小樽の奥座敷【朝里川温泉】源泉かけ流し|札幌・小樽観光の拠点に湧くアルカリ美肌湯
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湯あがり ぽか子
温泉大好き40年のベテラン。「一湯一会」を逃さないために、常に手ぬぐいを持ち歩いています。長年の経験で、お湯を触っただけで大体の泉質がわかる特技を持ちます。温泉好きが高じて、温泉ソムリエ・温泉観光アドバイザーの資格を取得。日本の宝である「温泉文化」を皆さんにお伝えできることが喜びです!
北海道小樽市の南西、朝里川に沿った深い緑の山あいに、「小樽の奥座敷」と呼ばれる温泉地があります。
朝里川温泉は昭和29年(1954年)の開湯と北海道の温泉地としては比較的新しいながら、無色透明のやわらかなアルカリ性単純温泉が肌にやさしい美肌の湯として評判を集め、旅館とホテルが朝里川沿いに点在する閑静な温泉郷として定着しています。
札幌から車で約50分・小樽市街から約25分という抜群のアクセスを持ちながら、渓谷の自然とホタルが舞う散策路が都会の喧騒とは別世界の静けさをもたらしています。
目次
小樽の奥座敷へ 朝里川渓谷と「ゆらぎの里」

出典:朝里川温泉 ゆらぎの里
朝里川温泉は、北海道小樽市の南西・朝里川に沿った山あいに位置しています。
札樽自動車道・朝里ICから車で約10分、JR小樽駅から路線バスで約25分とアクセスは抜群です。新千歳空港から車でも約70分。札幌・小樽という北海道屈指の観光エリアを巡る旅の宿泊拠点として理想的な立地です。
温泉郷全体は「ゆらぎの里」をテーマに整備されており、朝里川沿いの散策路では初夏から夏にかけて約5,000匹ものホタルが乱舞するほたるん公園が名物です。
ホタルの光が渓流沿いに飛び交う幻想的な光景は、北海道内でも貴重な体験として地元の人々にも愛されています。
春の新緑・秋の紅葉も美しく、冬には朝里川温泉スキー場がすぐそばで営業するため、四季を通じて楽しめる温泉地として年間を通じてファミリーから温泉通まで幅広い旅人が訪れます。
小樽運河・余市・積丹 北海道随一の観光圏を巡る

出典:雪あかりの路
朝里川温泉を拠点にすると、小樽・余市・積丹と北海道随一の観光エリアを日帰りで巡ることができます。
小樽市街では明治・大正時代の石造りの倉庫群が並ぶ小樽運河の散策が定番です。夜にはガス灯が灯り、石畳と相まって北海道離れしたロマンチックな情景が広がります。
オルゴール堂・ガラス工房・地ビール醸造所など見どころが豊富で、「雪あかりの路」(2月)では運河を彩るキャンドルの灯りが冬の小樽を別格の美しさに変えます。
余市町ではニッカウヰスキーの蒸留所を見学でき、創業者・竹鶴政孝の物語をたどりながら本場スコットランド式のモルトウイスキーの製造工程を体感できます。
NHKの連続テレビ小説「マッサン」の舞台となったことで全国的な人気を集めた施設です。
さらに積丹半島のシャコタンブルーと称されるコバルトブルーの海は夏の絶景として名高く、ウニが解禁される6〜8月には北海道随一の甘みを誇る積丹ウニ丼を目当てに全国からグルメが集まります。
小樽の食の恵み 海鮮・寿司・ウイスキーと北の幸

宿の夕食では北海道の豊かな海の幸が存分に楽しめます。
日本海と石狩湾に囲まれた小樽・余市・積丹エリアは、ヒラメ・ソイ・マツカワ・甘えび・ホタテ・うに・いくらなど北海道を代表する海鮮が集まる食の宝庫です。
小樽の「寿司屋通り」は北海道有数の寿司激戦区として全国に名を轟かせており、朝里川温泉に滞在しながら翌朝の小樽寿司をはしごするという旅の楽しみも定番です。
宿によっては北海道産の食材を活かした創作料理と地酒・余市ウイスキーを組み合わせた食体験が楽しめます。
刺激少なく肌にやさしい アルカリ美肌泉・源泉かけ流し体験

出典:朝里川温泉 ゆらぎの里
朝里川温泉の泉質は主にアルカリ性単純温泉(pH8.4前後)とカルシウム・ナトリウム-塩化物泉の2種類で、宿によって異なります。
アルカリ性単純温泉は溶存物質が少なく肌への刺激が最小限で、弱アルカリ性の成分が肌の古い角質をやわらかく落としながら天然の保湿成分・メタケイ酸が肌の水分を守るため、湯上がりのしっとりとした美肌効果が高い泉質です。
老若男女問わずゆったりと長湯でき、神経痛・脳卒中後のリハビリにも適した「神経痛の湯」としての評価も持ちます。
源泉温度は宿によって25〜42℃と幅がありますが、自家源泉を持つ宿では加水なしで源泉かけ流しまたは自家源泉を循環させた温泉浴が楽しめます。
共同浴場「ゆらぎの湯」は古い民家を思わせる素朴な外観の日帰り施設で、内湯と露天風呂を持つ地元民に愛されてきた一軒湯。夜遅くまで営業しているため、小樽・札幌からの仕事帰りに立ち寄るリピーターも多い、温泉郷の顔ともいえる存在です。
朝里川温泉の源泉かけ流し概要

出典:朝里川温泉 ゆらぎの里
泉質: アルカリ性単純温泉(pH8.4)・カルシウム・ナトリウム-塩化物泉(宿により異なる)
湯色: 無色透明・やわらかな肌触り(美肌の湯)
源泉温度: 25〜42℃(宿により異なる)
源泉かけ流し: 自家源泉を持つ宿は加水なしで提供(おたる宏楽園ほか)
効能: 神経痛・筋肉痛・関節痛・冷え性・慢性皮膚病・疲労回復・美肌・自律神経不安定症・不眠症
旅の余韻

出典:雪あかりの路
小樽運河のガス灯が記憶に残る夜、朝里川の渓谷へと車を走らせると、湯けむりが静かに山あいに漂っています。
無色透明でやわらかなアルカリの湯に体を沈めると、海鮮と小樽の空気で開いた毛穴がしっとりと整っていきます。
夏ならホタルの光が渓流に浮かび、冬なら雪が朝里川を白く覆う。
札幌からわずか50分の場所に、こんなにも静かな温泉時間が待っているとは。小樽・余市・積丹の旅を一段深くしてくれるのが、朝里川温泉の真骨頂です。



