石油を掘ったら温泉が湧いた【木古内温泉】源泉かけ流し|津軽海峡オーシャンビューのヨウ素含有美肌湯とみそぎの郷の旅


出典:木古内町観光協会
2026年06月13日更新

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湯あがり ぽか子

温泉大好き40年のベテラン。「一湯一会」を逃さないために、常に手ぬぐいを持ち歩いています。長年の経験で、お湯を触っただけで大体の泉質がわかる特技を持ちます。温泉好きが高じて、温泉ソムリエ・温泉観光アドバイザーの資格を取得。日本の宝である「温泉文化」を皆さんにお伝えできることが喜びです!

「石油とガスを掘り当てるつもりが、温泉が湧き出した——」平成2年(1990年)、木古内町の海岸近くでボーリング調査を行っていたそば屋が地下から温泉を発見したのが、木古内温泉の始まりです。

まさかの偶然から生まれたこの湯は、薄い黄緑色を帯びたナトリウム塩化物泉で、殺菌作用のあるヨウ素と豊富なミネラルを含む木古内町唯一の天然温泉として、地元住民と道南を訪れる旅人に愛されてきました。

北海道新幹線・木古内駅からタクシーで約5分、または函館から車で約50分という好立地の「きこないビュウ温泉のとや」は、津軽海峡を正面に眺める大浴場を持つ宿泊・日帰り兼用の施設です。

晴れた日には海の向こうに青森・下北半島の山並みまで見渡せるオーシャンビューの湯は、道南ドライブや新幹線旅の途中に立ち寄れる手軽さと本物の天然温泉が合わさった、道南の隠れた名湯です。

木古内へ 北海道新幹線の玄関口に湧く津軽海峡の温泉

出典:木古内町観光協会

木古内温泉(きこないおんせん)は、北海道上磯郡木古内町大平の海岸近くに位置しています。

北海道新幹線・木古内駅から無料送迎あり(要連絡)またはタクシーで約5分、函館市内から国道228号を経由して車で約50〜52分、函館空港からは車で約70分というアクセスです。

東京から北海道新幹線一本で木古内まで来れるというアクセスの良さは、道南旅行の新しい起点として注目されています。

木古内町は、青函トンネルを抜けて北海道に入った新幹線が最初に停車する町です。

本州と北海道をつなぐ玄関口という地理的な特殊性を持ちながら、函館・松前・江差・上ノ国という道南の歴史的な観光地への車で1時間圏内という好立地にあります。

温泉の起源となったボーリングは平成2年(1990年)で、石油・ガスを目的とした掘削中に35.2℃の温泉が湧出したという珍しい誕生秘話を持ちます。


みそぎ祭り・トラピスト修道院・知内温泉 道南西部の旅

出典:公益社団法人 北海道観光機構

木古内温泉を拠点にすると、道南西部の個性豊かな観光地が一日で巡れます。

木古内町最大のイベントが毎年1月13日に行われる「寒中みそぎ祭り」です。
佐女川神社の御神体を4人の若者が厳寒の津軽海峡に入り身を清める神事で、200年以上の歴史を持つ道南の冬の風物詩として全国から参拝者が集まります。

道の駅「みそぎの郷きこない」ではこの祭りをテーマにした展示と地元の特産品が楽しめます。

車で約20分の「トラピスト修道院(厳律シトー会灯台の聖母トラピスト大修道院)」は、1896年(明治29年)にフランス人修道士が創設した日本最初の男子修道院です。
修道院で作られるバター・クッキー・キャラメルは道南を代表する銘菓として全国に知られています。

また約25分先の「知内温泉」は道内最古級の歴史を誇る名湯で、木古内温泉と合わせた道南の湯めぐりも楽しめます。


津軽海峡の海の幸と道南の食

出典:きこないビュウ温泉のとや

木古内・道南西部エリアは、津軽海峡の豊かな漁場に面した食の宝庫です。

きこないビュウ温泉のとやのレストランでは、その日の前浜で揚がった新鮮な魚介を使った料理が楽しめます。

津軽海峡の荒波で育ったマグロ・ヒラメ・ホタテ・イカなど日本海と太平洋の両方の海流が交わるこの海域ならではの豊かな魚種が食卓を彩ります。

また近隣には道南を代表する特産品が揃っており、松前町の松前漬け・福島町の横綱千代の山・千代の富士ゆかりの郷土料理・上ノ国の龍神エビなど、道南9町それぞれの個性的な食文化が旅を豊かにします。


ヨウ素入り美肌の湯 津軽海峡を眺めながらの源泉体験

出典:きこないビュウ温泉のとや

木古内温泉の泉質はナトリウム塩化物泉・源泉温度35.2℃(低温のため加温して提供)。
薄い黄緑色を帯びたやや粘性のある湯は、ミネラル成分を豊富に含み、特にヨウ素(沃素)が含まれている点が特徴的です。

ヨウ素は殺菌・消毒作用が高く、切り傷・火傷への効能として古くから利用されてきた成分です。
また多量のミネラルが肌に作用して美肌効果・トリートメント効果をもたらすことから「美人の湯」とも呼ばれており、女性からの人気が特に高い泉質です。
塩化物泉の保温効果と合わせて、湯冷めしにくく体の芯から温まる湯として道南ドライブの疲れをしっかりと癒してくれます。

浴場は津軽海峡を正面に眺める開放的な大浴場が自慢で、ジェットバス・寝湯・サウナを完備。晴れた日には津軽海峡の青い海の向こうに下北半島の山並みが見渡せる景色は、北海道の温泉ではなかなか得られない「本州が見える」という不思議な体験をもたらします。
日帰り入浴も可能で、新幹線旅や道南ドライブの途中に気軽に立ち寄れる施設として地元民にも旅人にも親しまれています。


木古内温泉の源泉概要

出典:きこないビュウ温泉のとや

泉質: ナトリウム塩化物泉

湯色: 薄い黄緑色・やや粘性あり

源泉温度: 35.2℃(低温のため加温して提供)

特徴: ヨウ素(沃素)含有・ミネラル豊富・美肌・トリートメント効果

効能: 疲労回復・神経痛・筋肉痛・関節痛・切り傷・火傷・冷え性・美肌


旅の余韻

出典:木古内町観光協会

石油を探してボーリングしたら温泉が出てきた。その偶然の贈り物が、35年以上にわたって木古内の旅人を温め続けています。

薄い黄緑色のヨウ素含有の湯に浸かりながら、津軽海峡の青い水平線を眺めていると、海の向こうに本州の山並みがうっすらと見えます。

あの海の底を青函トンネルが走り、今日もたくさんの人が北海道と本州を行き来している。

北海道新幹線の玄関口に湧くこの温泉は、日本列島のつなぎ目に立つという地理的な不思議を、静かにお湯の温もりとともに感じさせてくれます。