もはやホテル!超快適座席と一流料理を堪能「サフィール踊り子」で行く、熱海温泉の旅
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ともきち
温泉が好きで、年に数回は友人や家族と国内旅行を計画し、色々な温泉地へ出かけています。温泉の中でも、濁り湯の露天風呂が特に好みです。旅先では、有名観光地や絶景スポットをひと通りまわり、地元の名物料理やお菓子の食べ歩きも欠かしません。旅好きならではの視点で、温泉地の情報や温泉にまつわる知識など、魅力あふれる記事をお届けします。
令和2年(2020年)3月14日に登場した、特急列車「サフィール踊り子」。
TVや雑誌で目にしたことのある方も多いのではないでしょうか。
「サフィール踊り子」は、首都圏と伊豆下田を結ぶ観光特急列車です。
まるでホテルのような車内に、全車両快適なグリーン席。
1ヶ月先のチケットですら即完売となることも!
今回は、実際に「サフィール踊り子」に乗車し、車内の特徴やミシュラン1つ星シェフ監修の車内料理などを調査いたしました。
記事後半では、「サフィール踊り子」の予約を確実に取る方法もご紹介していますので、最後までご覧ください。
目次
はじめに:「サフィール踊り子」はどんな列車なのか?
出典:PIXTA
列車名の「サフィール」とは、フランス語で宝石の「サファイヤ」を意味します。
サファイヤのように美しい伊豆の海と空をイメージに重ねていて、車体の外観は、サフィールの名に相応しい紺碧色になっています。
「サフィール踊り子」の席は3種類。
プレミアムグリーン、プライベートに過ごせるグリーン個室、グリーン車です。
どの車両も、圧倒的なくつろぎの空間で、全車両に天窓が設けられ開放感のある雰囲気が広がります。
ひとつずつ、どんな車両かを見ていきましょう。
JR東日本初の極上席 プレミアムグリーン車
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JR東日本初となるプレミアムグリーン席は、1+1列配置で20席がゆったりと配置されています。
シートは1,250mmのゆったり幅。電動リクライニングシートで心ゆくまでくつろげます。
プレミアムグリーン席は、伊豆急下田方面の先頭1号車です。
家族や友人と楽しいひとときが過ごせる グリーン個室
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伊豆急下田方面の2・3号車は、グリーン個室です。
4人用と6人用の2タイプ(各4部屋)があり、個室料金に利用人数分の運賃・特急料金で1名から利用できます。
室内は、落ち着ける雰囲気のカフェのイメージで、家族や友人で景色を楽しみおしゃべりしながら目的地に向かうのにぴったりです。
従来の特急列車よりも広く快適な空間 グリーン車
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グリーン車には、1,160mmのリクライニングシートが2+1列配置され、従来の特急列車よりも広く快適な空間になっています。
天窓からは陽の光が降り注ぎ心地良い列車旅が満喫できます。
5から8号車がグリーン車で、5号車には、バリアフリーの車椅子対応座席や大型トイレがあります。どのグリーン車両もA席が海側です。
出発は東京駅、いざ「サフィール踊り子」へ乗車!
出典:PIXTA
「サフィール踊り子」の出発地は、JR東京駅。
サフィール踊り子が停車する9番線に近づくにつれ、ドキドキが最高潮に!
目に入った瞬間、思わず見惚れて立ち尽くしてしまいました。
入線する姿を狙って訪れる方も多く、先頭部分ではプチ撮影会みたいになっていましたよ。
恥ずかしさもあり、サフィール踊り子との2ショットは断念しましたが…撮っておけばよかったと後悔。
ぜひこれから乗車する方は、旅の記念に2ショット撮影をおすすめします!
それでは早速、熱海へ出発〜!
目の前いっぱいに広がる海の景色は絶景!
出典:PIXTA
熱海へ向かう下り列車は、東京駅を出ると、品川駅・横浜駅と停車し、その後、熱海駅まで直通で向かいます。
小田原駅を過ぎるまでは街並みが続くので、車内の快適さに身を任せてゆっくり過ごしましょう。
小田原駅から熱海駅間にかけては、東海道本線の中でも最も絶景の区間と言われるほど。
乗車した時のドキドキもおさまらないまま、小田原駅あたりからは胸の高鳴りがどんどんヒートアップ。
進行方向左側に相模湾(さがみわん)がバーンッと現れた瞬間、心奪われました…。
まさに絶景!思わずカメラで連写してしまうこと間違いありません!
出典:PIXTA
トンネルや木々が生い茂った場所も多い区間なので、一瞬の景色が見逃せません。
お手洗いや水分補給は事前に済ませておくことがおすすめです!
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小田原駅、早川駅を過ぎると次は、見下ろす崖の上にある根府川(ねぶかわ)駅。
関東の駅100選にも選ばれている人気の絶景スポットですね。
駅舎は崖の上、ホームは崖の下と、崖に面して建てられた無人駅で、通過する際にはホーム越しに海を見ることができますよ。
根府川駅はご来光を拝めるスポットとしても有名。
その景色を想像するだけで、胸がいっぱいになりますね。
出典:PIXTA
根府川駅を出ると、天気の良い日は青い海の先にポッカリと初島が見えます。
初島は、南国の雰囲気で遊べるリゾート地。
次の旅では初島を訪れて漁師グルメを味わうのもいいな〜と考えながら、サフィール踊り子の旅を続けます。
出典:PIXTA
真鶴(まなづる)駅から湯河原(ゆがわら)駅の間にくると、海の先に伊豆の山並みが。
もうすぐサフィール踊り子の旅も終わる…と少し感傷的に。
寂しさを感じつつ、素晴らしい絶景をしっかり目に焼き付けます。
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湯河原駅付近では、湯河原の町並みと海の景色を車窓から望めます。
ちなみに、下り列車の1号車(上り列車の8号車)の前方席からは運転席越しに前面展望を楽しむことも。
車掌さん気分を味わえるとは、なんとも新鮮!
本当に楽しい!の一言です。
絶景で満たされてもお腹は別!豪華ランチでお腹も満たす
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ランチは、4号車にあるカフェテリアで味わいましょう!
目の前で調理するオープンキッチンスタイルのカフェです。
ミシュラン一つ星のイタリア料理店「Ristorante HONDA」本多 哲也シェフが監修する、麺(ヌードル・パスタ)やカレーが味わえます。
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ランチには、温泉水のミネラルウォーターやパンも付いています。
絶景を見ながらお腹を満たせる…なんて贅沢な時間でしょうか。
といいつつ、さすがミシュラン一つ星店監修の味!あっという間にごちそうさま。
食後は、富士山の天然水を使用したアイスコーヒーでほっとひと息。
もうこのままずっと揺られていたい…そんな気分になりました。
ちなみにグリーン個室の場合は、食事は個室に運ばれるそう。
友人や知人とお喋りを楽しみながらの食事もいいですね。
カフェテリアや車内販売は事前に予約を。
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おつまみセット、限定スイーツ、クラフトビールなどのアルコール、ソフトドリンクなど、さまざまな品の車内販売もあります。
サフィール踊り子の中でしか食べれないからこそ、それを目的に乗車するのもあり。
今回はパスタのみでしたが、次は絶対スイーツまで味わいたいですね。
カフェテリアのランチや車内販売は、スマートホンの専用サイト「サフィールPay」から事前予約とお支払いができます。
カフェテリアのランチやおつまみセットは、提供数が限定されているので、事前予約をお忘れなく。
好きな食事を持ち込んで楽しむのもOK!
もちろん、駅弁などのお好きな食事を持ち込んで車内で味わうこともできます。
ゆったりと座席でくつろぎながらの食事も、また違った雰囲気で味わえるのでいいかもしれませんね。
にぎやかな熱海温泉へ到着!
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海の景色を存分に楽しんでいると、まもなく列車は熱海駅へ到着。
東京駅からは、約1時間17分の旅です。
名残惜しさを感じつつ、駅を降りると、ふわっと潮の香りがお出迎え。
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熱海独特の雰囲気にわくわくしながら、商店街や温泉を堪能しに出かけましょう!。
まずは温泉を堪能!
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1,000年以上の歴史を誇る熱海温泉。
熱海温泉にあるほとんどの源泉が弱アルカリ性となっており、肌に優しく、美肌効果も期待できるとか。
相模湾を望みながら湯を堪能できる露天風呂もぜひ。
体の芯まで温まり、ほわんとした心地よい気分に。列車はもちろん、温泉も最高です。
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グルメだって外せない!
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海を目の前に控える熱海温泉では、刺身や干物などの海鮮グルメが満載。
鮮魚はどれもぷりっと、干物は旨味たっぷりで脂がのりふっくらとした食感が病みつきに。
あれもこれもと…食べ過ぎにはご注意を。
和食だけでなく、地元食材を使ったイタリアンやフレンチ、洋食なども選りどりみどりです。
時間いっぱい観光も楽しもう!
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熱海温泉には、観光スポットも盛りだくさん。
人気スポットの一つは、「來宮(きのみや)神社」。
樹齢2,100年を超える大楠の幹を1周まわると、寿命が1年延びることで有名です。
神聖な雰囲気で空気も美味しい!
心が洗われて清々しい気持ちになりました!
また、天守閣から望む眺望が素晴らしい「熱海城」もおすすめです。
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時間いっぱい観光も楽しみましょう。
サフィール踊り子の最終駅は伊豆下田温泉
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サフィール踊り子の最終地点は、伊豆下田駅。
下田といえば、黒船艦隊を率いたペリー総督が上陸したことで有名な土地です。
下田条約の交渉場所となった「了仙寺(りょうせんじ)」など、開港の歴史を伝えるスポットが目白押し。
石造りの風情ある家並みが続く、異国情緒な雰囲気を味わいながら、観光スポットをめぐってみてください。
そして、伊豆下田も温泉が有名です。
伊豆下田の温泉の湯は、癖がなく、さらりとやさしい肌触り。どなたでも入りやすい温泉となっています。
伊豆の海を見晴らす源泉かけ流しの温泉で、日頃の疲れやストレスを吹き飛ばしてしまいましょう。
また、海に面した温泉地だからこそ味わえる海鮮グルメも見逃せません。
金目鯛や伊勢海老など、鮮度抜群の魚介類を堪能するのもお忘れなく!
他にも、熱海駅から伊豆下田駅までの間には、伊東駅・伊豆高原駅・伊豆熱川駅など、見所や温泉も満載の駅が盛りだくさん。
目的地を変えて、ちょっぴり贅沢なプチ旅行を楽しむのもいいですね。
サフィール踊り子の予約は激戦
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サフィール踊り子は、とても人気が高く、特に週末の予約は激戦。
乗車日の1ヶ月前(前月の同じ日)の午前10時から予約開始するので、予定をそれまでに決めて備えましょう。
席によって予約の仕方が少し異なりますので、ご注意ください。
ちなみに、直前でもグリーン車であれば空いている可能性も大。
JR東日本のお問い合わせンターにて空席情報を確認することができるので、諦める前に電話してみることがおすすめです!
サフィール踊り子の予約方法
プレミアムグリーン:みどりの窓口、指定席販売機
グリーン個室:みどりの窓口
グリーン車:みどりの窓口、指定席販売機、えきねっと(JR東日本のインターネットチケット販売サイト)
サフィール踊り子の料金
<東京駅から熱海駅までの料金(乗車券込み)>
プレミアムグリーン:1名 8,140円
グリーン個室:1〜4名用個室 3名利用時22,720円、1〜6名用個室 4名利用時32,160円
グリーン車:1名 6,640円
サフィール踊り子の予約方法
・下り(伊豆急下田方面行き)の東京駅発車時間
11:00(全日)、12:30(平日のみ) ※土・日のみ新宿駅12:25発の臨時列車
・上り(東京方面行き)の熱海駅発車時間
15:31、18:00(ともに全日)
サフィール踊り子でゆったり、最高の旅へ出かけよう!
出典:PIXTA
ため息が出るほどの絶景と美味しい食事。
上質で快適さにあふれた列車、サフィール踊り子での旅は心の底からおすすめです!
移動中も特別な時間を楽しめる、最高の旅へ出かけませんか。