網走湖を一望する道東の温泉拠点【網走湖畔温泉】源泉かけ流し|オホーツクの絶景と博物館網走監獄・知床への旅
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湯あがり ぽか子
温泉大好き40年のベテラン。「一湯一会」を逃さないために、常に手ぬぐいを持ち歩いています。長年の経験で、お湯を触っただけで大体の泉質がわかる特技を持ちます。温泉好きが高じて、温泉ソムリエ・温泉観光アドバイザーの資格を取得。日本の宝である「温泉文化」を皆さんにお伝えできることが喜びです!
北海道東北部、網走国定公園内の網走湖東岸。
湖面を間近に望む丘陵地帯に、宿泊施設ごとにそれぞれ異なる泉質の源泉が自噴する温泉地があります。
網走湖畔温泉は1981年(昭和56年)にホテル網走湖荘が800メートルのボーリングを実施して源泉を開発したことで始まった比較的新しい温泉ですが、湖畔の各宿がそれぞれ自家源泉を持ち、ナトリウム塩化物泉・ナトリウム・カルシウム塩化物泉・アルカリ性単純温泉・炭酸水素塩泉と多様な泉質を楽しめるのが最大の特徴です。
眼前に広がる網走湖と背後の緑深い山々、晴れた日には知床連山や阿寒岳まで見渡せる雄大な眺望は、道東を代表する温泉拠点として申し分ない魅力を持っています。
目次
網走湖のほとりへ 7つの海跡湖に囲まれた国定公園

出典:北海道
網走湖畔温泉は、JR石北本線・網走駅から路線バスで約10〜15分、女満別空港からバスで約20分というアクセスです。
東京から新千歳空港経由で女満別空港へ飛べばそのままバスで到着できる利便性も魅力のひとつです。
網走国定公園には網走湖・能取湖・サロマ湖・藻琴湖・濤沸湖など7つの海跡湖(かつて海だった地形が陸地化してできた湖)が点在しており、その圧倒的なスケールは北海道らしさの精髄とも言えます。
春(4月下旬)には湖の湿地帯でミズバショウの群生が一斉に開花し、清楚な白い花が湖面に映える光景が訪れる人々を迎えます。
夏はカヌーやボート競技の聖地として全国から選手が集い、冬は湖が全面凍結してワカサギ釣りで賑わいます。
博物館網走監獄・天都山・オシンコシンの滝 道東観光の要衝

出典:博物館網走監獄
網走湖畔温泉を拠点にすると、道東を代表する観光スポットへ効率よくアクセスできます。
車で約10分の「博物館網走監獄」は、重要文化財8棟・登録有形文化財6棟を含む全25棟の歴史的建造物が東京ドーム約3.5個分の広大な敷地に点在し、北海道開拓の歴史とともに受刑者たちの生活を体感的に伝える野外歴史博物館です。
また温泉地に隣接する天都山(標高207メートル)の展望台からは、網走湖・能取湖からオホーツク海まで広がる360度の大パノラマが楽しめます。
世界自然遺産・知床半島へは車で約1時間半、流氷クルーズの季節(1〜3月)には網走港からも砕氷船が出港します。
オホーツクの海の幸 ホタテ・毛ガニ・サーモンと北の食

出典:農林水産省
道東の食の豊かさは、温泉旅をさらに充実させてくれます。
オホーツク海で育ったホタテは、肉厚で甘みが強い道東の誇りです。網走近海の毛ガニはその濃厚な味噌が全国のグルメから高い評価を受けており、宿の夕食には旬の毛ガニを丸ごといただけるプランが人気です。
また能取湖畔には「卯原内サンゴ草群落」があり、9〜10月には赤く色づいたサンゴ草(アッケシソウ)が湿原一面を真紅に染め上げる絶景が広がります。
地元食材を存分に使った食事と、多彩な源泉かけ流しの湯——道東らしい旅の贅沢が網走湖畔温泉には揃っています。
宿ごとに異なる自噴泉を楽しむ 源泉かけ流し体験

出典:ホテル網走湖荘
網走湖畔温泉のもっともユニークな特徴は、湖畔の各宿がそれぞれ独自の自家源泉を持ちながら、泉質が宿によって異なる点です。
主な泉質はナトリウム塩化物泉・ナトリウム・カルシウム塩化物泉・アルカリ性単純温泉・炭酸水素塩泉など多彩で、源泉温度も26〜50℃と幅があります。
泉質別の効能も異なり、切り傷・火傷・慢性婦人病・冷え性・神経痛など幅広い効能が期待できます。
宿から眺める網走湖の表情は季節ごとに全く異なります。
春の開氷期には靄の立つ湖面、夏は深い青に染まる湖水と緑の山、秋は紅葉を映す静かな湖面、冬には凍結した白い湖面とワカサギ釣りの人々。
四季それぞれの絶景を露天風呂から独り占めできるのが、網走湖畔温泉最大の魅力です。
網走湖畔温泉の源泉かけ流し概要

出典:ホテル網走湖荘
泉質: ナトリウム塩化物泉・ナトリウム・カルシウム塩化物泉・アルカリ性単純温泉・炭酸水素塩泉(宿により異なる)
湧出: 各宿とも自家源泉・自噴
源泉温度: 26〜50℃(宿により異なる)
源泉かけ流し: 各宿とも天然温泉使用(加温の有無は宿により異なる)
効能: 神経痛・筋肉痛・切り傷・火傷・慢性婦人病・冷え性・疲労回復
旅の余韻

出典:ホテル網走湖荘
夕暮れに網走湖が金色に染まる頃、露天風呂からその光景をひとりで眺めています。
ホタテと毛ガニをたっぷり食べた夕食の満足感と、宿ごとに異なる源泉かけ流しの温もりが重なって、道東らしい豊かな一夜が更けていきます。
博物館網走監獄で感じた開拓の時代の重さと、このゆったりとした夜の温泉の静けさが、不思議に心地よく共存しています。



