【大滝温泉】源泉かけ流し|十和田湖観光と湯治文化を楽しむ秋田・鹿角の名湯


出典:一般社団法人 十和田湖国立公園協会
2026年02月25日更新

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湯あがり ぽか子

温泉大好き40年のベテラン。「一湯一会」を逃さないために、常に手ぬぐいを持ち歩いています。長年の経験で、お湯を触っただけで大体の泉質がわかる特技を持ちます。温泉好きが高じて、温泉ソムリエ・温泉観光アドバイザーの資格を取得。日本の宝である「温泉文化」を皆さんにお伝えできることが喜びです!

秋田県鹿角市の山あいに湯けむりを上げる大滝温泉。

十和田湖や奥入瀬渓流へと続く自然の懐に抱かれながら、今も源泉掛け流しの湯が静かに息づいています。

観光地への利便性を備えつつ、喧騒とは無縁の落ち着いた環境が広がるこの地は、湯治文化の面影を残す名湯。

自然を巡り、郷土の味に触れ、そして湧きたての湯に身をゆだねる。大滝温泉は、観光と本物の温泉体験を同時に叶える鹿角の隠れた拠点です。

十和田湖・奥入瀬渓流へ好アクセスの観光拠点

出典:一般社団法人 十和田湖国立公園協会

大滝温泉は、東北屈指の景勝地へのアクセスが良好な立地です。

神秘的なカルデラ湖として知られる十和田湖へは車で約30分。遊覧船や湖畔散策が楽しめ、四季折々の表情が人気です。

清流と苔むす岩が美しい奥入瀬渓流も近く、森林浴やハイキング目的の観光客が多く訪れます。

また、ドライブコースとして有名な八幡平は春の雪の回廊や秋の紅葉が見どころ。

温泉と自然観光を組み合わせやすい点が大滝温泉の大きな強みです。

きりたんぽ鍋と鹿角ブランド牛の滋味

出典:フォトAC

鹿角エリアは、秋田の郷土料理が豊富に揃う食文化の宝庫。

代表的な料理が、炭火で焼いた米棒を使う「きりたんぽ鍋」。
比内地鶏の旨みが染み出した出汁は、寒冷地ならではの滋味深さがあります。

また、地元ブランドの鹿角牛はきめ細やかな肉質で知られ、宿泊施設の会席料理でも提供されることが多い食材です。

山菜や川魚など、自然の恵みを活かした素朴な味わいが、湯上がりの身体にやさしく寄り添います。

四季彩り 秋田づくし 湯瀬ホテル

出典:湯瀬ホテル

大滝温泉エリアで源泉かけ流しの湯を楽しめる代表的な施設のひとつが、湯瀬ホテル。

開湯800年ともいわれる歴史を持つ湯瀬温泉郷に位置し、豊富な湯量を活かした大浴場や露天風呂が魅力です。

泉質は単純温泉で肌あたりがやわらかく、長湯しやすいのが特長。

渓流を望む露天風呂では、四季の景色とともに湯浴みを堪能できます。

循環に頼らないかけ流しの湯は、温泉本来の新鮮さを味わえる点が評価されています。

龍門亭 千葉旅館

出典:龍門亭 千葉旅館

もう一軒の注目宿が、龍門亭 千葉旅館。日本庭園を有する老舗旅館で、落ち着いた和の空間が広がります。

源泉掛け流しの湯は、加水を極力抑えた自然のままの温泉。

内湯・露天ともに湯の鮮度を重視し、湯治文化の名残を感じさせる設えが特徴です。

庭園を眺めながら浸かる湯は、観光の疲れを静かに癒やしてくれます。

河津七滝温泉郷の源泉かけ流し温泉の概要

出典:龍門亭 千葉旅館

河津七滝温泉郷は、七つの滝と温泉が寄り添う渓谷の温泉地です。湯口から満たされるお湯を新鮮なまま浴槽へ送り続ける源泉かけ流しが楽しめ、湯そのものの力をダイレクトに感じられます。

泉質はカルシウム・ナトリウム−硫酸塩・塩化物泉を中心とする弱アルカリ性の含塩類泉。

効能は神経痛・筋肉痛・関節痛・冷え性・疲労回復・切り傷・やけど・慢性皮膚病・慢性婦人病・動脈硬化症などの適応症です。

源泉温度は概ね50〜70℃前後の高温泉で、pH値はおおむね7.5〜9.0の弱アルカリ性。

湧出量は毎分数十〜数百リットル規模の豊富な湯量。

天城山系の花崗岩層に由来するミネラル分を含むさらりとした肌ざわり、渓谷と七滝に寄り添うロケーション、滝見の露天風呂や野趣あふれる岩風呂、源泉かけ流し主体の湯使いが特徴の温泉です。

旅の余韻

出典:一般社団法人 十和田湖国立公園協会

十和田湖の青、奥入瀬の清流、八幡平の高原。そして山あいに湧く源泉掛け流しの湯。

大滝温泉の魅力は、観光と温泉が無理なくつながる点にあります。
派手な歓楽街はありませんが、その分、自然と湯の質に集中できる環境が整っています。

にぎわいよりも、深呼吸したくなる静けさ。
旅を終えたあとも、身体の芯に残る温もりが、大滝温泉の記憶としてそっと続いていきます。