ゆっくりと寛ぐ客室と遊び心のある空間

提供:庭園の宿 石亭

◇編集部:お宿の歩みについて教えていただけますか?

◆上野さん:当館の母体は、宮島口で明治から続く穴子飯の店「うえの」となります。

庭園の宿 石亭としては、昭和40年(1965年)創業となります。

創業当時、町長をしていた父が地域発展の思いもあって、宮島対岸の浜にある温泉地であることから宮浜温泉と命名しました。

提供:庭園の宿 石亭(明治から続く穴子飯店「うえの」)

◆上野さん:当館では、景観や回遊性といった居心地の良さを重視して、空を飛ぶ雁の列のような、雁行型という佇まいにしています。

提供:庭園の宿 石亭(客室マップ)

◆上野さん:ほとんどの客室を独立した離れとすることで、開けた景観をお愉しみいただけます。

賑やかさは感じながらも、他のお客様の客室とは絶妙な間合いとなっているため、プライバシーは保たれます。

提供:庭園の宿 石亭

◇編集部:このご時世もありますから、距離を保ちつつ、人の気配を感じられるのはいいですよね。

◆上野さん:また、お客様が自由気ままにお寛ぎいただけるよう、サロンやラウンジ、ライブラリーをご用意しております。

・ロウソクを灯してくつろげる洞穴風のサロン「凡々洞(ぼんぼんどう)」

・床下空間を利用したライブラリーテラスの「床下サロン」

・床下空間を利用したライブラリーテラスの「床下サロン」
提供:庭園の宿 石亭

◆上野さん:洞窟風の空間や床下空間を有効利用したような、さまざまなスタイルのサロンとなっておりますので、気分に合わせてご利用いただけます。

・隠れ家ライブラリー「吸吐文庫(すーぱーぶんこ)」
提供:庭園の宿 石亭

◆上野さん:館内には、ライブラリー「吸吐文庫」や客室の書斎を併せて千冊以上の蔵書をおいております。

◇編集部:遊び心たっぷりの空間で、ゆったりと流れる時間を過ごせる大人の隠れ家といった趣きですね。

心地よさを追求した趣の異なる12部屋

提供:庭園の宿 石亭(二階建て・庭付きの客室の一例)

◇編集部:お部屋のこだわりについて教えてください。

◆上野さん:客室は、離れや主屋2階などに全12部屋があります。

当館を継承して以来毎年、お客様に常に心地よさと利便性そして、面白さを感じていただけるように、必ず1部屋は手を入れるようにしております。

◇編集部:その場に満足せず、常に追求されているのですね。毎年、新しくなったお部屋を訪れたくなります。

提供:庭園の宿 石亭(露天風呂のある客室の一例)

◆上野さん:客室の露天風呂は遊びごごろと座りごごちの良いデザイナーズチェアを吟味して設置しています。

イスに座って眺める景観が、ベストとなる窓の高さと位置関係にもこだわりました。

提供:庭園の宿 石亭(景観にこたわっている客室の一例)

◆上野さん:また、お部屋から広縁(ひろえん:奥行きの深い縁側)まで、ほぼ全面に畳を敷き詰め、床暖房を備えています。

心地よいぬくもりの中、音楽鑑賞や読書、ご歓談などくつろぎのひと時を満喫していただけるようにしています。

提供:庭園の宿 石亭(客室の広縁)

◇編集部:座った時の配置や広縁まで畳敷きなど、どこまでもこだわり抜かれているのですね。

ゆっくり温まり、思い思いに寛ぐ温泉

提供:庭園の宿 石亭(大浴場の露天風呂)

◇編集部:次に温泉についてのこだわりをなどを教えてください。

◆上野さん:宮浜温泉に湧く湯は、ラドンを含む弱アルカリ性の泉質で、つるっとした優しい肌触りで美肌効果があり、しっかりと身体を温めてくれます。

提供:庭園の宿 石亭(大浴場の内湯)

提供:庭園の宿 石亭(大浴場の露天風呂)

◆上野さん:内湯と露天温泉のついた大浴場でご堪能いただけます。

客室風呂では、高野槙(こうやまき)を使った浴槽に、珪藻土(けいそうど)を使った土壁の浴室がございます。

提供:庭園の宿 石亭(高野槙の浴槽と珪藻土の土壁の風情ある客室浴室の一例)

◇編集部:浴槽はもちろん、窓の一つ一つにおいてもこだわりを感じられますね。何度でも入りたくなりますね。