【関温泉】源泉かけ流し|雪国で堪能する朝湯
この記事を書いた人
湯あがり ぽか子
温泉大好き40年のベテラン。「一湯一会」を逃さないために、常に手ぬぐいを持ち歩いています。長年の経験で、お湯を触っただけで大体の泉質がわかる特技を持ちます。温泉好きが高じて、温泉ソムリエ・温泉観光アドバイザーの資格を取得。日本の宝である「温泉文化」を皆さんにお伝えできることが喜びです!
新潟県妙高市、標高約1,000メートルの高原に湧く関温泉。
豪雪地帯として知られるこの地では、冬になれば深い雪に包まれ、湯けむりが白く立ちのぼります。
鉄分を豊富に含む赤褐色の湯は、源泉かけ流しで力強く、肌に触れた瞬間からその濃さを実感できるはず。
素朴な温泉街と山の静けさに身をゆだねると、日常の輪郭がゆっくりとほどけていきます。
湯の色と雪景色が記憶に残る、通好みの名湯です。
目次
関温泉スキー場の朝一番と、湯へ還る動線
夜明け前、関温泉スキー場のリフトが動き出す頃、雪はきゅっきゅっと乾いた音を立てます。一本目を滑り終えると頬が冴え、視界はまるで透明度を増したように鮮やかです。
その足で関温泉へ戻れば、関温泉 源泉かけ流しの湯気がふわりと迎えてくれます。浴槽の縁からさらさらと溢れ続ける湯に身を沈めると、脚の張りが静かにほどけていきます。
湯上がりの火照りを抱えたまま再び雪面へ出ると、エッジの入りも軽く感じられます。雪と湯を往復するうちに、一日のリズムが体に馴染み、旅の濃度が上がっていく時間です。
関温泉 中村屋旅館 朱の湯に浸る雪国の源泉かけ流し宿

出典:関温泉 中村屋旅館
新潟県妙高市・関温泉に佇む関温泉 中村屋旅館は、赤褐色に染まる濃厚な湯を源泉かけ流しで味わえる一軒宿。
鉄分を多く含む湯は空気に触れることで朱色へと変化し、浴槽の縁に重なる湯の成分がその力強さを物語ります。
湯口から絶えず注がれる新鮮な源泉は、肌にしっかりとした浴感を残し、湯上がりは芯から温まる感覚が長く続きます。
食事は地元食材を中心とした家庭的な和食で、どこか懐かしい温もりが漂います。
華やかさよりも“湯の実力”を求める人にこそふさわしい宿。
関温泉の力強い源泉と向き合う、まっすぐな時間がここにあります。
道の駅あらいでひと息、妙高のグルメと土産探し

出典:妙高観光局
上信越道沿いの道の駅あらいは飲食や物販がまとまり、移動の合間に立ち寄ると呼吸が整います。湯上がりの体に温かい汁物や炊き立ての香りがふっと染み込み、思わず肩の力が抜けます。
朝はコーヒーで目を覚まし、昼は地元の味を選び、夕刻は土産を手に帰路へと気持ちが切り替わります。屋外の風に当たりながら深呼吸をすると、関温泉の余韻がもう一段やわらかく広がるのを感じます。
スキー帰りの時間帯は混み合うこともあるため、立ち寄りは少し早めか遅めの調整が安心です。旅の途中にこうした拠点があると、食と温泉と移動のリズムがきれいにつながっていきます。
関温泉の源泉かけ流し温泉の概要

出典:妙高観光局
妙高市、妙高山の麓に抱かれる関温泉は、湯をためては流す昔ながらの入浴文化が息づく温泉地です。浴槽の縁からこぼれ続ける湯が床をやさしく流れ、湯気に頬がほどける感覚がたまりません。
朝湯で体を温めてから雪景色へ戻り、また湯に還る往復はこの土地ならではの心地よさがあります。
泉質は含鉄(II)-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉(低張性・中性・高温泉)。
効能は冷え性・貧血・神経痛・関節痛・筋肉痛・慢性消化器病・慢性皮膚病・切り傷・やけど・婦人病・疲労回復です。
源泉温度は45℃前後で、pH値は6.3前後。湧出量は源泉・施設により差があり非公表。
鉄分が空気に触れて赤褐色に発色する赤湯と、塩化物による高い保温性と炭酸水素塩によるさっぱりとした肌ざわりを併せ持つ源泉かけ流しの湯が特徴の温泉です。
旅の余韻

出典:妙高観光局
関温泉の一日は、湯と雪の往復で不思議と整います。朝の一本、朝湯の一杯、夕景の一浴と重ねるほど、心の奥に静かな熱が灯る感覚が残ります。
道の駅あらいで食を添え、近隣の温泉地で風景を変えれば、旅は少しずつ層を増していきます。次はどの季節に来ようかと、帰りの車内でつい話し合ってしまうはずです。
関温泉 源泉かけ流しという確かな芯があるから、旅の自由度はむしろ広がります。あなたのペースで、また湯に還りに来てください。




