田園の真ん中に突如湧いた濃縮強塩泉【北村温泉】源泉かけ流し|溶存物質29g・岩見沢の奥座敷で体の芯から温まる湯


出典:岩見沢市役所
2026年06月15日更新

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湯あがり ぽか子

温泉大好き40年のベテラン。「一湯一会」を逃さないために、常に手ぬぐいを持ち歩いています。長年の経験で、お湯を触っただけで大体の泉質がわかる特技を持ちます。温泉好きが高じて、温泉ソムリエ・温泉観光アドバイザーの資格を取得。日本の宝である「温泉文化」を皆さんにお伝えできることが喜びです!

北村温泉(北村温泉ホテル)は、北海道岩見沢市北村赤川に位置しています。
札幌市内からは道央道を使って約1時間以内というアクセスの良さが、道央圏のリピーターを集める大きな理由になっています。

温泉の誕生は昭和59年(1984年)。岩見沢市街から約11キロ、北村地区の田園地帯に公営の日帰り施設が開業し、3年後に隣接地に民営ホテルが開業しました。

その後2005年(平成17年)に2施設が統合して「北村温泉ホテル」として再スタートし、2021年3月の大規模リニューアルで女性専用リラックスルーム・バリアフリー対応客室の新設など設備を一新。

現在は施設の裏側に自噴する自家源泉から源泉100%かけ流しの湯を大浴場・露天風呂・各種浴槽に惜しみなく供給する施設として、地元岩見沢市民と札幌圏からの旅人双方に愛されています。

岩見沢・栗山・月形 道央の旅と組み合わせる

出典:いわみざわ公園

北村温泉は道央の観光拠点として立地が優れています。

岩見沢市は北海道有数の米どころで、「きたくりん」「ふっくりんこ」などのブランド米の産地として知られています。

毎年夏には「いわみざわ公園」でバラ園が見頃を迎え、約600種・10,000株のバラが咲き誇る「北海道ガーデンショー」の舞台としても知られています。

また岩見沢から車で約30分の「栗山町」には、北海道日本ハムファイターズ二軍の本拠地・栗山公園があり、ウメ・カタクリの群落が咲く自然公園として春に多くの人が訪れます。

さらに月形町・新十津川町へと続く石狩平野の田園風景のドライブルートは北海道らしいスケール感に満ちており、農村文化と温泉を組み合わせた旅が楽しめます。


北海道の農の恵み 北村ラーメンと道央の食

出典:北村温泉ホテル

北村温泉ホテルのレストラン「四季彩」では、地場の食材を使ったバラエティ豊かなメニューが日帰り入浴客にも楽しめます。

定番の「北村ラーメン」をはじめ、「レディースセット」など日替わりメニューや地元産食材を活かした定食が人気です。

北村地区は道央の農業地帯の中心で、新鮮な野菜・米・乳製品が地産地消の食卓を支えています。

宿泊プランでは夕食に地元食材をふんだんに使った手の込んだ料理が提供され、コストパフォーマンスの高さが旅行者から高く評価されています。

日帰り入浴後の食事処として利用する地元客も多く、温泉と食事でゆったり半日過ごせる施設として機能しています。


溶存物質29g・海水に迫る超高濃度の強塩泉体験

出典:北村温泉ホテル

北村温泉の最大の特徴は、その圧倒的な塩分濃度です。

泉質はナトリウム塩化物強塩泉(高張性中性高温泉)・源泉温度43℃・pH7.1・溶存物質29.07g/kg。

溶存物質29グラムとは有馬温泉の金泉に匹敵する超高濃度の数値で、海水の塩分濃度(約35g/kg)に近い極めて濃い塩の湯です。

湯の見た目は淡黄褐色で澄明・強塩味・無臭。加水・加温なしで源泉温度43℃のまま浴槽に注がれる100%源泉かけ流しは、施設裏の自噴源泉から直接引かれているため常に新鮮な湯が供給されています。

塩化物イオンが肌に薄い皮膜を形成して水分の蒸発を防ぐため、湯上がり後も長時間ポカポカが持続する「温まりの湯」の典型がこの強塩泉です。

露天風呂・内湯の温泉浴槽のほか、気泡風呂(泡沫湯)・ジェット風呂・打たせ湯・寝湯・サウナ・水風呂と多彩な浴槽が揃い、岩盤浴も完備。

無料の足湯(冬季閉鎖)が駐車場に設けられており、気軽に温泉を体験できる入口にもなっています。


北村温泉の源泉かけ流し概要

出典:北村温泉ホテル

泉質: ナトリウム塩化物強塩泉(高張性中性高温泉)

源泉温度: 43℃(加温なし・そのままかけ流し)

pH: 7.1(中性)

溶存物質: 29.07g/kg(海水に近い超高濃度・有馬温泉金泉に匹敵)

湯色: 淡黄褐色・澄明・強塩味・無臭

源泉かけ流し: 施設裏の自噴源泉から源泉100%かけ流し・加水加温なし

効能(浴用): きりきず・末梢循環障害・冷え性・うつ状態・皮膚乾燥症・神経痛・筋肉痛・関節痛・アトピー性皮膚炎・慢性皮膚病


旅の余韻

出典:岩見沢市役所

広大な水田を抜けて駐車場に車を止めると、源泉の湯気が田園の空気に混じっています。

浴槽に入った瞬間、43℃の強塩泉が肌にじんわりと染み込み5分も浸かれば背中がじんじんと熱くなり始める。
これが溶存物質29グラムの力か、と体で実感します。

湯上がりに足湯でほっと一息つきながら、石狩平野の水田が夕日に染まっていく光景を眺める。

田園の真ん中に突如湧き出した超高濃度の強塩泉が、札幌から1時間以内の場所にあるということを、ポカポカが続く体で静かに実感します。