設で源泉かけ流し可能)
特徴 ・塩分による高い保温効果「あたたまりの湯」
・重曹による角質除去・洗浄作用「美人の湯」
・炭酸ガス(約400mg/kg)による血流促進
・低張性によるデトックス効果
・3つの源泉(1号・2号・5号)の違いを楽しめる
・全宿が源泉かけ流し
・1989年「国民保養温泉地」、1991年「国民保健温泉地」指定
参考 肘折温泉公式サイト:https://hijiori.jp
大蔵村観光協会:https://ohkura-kanko.com

肘折温泉の魅力

出典:山形県観光物産協会

肘折温泉は開湯1200年の歴史を誇る山形県の名湯。

全ての宿で源泉かけ流しの温泉を楽しめ、ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉の湯が心身を芯から温めてくれます。

上ノ湯共同浴場での「冷え湯」体験や、丸屋旅館・大穀屋・松井旅館などの老舗宿での滞在、朝市での人情あふれる交流、日本の棚田百選・四ヶ村の棚田など、見どころも満載。

塩分・重曹・炭酸ガスの相乗効果による保温・美肌効果を持つ肘折の湯で、都会の喧騒を離れ心まで癒される湯治の時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。