日本三大薬湯・鉄イオン含有量日本一【塚原温泉】源泉かけ流し|由布岳・伽藍岳の活火口に湧くpH1.5の黄緑色の奇跡の湯
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湯あがり ぽか子
温泉大好き40年のベテラン。「一湯一会」を逃さないために、常に手ぬぐいを持ち歩いています。長年の経験で、お湯を触っただけで大体の泉質がわかる特技を持ちます。温泉好きが高じて、温泉ソムリエ・温泉観光アドバイザーの資格を取得。日本の宝である「温泉文化」を皆さんにお伝えできることが喜びです!
浴槽に足を入れた瞬間、ぴりっとした刺激が全身に走る。
大分県由布市湯布院町、活火山・伽藍岳(がらんだけ)の標高800メートルの中腹にある「塚原温泉 火口乃泉(かこうのいずみ)」は、秋田の玉川温泉・山形の蔵王温泉と並ぶ「日本三大酸性泉」のひとつで、pH約1.5という全国2位の強酸性を誇る薬湯です。
鉄イオン含有量(456mg)は温泉法基準の40倍以上で日本一、アルミニウムイオン含有量は日本第2位。
これほど多くの金属成分を含んだ強酸性の等張性温泉は、世界的に見ても類を見ないとされています。
新鮮な鉄イオンが酸化を受けていないため、お湯は赤茶色ではなく透明な黄緑色。
その神秘的な色彩が、全国の温泉マニアをこの山の上まで引き寄せ続けています。
目次
由布岳・伽藍岳の山麓へ 塚原高原の絶景と火口見学

塚原温泉は、大分県由布市湯布院町塚原、雄大な塚原高原の中に位置しています。
湯布院ICから県道617・616号を経由して約15キロ、由布岳スマートインターチェンジからは車で約5分という好アクセスです。
温泉施設の裏山、徒歩5分ほどのところに、もくもくと噴気が立ち上る伽藍岳の火口があります。
標高800メートルの中腹にある泥火口を間近に見学でき、地底から今まさに生まれているエネルギーを肌で感じることができます。
2017年のNHK「ブラタモリ」では京都大学名誉教授から「伽藍岳の地下に眠る熱水こそが別府八湯すべての温泉源」という解説がなされ、この山の地底が別府温泉全体の源になっていることが紹介されました。
塚原高原は四季折々の表情を持ち、春の新緑・秋の紅葉は格別の美しさです。
湯布院の温泉街からも30分ほどと近く、由布院観光の「とっておきの一湯」として温泉ファンが指名買いする場所になっています。
別府温泉の源・伽藍岳の秘密 大分の湯の宝庫を生む地底の熱水

塚原温泉が「単なる秘湯」を超えた存在である理由のひとつが、伽藍岳の地質的な重要性です。
伽藍岳(標高1,045メートル・別名硫黄山)は活火山であり、その地下に蓄えられた熱水が、別府市内に点在する別府八湯すべての源泉を生み出しているとされています。
日本有数の温泉湧出量を誇る別府温泉の大元がこの山にあると考えると、塚原温泉に浸かることは、別府温泉の母なる源泉の、最も原始的な姿に触れることでもあります。
火口見学では、白煙が絶え間なく噴き上がる泥火口を間近に観察でき、地球の内部がいかに激しく活動しているかを体感できます。
温泉に入る前後に火口を見学すると、お湯の特異な成分がなぜ生まれるのかが体感として理解でき、より深い感動とともに源泉かけ流しの湯に浸かることができます。
大分の山里料理 豊後牛と火口蒸しの温泉卵

出典:出典:塚原温泉 火口乃泉
塚原温泉を訪れた際にぜひ味わっていただきたいのが、火口の蒸気で蒸し上げた「温泉卵」(6個入り500円)です。
伽藍岳の地熱と高温の蒸気を利用して仕上げたこの温泉卵は、温泉の成分を纏ったほんのり個性的な風味が特徴で、湯上がりの一品として格別です。
周辺の湯布院・別府エリアでは、「おおいたブランド」豊後牛の料理が各宿で楽しめます。
柔らかな霜降りの豊後牛は、大分が誇るブランド牛として全国的な評価を受けています。
湯治で体を整えた後に、大分の食の恵みをゆっくりと味わう旅は、塚原温泉ならではの贅沢です。



