【白骨温泉】源泉かけ流し | 混浴も楽しめる秘湯体験
この記事を書いた人
湯あがり ぽか子
温泉大好き40年のベテラン。「一湯一会」を逃さないために、常に手ぬぐいを持ち歩いています。長年の経験で、お湯を触っただけで大体の泉質がわかる特技を持ちます。温泉好きが高じて、温泉ソムリエ・温泉観光アドバイザーの資格を取得。日本の宝である「温泉文化」を皆さんにお伝えできることが喜びです!
標高おおよそ1400メートルの山間に佇む白骨温泉は、乳白色の湯が特徴的な信州を代表する秘湯です。
源泉かけ流しで楽しめる白骨温泉の湯は古くから「三日入れば三年風邪をひかない」と言い伝えられ、その効能の高さで知られています。
北アルプスの大自然に囲まれたこの温泉地は、上高地や乗鞍高原といった山岳観光の拠点としても最適な立地です。
源泉かけ流しの温泉宿でゆったりと湯浴みを楽しんだり、白骨温泉公共野天風呂で開放的な秘湯体験をしたり、善五郎の滝や上高地のトレッキングコースを巡ったりと充実した旅ができる隠れた人気温泉地です。
目次
白骨温泉から足を延ばして楽しむ信州の観光名所 | 乗鞍高原と善五郎の滝

出典:松本市
白骨温泉を拠点に信州の雄大な自然を満喫できる観光スポットが点在しています。
温泉から車で約20分の距離にある乗鞍高原は、標高1200メートルから1800メートルに広がる高原リゾートで、四季折々の美しい景観が楽しめます。
初夏には新緑とレンゲツツジが高原を彩り、秋には見事な紅葉が訪れる人々を魅了します。
乗鞍高原には複数のトレッキングコースが整備されており、初心者から上級者まで楽しめるルートが揃っています。
特に人気なのが善五郎の滝です。
落差21.5メートル、幅8メートルのこの滝は、乗鞍三滝の一つに数えられ、水量豊富な迫力ある姿を見せてくれます。
駐車場から滝までは徒歩約3分とアクセスも良好で、滝の目の前まで近づくことができます。
マイナスイオンをたっぷり浴びながら、滝の轟音と清涼な水しぶきを体感できるスポットです。
滝見台からは滝全体を一望でき、記念撮影にも最適です。
善五郎の滝から続く遊歩道を歩けば、牛留池や乗鞍岳の眺望を楽しむこともできます。
白骨温泉の源泉かけ流しで心身を癒した後は、これらの観光名所で信州の大自然を満喫する贅沢な時間を過ごせます。
白骨温泉で源泉かけ流しを楽しめる温泉宿 | 乳白色の湯を堪能できる厳選宿

出典:白骨温泉観光案内所
白骨温泉には源泉かけ流しの乳白色の湯を堪能できる温泉宿が複数あり、それぞれに個性的な魅力があります。
「泡の湯」は白骨温泉を代表する老舗旅館で、混浴の大野天風呂が名物です。
広々とした露天風呂では源泉かけ流しの乳白色の湯に浸かりながら、北アルプスの山々を眺める贅沢な時間を過ごせます。
湯口から注がれる新鮮な温泉は、空気に触れると徐々に乳白色に変化していく様子を観察できます。
「白船荘新宅旅館」は、白骨温泉の中でも特に泉質にこだわりを持つ宿です。
自家源泉を持ち、100%源泉かけ流しの湯を提供しています。
内湯と露天風呂があり、いずれも硫黄の香りと乳白色の湯が特徴的です。
客室数が少なく、静かな環境でゆったりと温泉を楽しめる点も魅力です。
「湯元齋藤旅館」は創業288年を超える歴史ある宿で、昔ながらの湯治場の雰囲気を残しています。
源泉かけ流しの内湯は、白骨温泉らしい濃厚な乳白色の湯で満たされています。
各宿とも日帰り入浴も受け付けている場合がありますので、湯めぐりを楽しむのもおすすめです。
白骨温泉公共野天風呂で源泉かけ流しの開放感を満喫 | 四季を身近に楽しめる秘湯体験

出典:白骨温泉公共野天風呂
白骨温泉公共野天風呂は、白骨温泉を訪れたら一度は立ち寄りたい人気スポットです。
白骨温泉バスターミナルから徒歩約5分、観光案内所のすぐ近くにあり、大自然の中で白骨特有の乳白色の湯を楽しめる開放的な野天風呂です。
標高約1400メートルの山あいにあり、湯船からは周囲の山々や渓流を眺めることができます。
四季ごとに移ろう自然の表情を間近に感じながら入浴できるのが魅力です。
現在は男女別の浴場で、どなたでも安心して利用できます。
脱衣所は簡易的ながら秘湯らしい雰囲気があり、広めの湯船ではゆったりとした時間を過ごせます。
湯は白骨温泉の源泉を使用しており、乳白色のやわらかな湯ざわりとほのかな硫黄の香りが温泉情緒を演出します。
入浴料は500円。
営業期間はおおむね4月下旬から11月上旬までの季節営業となっています。
大自然の中で白骨温泉の魅力を手軽に楽しめる施設として、観光客にも地元の方にも親しまれています。
上高地トレッキングと白骨温泉の源泉かけ流し | 北アルプスの大自然を満喫する1日コース

出典:フォトAC
白骨温泉から車で約40分の距離にある上高地は、日本を代表する山岳景勝地です。
標高約1500メートルに位置する上高地は北アルプスの雄大な山々に囲まれ、清流梓川が流れる美しい高原が広がります。
上高地トレッキングと白骨温泉の源泉かけ流しを組み合わせれば、自然を満喫しながら心身をリフレッシュできる理想的な1日コースとなります。
上高地の代表的なスポットは河童橋です。
橋の上からは穂高連峰と焼岳の絶景を一望でき、上高地のシンボル的存在となっています。
河童橋を起点に明神池までの往復約2時間のコースは初心者にも人気です。
梓川沿いの木道を歩き、清流のせせらぎと野鳥のさえずりに耳を傾けながら、ゆったりとしたペースでトレッキングを楽しめます。
明神池は穂高神社奥宮の神域にある神秘的な池で、鏡のような水面に山々が映り込む景色は息をのむ美しさです。
もう少し距離を歩きたい方には、河童橋から大正池までの往復約3時間のコースがおすすめです。
大正池は1915年の焼岳噴火によって生まれた池で、立ち枯れた木々が水面に立つ幻想的な風景が広がります。
早朝には池面に朝靄がかかり、神秘的な雰囲気を醸し出します。
上高地でのトレッキングを楽しんだ後は白骨温泉に戻って源泉かけ流しの乳白色の湯に浸かれば、疲れた足腰が癒されます。
白骨温泉の源泉かけ流しが生み出す乳白色の湯 | 泉質と効能を徹底解説

出典:白骨温泉観光案内所
白骨温泉の湯が乳白色を呈するのは、源泉に含まれる炭酸水素カルシウムが空気に触れて酸化・結晶化し、炭酸カルシウムとなって白濁するためです。
湧出時は無色透明ですが、時間の経過とともに美しい乳白色へ変化していく様子を見ることができるのも白骨温泉ならではの魅力です。
泉質は「含硫黄―カルシウム・マグネシウム―炭酸水素塩泉」で、ほのかな硫黄の香りが漂います。
効能としては神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、慢性消化器病、冷え性、疲労回復など多岐にわたり、古くから「三日入れば三年風邪をひかない」と伝えられる湯治場として栄えてきました。
源泉温度は約40〜50度で、各宿では適温に調整して源泉かけ流しで提供しているところが多く、肌にやさしい弱酸性〜中性の湯あたりが特徴です。
また源泉によっては炭酸ガスを含むものもあり、肌に細かな気泡が付着することがあります。
これが血行促進に寄与し、温泉の心地よさをさらに高めてくれます。
白骨温泉の源泉かけ流し温泉の概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 泉質 | 含硫黄-カルシウム・マグネシウム-炭酸水素塩泉 |
| 効能 | 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進 |
| 源泉温度 | 約40度〜50度 |
| pH値 | 弱酸性〜中性(pH6.0〜7.0) |
| 湧出量 | 豊富(複数の源泉を持つ) |
| 特徴 | 乳白色の湯、硫黄の香り、炭酸ガス含有、湧出時は無色透明で空気に触れると乳白色に変化 |
| 参考 | 白骨温泉観光案内所 |
白骨温泉の魅力

出典:白骨温泉観光案内所
白骨温泉の源泉かけ流しで楽しむ乳白色の名湯は、信州の山岳地帯が育んだ貴重な温泉資源です。
標高およそ1400メートルの山間に湧く湯は、古くから湯治場として親しまれてきました。
源泉かけ流しの温泉宿で心ゆくまで湯浴みを堪能し、白骨温泉公共野天風呂では自然に包まれた開放的な入浴を楽しめます。
さらに、上高地や乗鞍高原、善五郎の滝など北アルプスの大自然を巡る旅ができ、周辺観光との組み合わせも魅力です。
四季折々に異なる表情を見せる白骨温泉と周辺の名所をめぐり、信州ならではの山岳温泉旅を満喫してください。



