知床の玄関口・斜里岳の麓に湧く【清里温泉】源泉かけ流し|日本初のじゃがいも焼酎と道東の旅


出典:清里町役場
2026年06月17日更新

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湯あがり ぽか子

温泉大好き40年のベテラン。「一湯一会」を逃さないために、常に手ぬぐいを持ち歩いています。長年の経験で、お湯を触っただけで大体の泉質がわかる特技を持ちます。温泉好きが高じて、温泉ソムリエ・温泉観光アドバイザーの資格を取得。日本の宝である「温泉文化」を皆さんにお伝えできることが喜びです!

北海道斜里郡清里町、世界自然遺産・知床半島の付け根に連なる斜里岳(標高1,547メートル)の山麓に広がる清里町には、天然温泉が湧いています。

泉質はナトリウム塩化物泉(低張性弱アルカリ性高温泉)・源泉温度44〜52℃・無色透明無臭。やわらかな湯触りで体がぽかぽかと温まる保温の湯として道東ドライブの旅人に親しまれています。

道内初のじゃがいも焼酎の発祥地としても知られるこの清里の旅は、雄大な斜里岳と知床の自然、源泉かけ流しが三位一体になった、道東らしい素朴で豊かな体験を届けてくれます。

斜里岳の麓へ 知床の玄関口・清里町の地理と温泉の誕生

出典:清里町役場

清里温泉は、北海道斜里郡清里町の市街地に点在しています。

女満別空港から車で約40分、JR釧網本線・清里町駅から徒歩圏内(各施設へは徒歩5〜15分程度)、知床ウトロから車で約45分というアクセスです。

道東を代表する観光地である知床・網走・摩周湖・屈斜路湖いずれへも車で1時間圏内に位置しており、道東周遊の中継地として理想的な立地です。

清里町は「清廉な水の里」を思わせる名のとおり、斜里岳を源流とする清らかな水と広大な農地が広がる農業の町です。

「清里」という地名から山梨県の清里高原を思い浮かべる方も多いですが、こちらは道東・知床の麓の農村地帯。「パパス(スペイン語でじゃがいも)ランド」の愛称が示すとおり、日本初のじゃがいも焼酎が誕生したじゃがいもの産地として全国に知られています。

温泉は清里町市街地の各所に点在しており、JR清里町駅から歩いてアクセスできるという道東では珍しい立地が旅人に喜ばれています。


斜里岳登山・知床・小清水原生花園 道東の絶景を巡る

出典:清里町役場

清里温泉を拠点にすると、道東を代表する自然体験が効率よく楽しめます。

清里町のシンボル「斜里岳(1,547メートル)」は日本百名山のひとつで、「オホーツク富士」「斜里富士」とも呼ばれる美しい山容で知られています。

登山口は清里町内にあり、6月から10月頃まで登山が楽しめます。頂上からはオホーツク海・知床連山・屈斜路湖など道東の広大なパノラマが広がり、前泊に清里温泉を利用する登山者は多くいます。

車で約45分の「知床半島」は言わずと知れた世界自然遺産。知床五湖・オシンコシンの滝・知床峠など道内最高の自然体験が待っています。

また清里町に隣接する小清水町の「小清水原生花園」は、オホーツク海と濤沸湖に挟まれた砂丘に200種もの野生植物が咲き誇る絶景スポットで、道東ドライブの定番です。

温泉で連泊しながら知床・原生花園・斜里岳と道東の自然を順に巡る旅スタイルが地元に根付いています。


じゃがいも焼酎・パパスランドの名産品 清里ならではの食と土産

出典:清里町役場

清里町が全国に誇る一番の特産品が「じゃがいも焼酎」です。

清里町は日本初のじゃがいも焼酎を生み出した地として知られており、清里産じゃがいも・清廉な仕込み水・丁寧な造りが生み出す焼酎は、独特の爽やかな風味とほのかな甘みが特徴です。

樫の木樽で熟成した琥珀色の「樽熟成じゃがいも焼酎」はウイスキーのような洗練された味わいで、5年熟成の原酒はシングルモルトを思わせるまろやかさと評されます。

道の駅「パパスランドさっつる」の売店では各種じゃがいも焼酎のほか、清里産野菜・ハスカップジャム・蜂蜜・清里産小麦の生麺など地場の名産品が揃い、温泉入浴後の土産選びに最適な場所です。

また清里の清らかな水は飲用としても評判が高く、パパスランドさっつるでは無料の飲用水を提供しています。


ホテル緑清荘の源泉かけ流しを楽しむ

出典:ホテル緑清荘

清里温泉の代表施設「ホテル緑清荘」は、清里町市街地に建つ宿泊・日帰り兼用の温泉施設です。

泉質はナトリウム塩化物泉(弱アルカリ性低張性高温泉)・無色透明・無臭。さらりとした肌触りで体にやさしく、湯上がりには肌がつるりと整います。

塩化物成分の保温効果で湯冷めしにくく、知床や斜里岳で冷えた体を芯から温め直す「仕上げの湯」として道東旅行のファイナルを飾る温泉として定着しています。

大浴場には気泡湯・寝湯・低温サウナ・水風呂が揃い、JR清里町駅から徒歩圏内という利便性の高さも魅力で、道東ドライブの途中や登山後の立ち寄りに気軽に利用できます。


清里温泉の源泉かけ流し概要

出典:ホテル緑清荘

泉質: ナトリウム塩化物泉(低張性弱アルカリ性高温泉)

源泉温度: 44.3℃(緑の湯)・52.9℃(緑清荘)

湯色: 無色透明・無味無臭

源泉かけ流し: 全3施設源泉かけ流し(加水方式)

効能: 神経痛・筋肉痛・関節痛・うちみ・くじき・疲労回復・慢性消化器病・冷え性・慢性皮膚病・慢性婦人病・切り傷・やけど


旅の余韻

出典:清里町役場

斜里岳の稜線が夕焼けに染まる頃、道の駅の足湯に浸かりながらじゃがいも焼酎の小瓶を手に取ります。

源泉かけ流しの温泉に浸かって、清里の清らかな水を一口飲む。

この町がなぜ「清廉な水の里」と呼ばれるのか、温泉の湯触りと飲み水の美味しさが同時に教えてくれます。

知床の世界遺産を眺め、斜里岳に向かい合い、日本初のじゃがいも焼酎を味わい、源泉かけ流しに体を委ねる。

道東の旅を清里温泉でしめくくると、旅全体がひとつの完成した物語になる気がします。