流氷が窓を埋め尽くすオホーツクの絶景一軒宿【オホーツクオムイ温泉】源泉かけ流し|日の出岬に湧く高塩分の温まりの湯と雄武の毛ガニ
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湯あがり ぽか子
温泉大好き40年のベテラン。「一湯一会」を逃さないために、常に手ぬぐいを持ち歩いています。長年の経験で、お湯を触っただけで大体の泉質がわかる特技を持ちます。温泉好きが高じて、温泉ソムリエ・温泉観光アドバイザーの資格を取得。日本の宝である「温泉文化」を皆さんにお伝えできることが喜びです!
冬の朝、カーテンを開けると窓の外いっぱいに流氷が広がっていた。
北海道紋別郡雄武町(おうむちょう)、オホーツク海に突き出た日の出岬の高台に、全23室すべてがオホーツク海に面した一軒宿「ホテル日の出岬」があります。
1998年(平成10年)の開業以来、この宿を語るとき人々が真っ先に挙げるのは「温泉露天風呂から見える流氷の絶景」です。
オホーツクオムイ温泉(別名・オホーツク温泉)は、自家源泉100%のナトリウム塩化物強塩泉(pH7.6・源泉温度66.3℃)。
湯触りはさっぱりとしていながら、汗が噴き出るほど体が温まる「高温の塩の湯」です。
北の海が育んだ毛ガニ・ホタテ・ウニと、岬の絶景と、塩の強い温もりの湯——雄武の旅は、訪れた者の心に静かに残ります。
目次
日の出岬へ オホーツク海に突き出た最果ての岬

オホーツクオムイ温泉は、北海道紋別郡雄武町の国道238号線・沢木地区から海沿いに入った日の出岬に位置しています。
オホーツク紋別空港から車で約50分、旭川から紋別自動車道(浮島IC)経由で車で約3時間という道北の最果てとも言うべき立地です。
公共交通機関ではJR宗谷本線・名寄駅から名士バスで興部へ約1時間30分、興部から北紋バスで雄武へ約15分、さらに「ホテル日の出岬」前で下車して徒歩3分というルートになります。
日の出岬は、35キロにわたる雄武町のオホーツク海岸線の中でも特に見晴らしのよい高台の岬です。
宿の屋上からは日の出が望め、晴れた日は水平線まで遮るものがない圧倒的なオホーツク海の眺めが広がります。
全23室の客室はすべてオホーツク海に向いており、波の音と潮の香りが四季折々の表情で旅人を迎えます。
冬(1〜3月頃)には流氷がオホーツク海を埋め尽くし、部屋の窓から白一色の海原を眺めるという、まるで絵画の中にいるような体験ができます。
周辺には「神門の滝」「イナシベツの滝」などの自然景観や、「日の出岬展望台」もあり、温泉と絶景を組み合わせた滞在が楽しめます。
エサヌカ線・流氷・オホーツク紋別空港 道北オホーツクの旅

雄武町周辺のオホーツク沿岸は、北海道の中でも特に手付かずの自然が残るエリアです。
雄武町から南の興部町・枝幸町にかけての海岸線には「エサヌカ線」と呼ばれる直線道路が約16キロにわたって続きます。
防風林も電柱も交差点もない、空と牧草地と海だけの北海道らしい絶景ロードは、国内外のドライブファンが憧れる道です。
また冬期(1月下旬〜3月頃)にはオホーツク海が流氷で覆われ、宿の露天風呂から流氷の海原を眺めながら温泉に浸かるという唯一無二の体験が待っています。
オホーツク紋別空港では羽田空港との直行便が就航しており、東京から飛行機で直接アクセスできます。
雄武町内への宿泊を条件に航空運賃の助成を受けられるキャンペーンも実施されており、旅のハードルが下がっています。
毛ガニ・めじか・ホタテ 雄武の海の幸

出典:ホテル日の出岬
雄武町は豊かな海の幸の産地として知られています。
春から夏にかけてが旬の毛ガニは、その濃厚な味噌と甘みある身で全国に評判の高い雄武の名物です。
ホテルでは旬の時期に毛ガニを丸ごといただけるプランが人気を博しています。
また雄武町のブランド鮭「めじか」と「雄宝(おたから)」は、時鮭(ときしらず)として脂の乗った身が珍重される高級品。
さらにホタテ・ウニ・北寄貝・ツブ貝など、オホーツク海の豊かな恵みが宿の食卓を彩ります。
秋の時期限定では、鮭の「キモ(心臓や胃袋など)」や白子・イクラをふんだんに使った地元ならではのセットメニューも登場し、訪れる季節によって異なる海の幸との出会いが旅を豊かにします。
流氷を眺めながら入浴する 源泉かけ流し体験

出典:ホテル日の出岬
オホーツクオムイ温泉の特徴は、その強烈な塩分濃度と保温力です。
泉質はナトリウム塩化物強塩泉(高張性弱アルカリ性高温泉)・pH7.6・源泉温度66.3℃。
「強塩泉」の名が示す通り、塩分濃度が非常に高く、入浴するとじわじわと体の芯から熱が広がり、湯上がりには汗が止まらないほどの温まり効果があります。
一方で湯触りは極めてさっぱりとしており、ベタつきや刺激は感じにくいのも特徴です。
塩化物イオンが皮膚表面に薄い皮膜を形成して水分の蒸発を防ぎ、湯冷めしにくい「熱の湯」として入浴後もポカポカが長続きします。
温泉浴場は自家源泉100%で提供されており、内風呂(高温槽42℃・低温槽40℃・打たせ湯・ジェットバス・サウナ)と露天風呂が完備されています。
内風呂はガラス張りでオホーツク海を一望でき、露天風呂からの眺望も圧巻。
冬には白一色に覆われた流氷の海原を眺めながら、熱い塩の湯に体を沈める。
日本国内でも希少な「流氷を見ながら入れる露天温泉」の体験がここにあります。
オホーツクオムイ温泉の源泉かけ流し概要

出典:ホテル日の出岬
泉質: ナトリウム塩化物強塩泉(高張性弱アルカリ性高温泉)
pH: 7.6
源泉温度: 66.3℃
湯色: 無色透明
湯触り: さっぱりとしているが高い保温・温まり効果・湯冷めしにくい
源泉かけ流し: 自家源泉100%(濾過循環方式・加温加水なし)
効能: 神経痛・筋肉痛・関節痛・冷え性・疲労回復・慢性皮膚病・切り傷・火傷・慢性婦人病
旅の余韻

出典:ホテル日の出岬
冬の朝、露天風呂の縁に腕をかけながらオホーツク海を眺めると、白い流氷が水平線まで続いていました。
66℃の源泉が体の芯まで届く熱さで、吹きつける海風がその熱を少しずつ冷ます。
そのバランスがちょうどよくて、いつまでも出られない気持ちになります。
毛ガニの旨みが残る夜、日の出岬の高台から見た日の出の橙色が、塩の湯と一緒に旅の記憶に刻まれていきます。
エサヌカ線の地平線の果てに、雄武という町があって、岬の一軒宿があって、流氷の海がある。
北海道の最果てまで来て初めて出会えるものが、ここにはあります。



