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温泉で起きる「湯あたり」には要注意!症状や原因を知って適切に対処しよう

更新日:2024年2月27日

この記事を書いた人

ともきち

温泉が好きで、年に数回は友人や家族と国内旅行を計画し、色々な温泉地へ出かけています。温泉の中でも、濁り湯の露天風呂が特に好みです。旅先では、有名観光地や絶景スポットをひと通りまわり、地元の名物料理やお菓子の食べ歩きも欠かしません。旅好きならではの視点で、温泉地の情報や温泉にまつわる知識など、魅力あふれる記事をお届けします。

温泉に何度も浸かった後、数日後に体のだるさを感じることがあります。寒気や食欲低下、吐き気、めまいなどが起きた時は、病気や体調不良ではなく、湯あたりである可能性があります。温泉の温度は高温の場合もあり、そういったお湯に浸かった場合は特に注意が必要です。また食事のすぐ後に温泉にのんびり浸かりにいく、そんな行動も湯あたりの原因になりますので注意しましょう。

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湯あたりとは

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湯あたりとは

温泉に浸かった後、2日から3日後、長くて1週間後に起こる不快症状のことです。温泉でのみ起こるものであり、温泉の成分が体に影響を及ぼした結果、気分不快や吐き気などが起こります。

湯あたりは入浴後2〜3日でおきる

湯あたりは温泉成分の効能がもたらすものであり、身体の好転反応(治療の過程で一時的に起こる身体反応のこと)である場合もあります。そのため温泉に浸かってすぐではなく、一定の期間が経過した後に起こります。

のぼせとはどう違う?

「のぼせ」とは、長い時間入浴したり、熱いお湯に浸かったりした際に、入浴中または入浴後すぐに、顔がほてったり、頭がくらくらするなどの症状で気分が悪くなることです。これらの症状は、体が温まり血管が拡張して、血流が増加することで起きます。

湯疲れやめまいとはどう違う?

温泉に浸かると気分は良くなりますが、体力を消耗するものです。

普段、お湯に浸かる習慣があまりない方が長時間入浴をしたり、せっかくの温泉を堪能したいからと何度も入浴したりして疲れてしまうことが「湯疲れ」です。

温泉に浸かった後の湯疲れやめまいは、当日中など早い時期に起こります。

湯あたりが起きる原因

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温泉の成分が身体に合わない

温泉は温泉法の規定により、25度以上のお湯であることやリチウムイオン等19種類の成分の内1つ以上が一定量以上含まれています。濃度が濃すぎる場合は除外するなどの考慮はされていません。

そのため、温泉成分が体に合わないこともあります。

高温のお湯への繰り返しの入浴

お湯の温度は42度以上であった場合、循環器系の臓器に負担がかかるようになります。適正温度は38度から40度位であり熱い温泉は体への負荷が強いのです。特に熱いお湯に繰り返し浸かると、身体への負荷は蓄積していきます。

食後・運動直後の入浴

食事の後は消化吸収へエネルギーを使っており、血液も胃腸に集まっています。そのため食後に入浴することでエネルギーが集中しにくくなり、消化吸収を妨げてしまいます。

また運動直後も疲労があるため、入浴により身体への負荷をさらに強める結果になりますので、控えた方がいいでしょう。

湯あたりで起きる症状とは?湯あたりしたら入らない方がいいの?

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湯あたりで起きる主な症状

湯あたりの代表的な症状は身体のだるさ、倦怠感や吐き気、嘔吐、食欲不振などがあります。他にも腹痛や下痢、頭痛、寒気など多様な症状があり2日から1週間程度の間に起こります。あくまで一時的に起こる症状であり、継続しない点が特徴です。

湯あたりの中には「好転反応」もある

漢方では身体が改善に至る前に起こる身体状況の悪化を好転反応と言います。

温泉療法も同様に一時的な症状の悪化は好転反応である場合もありますが、湯あたりは一時的なものであり、症状が数日続く場合は注意が必要です。