キャベツ天丼と「熱の湯」の田園温泉【南幌温泉】源泉かけ流し|札幌から45分・石狩平野の農村に湧く赤褐色の強塩泉


出典:寛ぎの宿 なんぽろ温泉ハート&ハート
2026年06月30日更新

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湯あがり ぽか子

温泉大好き40年のベテラン。「一湯一会」を逃さないために、常に手ぬぐいを持ち歩いています。長年の経験で、お湯を触っただけで大体の泉質がわかる特技を持ちます。温泉好きが高じて、温泉ソムリエ・温泉観光アドバイザーの資格を取得。日本の宝である「温泉文化」を皆さんにお伝えできることが喜びです!

北海道空知郡南幌町の「なんぽろ温泉ハート&ハート」は、札幌から車で約45分という都市近郊の温泉でありながら、農村の大らかさと本物の源泉かけ流しを両立させた知る人ぞ知る名湯です。

泉質はナトリウム塩化物強塩泉(弱アルカリ性高張性温泉)。
赤褐色のやや塩辛い湯は塩化物成分が肌に薄い皮膜を形成して体温の発散を防ぎ、「熱の湯」と呼ばれるほど湯冷めしにくい強力な保温効果が特徴です。

源泉温度42℃と49℃という2本の源泉を混合して使用する充実した湯量と、2025年1月のリニューアルで新設された開放感あふれる露天風呂が旅人を迎えます。

そして忘れてはならないのが名物「キャベツ天丼」。
南幌町のキャベツをふんだんに使った名物料理が、温泉とともにこの農村温泉の個性を作り上げています。

田園の温泉へ 南幌町という農村とその歴史

出典:寛ぎの宿 なんぽろ温泉ハート&ハート

南幌温泉は、北海道空知郡南幌町南9線西15番地の空知南部広域農道沿いに位置しています。

札幌市内から道道3号(夕張─長沼─南幌線)などを経由して車で約45分、江別市内からは車で約15分というアクセスです。

札幌駅からは北海道中央バスの「南幌温泉」行きバスに乗れば直行でアクセスでき、「南幌温泉前」停留所から徒歩約1分という公共交通機関での利便性の高さも魅力です。

南幌町は石狩平野の南東部に位置する農業の町で、古くはアイヌ語の「ナイポロ(川の多い所)」に由来するとされています。

幾春別川・夕張川・旧夕張川などの河川が流れる平坦な土地は農地開発に適しており、特にキャベツ・水稲・トマトなどの農業で知られる農村地帯として発展してきました。

温泉は平成3年(1991年)に開湯し、「なんぽろ温泉ハート&ハート」として開業しました。

その後、宿泊施設(1995年)・露天風呂(1996年)が順次整備され、最近では2024年9月〜2025年1月の大規模改修を経て2025年1月に新露天風呂を備えたリニューアルオープンを迎えています。


親水公園・田園風景・キャンプ 南幌の自然を楽しむ

出典:南空知ふるさと市町村圏組合

南幌温泉の周辺には、農村ならではのゆったりとした自然体験が広がっています。

温泉のすぐ近くに整備された「南幌町親水公園」は、自然豊かな河川沿いに散策路が続く公園で、遊水池では釣りが楽しめると札幌近郊の穴場として知られています。

公園内の展望台からは石狩平野の田園地帯が一望でき、北海道らしいスケールの大地の広がりを体感できます。

夏から秋にかけてはキャベツ・水稲・トマトなどの作物が畑を彩り、田園ドライブの途中に立ち寄る旅人を農村の風景が穏やかに迎えます。

2025年5月には「なんぽろ温泉きららパークキャンプ場」もオープンし、温泉と連携したアウトドア体験が楽しめるようになりました。

満天の星空が広がる農村の夜にキャンプを楽しみ、朝から源泉かけ流しの温泉に浸かるという旅のスタイルが新たな楽しみとして加わっています。


キャベツ天丼・南幌野菜・旬の食材 農村の食を味わう

出典:寛ぎの宿 なんぽろ温泉ハート&ハート

南幌温泉の食の名物が「キャベツ天丼」です。

南幌町特産のキャベツをふんだんに使った大きな天丼は、施設内のレストラン「味心(あじしん)」の看板メニューとして全道から温泉客が味わいに来るほどの評判を誇ります。

「天丼がデカすぎる」と旅行者が口をそろえるほどのボリュームで、揚げたてのキャベツ天ぷらのさっくりとした食感と甘辛いたれが食欲をそそります。

南幌町のご当地キャラクター「キャベッチくん」の焼き印入りの「きゃべどらソフト」など、キャベツにちなんだ新しいグルメも登場し、農村らしい食の個性が旅人を楽しませています。

夕食はお部屋食での四季折々の旬の食材を活かした料理を楽しめるプランが宿泊者に好評で、南幌町産の農産物を中心とした地産地消の食卓が温泉の満足感を高めてくれます。


赤褐色の強塩泉と人工ラドン泉 源泉かけ流し体験

出典:寛ぎの宿 なんぽろ温泉ハート&ハート

南幌温泉の泉質はナトリウム塩化物強塩泉(弱アルカリ性高張性温泉)。

源泉温度42℃と49℃という2本の源泉を混合した赤褐色のやや塩辛い湯です。高張性温泉という区分は溶存物質の総量が血液よりも高いことを意味し、皮膚からの浸透力が高く短時間で体の芯まで温まる「熱の湯」の由縁です。

塩化物イオンが肌に薄い皮膜を形成して体温の発散を防ぐため、湯冷めしにくく入浴後もじんわりとポカポカが長続きします。

2025年1月のリニューアルで新設された露天風呂は開放感あふれる設計で、農村の清澄な空気の中で体を温める体験が好評です。

内湯にはジャグジー風呂・酵素風呂・打たせ湯・香り湯・サウナと多彩な浴槽が揃い、家族から温泉愛好家まで幅広いニーズに対応しています。

さらにこの施設ならではの体験が「人工ラドン泉」です。

ラジウム226を使った人工ラドン泉は、循環器系疾患や新陳代謝系の疾患に効果があるとされており、蒸気浴のような独特の体験ができます。

天然の強塩泉とラドン泉という2種類の全く異なる湯を一度の訪問で体験できる珍しさが、リピーターが絶えない理由のひとつです。


南幌温泉の源泉かけ流し概要

出典:寛ぎの宿 なんぽろ温泉ハート&ハート

泉質: ナトリウム塩化物強塩泉(弱アルカリ性高張性温泉)

源泉: 42℃と49℃の2本を混合使用

湯色: 赤褐色・やや塩辛い

源泉かけ流し: 天然温泉かけ流し(露天風呂・一部内湯)

効能: 神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・打ち身・くじき・痔疾・慢性消化器病・慢性皮膚病・疲労回復・慢性婦人病・冷え性・切り傷・火傷

旅の余韻

出典:南空知ふるさと市町村圏組合

石狩平野のキャベツ畑を眺めながら車を走らせると、田園の中に湯けむりが見えてきます。

赤褐色の強塩泉に体を沈めると、塩分がじわりと肌に染み込み、湯冷めしにくい「熱の湯」の名のとおり、湯から上がった後も体のポカポカが長続きします。

リニューアルされた露天風呂の開放感の中で、南幌の清澄な空気を吸いながら農村の静けさに体を委ねる。

そしてキャベツ天丼の大きさに思わず笑顔になる。

札幌から45分という近さでこんなにも「北海道らしい農村の温泉」が体験できることに、来るたびに驚かされます。